昨日の続きです。
でも今日は、第3部として行なった自由組手の話です。
ただ、この日はいつもと異なり、出席者などを考慮し、いつものような防具付きルールで行なったわけではありません。
ポイントを取ることを試合形式を意識するのではなく、技を自由に出し合うとこを前提に、無防具で行ないました。
直真塾の組手稽古は全員強制ではなく、体調やその他を勘案し、やりたい人がやるカタチをとっています。
今回の場合、実力差の問題から、自由に技を出し合うと言っても上級者は相手の技に対応する、というところに軸足を置き、よく観察するということでやってもらいました。
結果的に1試合しかできませんでしたので、短いブログになると思いますが、ご了承ください。
ピントが合わず、しかもぶれた写真になっていますが、反対側の道場生は比較的しっかり写っていますので、突いている側のスピードが速かったのかもしれません。
「上段突き(じょうだんづき)」を放っているようですが、写真が不鮮明なために拳の状態がよく分かりません。
手の甲が下を向いているように見えますが、これから拳を捻ろうとしているタイミングで撮ったのかもしれません。
この日、撮影は他の道場生にお願いしましたので、カメラに慣れていなかったことも考えられます。
でも、この「突き」は相手の頭上を越えていますので、連続技のつもりで仕掛けたのか、今回のような組手スタイルに不慣れなために当てないようにするための意識からか、コントロールに不備という感じでした。
ただ、しっかり踏み込んで攻撃しようという気持ちは見えた写真になりました。
今回、ご覧の様に体格差がある状態での対戦になりました。
当てないように留意しながら、ということも関係するのか、組手がスタートしたところでは上の写真の様に通常よりも間合いを取った戦いが目に付きました。
この組み合わせは初めてだったので、小柄な道場生にとっては緊張する戦いだったのでしょう。
組手がスタートした最初の頃は、突いても蹴っても間合いが遠い状態が続き、このままで終わるのかと思うような感じでした。
でも、小柄な道場生は気持ちは強いので、少しずつこの状況に慣れてきて、間合いを詰めて仕掛けるシーンが増えました。
例えば上のシーンですが、このまま足を伸ばせば、1本にはならなくとも当てることは可能だと思われます。
防具付きルールの場合、遠慮くなく蹴ることができますが、いくら体格差があっても、その直前、躊躇したのかもしれません。
ノンコンタクトルールで慣れていれば、このまま蹴っていたのかもしれませんが、この道場生の場合、小柄ですが技を出す時は上手く体重を乗せ、見た目以上のパワーを発揮します。そういうことは自分でも理解していると思いますが、だからこそここでは躊躇したものと考えています。
身体の大きな道場生には「受け」を意識してもらっていましたので、「蹴り」を警戒した状態になっていますが、それを考えればここでしっかり蹴っても良かったのかもしれません。
一方には受けることを指示していましたが、相手にも「受け」からの反撃、というパターンもやってもらうことが必要です。
ですから、本気の攻撃ではなく、誘いの意味で仕掛けてもらうことは話してあります。
だからでしょうか、上の写真では「前蹴り(まえげり)」を出している様子が写っていますが、誘い技としても少し遠間になっています。
この写真からはっきり分かることはありませんが、蹴られる側がどうしようかという様子は伺えません。
間合いが遠いことだけは分かりますが、相手からの「蹴り」を躱しただけではと思われます。そこからの反撃ができるようになれば、もっと勝機を掴むことができると思われますが、そのためにはまず相手の技の見切りや「受け」を効果的に用いて隙を作り出す意識で対応することを学ばねばなりません。
この日の第2部の稽古の中で、このタイミングでこういう動きをすれば相手からの仕掛けを逆利用できるという実例を見せましたが、そういうことを咄嗟に行なうとなればもっといろいろな経験をすることが必要になります。
約束組手の経験をもっと積み、その上で自由組手の際に積極的に活用する、ということを繰り返してもらい、レベルアップを図っていただければと期待しています。
相手の技をよく観察することは、約束組手だけでなくこの日の第2部の様にターゲット役になった時に何度も言っていることですので、そのことを聞き流すのではなく、そのまま心に留め、そのことを念頭に数をこなすことで目を養ってもらえればと願います。
組手も後半になると、上の写真の様に互いの身体がぶつかるようなシーンが増えてきました。
こういうところは日頃、防具付きルールで肉弾相打つ、という意識ができているからでしょうが、戦いでは間合いに入らなければ勝負はつきませんので、防具を着用していなくてもこういう意識は大切です。
だからといって無茶をやることは戒めなければなりませんが、それは稽古ですから当然の意識です。
怪我をすること、させることは稽古の本質から外れますので、この点には十分留意した上で行なっているつもりです。
この後、最後のメニューとして「形(かた)」を行ないましたが、そのことは明日のブログでお話しします。
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