昨日の産経新聞の「菅直人政権と瓜二つでは」という櫻井よしこさんの寄稿記事には少し驚きました。櫻井よしこさんはテレビのキャスター時代、薬害エイズ事件を厳しく追及されたこともあり、当時はその点では共感を持っていましたが、その後は意見の隔たりが大きく、直接に意見交換する機会はほとんどありませんでした。

 

今回の産経新聞の記事では私を名指ししていますが、内容は私に対する批判というよりも、安倍政権のエネルギー政策が菅直人政権の政策と瓜二つだと、安倍政権を批判するという、やや奇妙な論理を展開されています。内容的にも世界が原発と化石燃料依存から再生可能エネルギーへの転換の大きな流れの中にあることを全く理解していないものです。例えば桜井さんは「再生エネルギーはもっと先の目標として位置づけるべきだろう」と述べておられるが、すでに世界全体での風力発電量は原発による発電量を超えており、太陽光発電も単独でも原発を超えてきていることをご存知ないようです。

 

櫻井さんは「問題解決の唯一の方法は再処理工場の稼働と核燃料サイクルの完成だ」と述べています。つまり、専門家から見直しの意見が噴出している再処理工場建設をあくまで進め、廃止を決めた高速増殖炉もんじゅを復活させて、核燃料サイクルを完成させたいという意見です。

 

櫻井さんがそうした信念を持っておられるならばぜひ来年の参院選に自ら立候補されて、持論を展開されることをお勧めします。そうすれば、私や立憲民主党が提案している原発ゼロが正しいか、それとも櫻井さんの提案する再処理工場の稼働と核燃料サイクルの完成に膨大な費用をつぎ込むことのどちらが正しい選択であるかを国民が選択できるからです。