昨日のドイツ緑の党の議員との懇談で、「何故日本では国民の多数が原発ゼロを支持しているのに、政府が逆方向に向かっているのか」と問われた。


 残念ながら昨年の総選挙と今年の参院選では原発政策が中心的争点にならず、民主党に対する批判自体が最大の争点になってしまったからで、私自身、民主党大敗について大きな責任を感じている。


 しかし、ようやく潮目が変わり始めた。安倍内閣は国民の大半が疑問を持つ特定秘密保護法を強行し、危ない政権の本性が誰の目にもはっきりした。


  また「分権、改革派」のイメージで総選挙で躍進した維新も、実は「集権、右翼」であることがはっきりした。みんなの党も結局、渡辺代表が自民党復帰を目指していることははっきりして分裂した。


  国会で多数を占める政権党は国会と内閣の両方で権力を握るというのが議院内閣制だ。議院内閣制を健全に機能させるには、国民は政権を任せることができる少なくとも二つの政党を育てなくてはならない。一時的な人気でなく、安定的な支持を持つ政党が二つは必要だ。


 民主党が原発ゼロを鮮明にし、社会的公正、参加民主主義を重視する政党として国民の支持を再度得られるように努力したい。