エリザベスアーデン
スプレンダー EDP
お花が!
お花が!
お花が!
溢れてる!!
エリザベスアーデンの
スプレンダー
ホワイトデーに母に贈りたくて購入してみた、スズランをノートに含む、花の香水です。
ノートから清楚でエレガントな白い花の香りを想像して、お試しに購入。
実際は、咲き誇る花々がバスケットから溢れんばかりに香る、
パワーのあるお花の香りでした。
イメージにかなり近い、スズランの香りも感じます。
清楚で。
エレガントなお花なんです。
ただ、誤算だったのはそのパワー!!
こんなにパワフルだなんて、このクラシカルで可愛らしい、清楚なボトルから、誰が想像したでしょう。
美しい花々が溢れて、ブワーっ!!と押し寄せてきます!!!
コレはもはや 華麗だ!!
まるでお花の洪水のよう。
スプレンダーは、グリーンティーで有名なエリザベスアーデンから1998年に発売された香水です。
グリーンティーの1年前の作品ですね。
販売当時はまあまあヒットしたそう。
そして現在も海外で流通されている香水。
グリーンティーは爽やか香水の代名詞
調香師さんはあの有名な、ブリトニー・スピアーズの「ファンタジー」を生み出されたジェームズ・クリヴダ氏。
かの有名なグルマン香水 ファンタジー
そして、
スプレンダー(splendor)の単語の意味は、
豪華さ、輝き、壮麗さ、華麗さ、名声、光栄 など。
ちゃんと名は体を表していたのですね。
清楚じゃなかった。
豪華に輝く香りだった。
このスプレンダーが生み出された1998年と言えば、クリスチャンディオールのジャドールが生まれた年。
王道 エレガントなお花香水 ジャドール
そう!このスプレンダー、少しジャドールに似ています。
ジャドールが軽やかで少しウォータリーなメロンから始まって、花々がエレガントに、程よい強さでバランスよく香るのに対して。
スプレンダーはパイナップルから始まり、最大音量でエレガントな花々のファンファーレが鳴り響き、徐々に落ち着いていく感じ。
ただ、美しくエレガントな花の香りの部分が、何だかこの2作品は似ていると感じます。
悪い表現をすれば、良くある花の香りとも言えますが、この時代だからこそ生み出された、複雑でエレガントな花の香りは、やはり普遍的で魅力的です。
香調は
トップノート
ヒヤシンス、ウィステリア(藤)、
フリージア、ピオニー、スイートピー、
アップル、ベルガモット、パイナップル
ミドルノート
リリー・オブ・ザ・ヴァレイ(スズラン)、
リリー、ジャスミン、マグノリア、
ローズ、オーキッド、ポピー
ラストノート
ホワイト・ムスク、サンダルウッド、
シダーウッド、ローズウッド、アンバー
私のお肌では
っパーン!!と、オープニングでお花とパイナップルが弾けます。
パイナップルは一瞬。
明るくきらびやかに香ります。
すぐに花束の様に花達が押し寄せてきます。
ワンプッシュでしっかり香っています。
まるで、オープニングから全力で、幸せの歌を歌っているかのような香り方。
花束の中でもメインで香るお花は、まずヒヤシンスがパイナップルと共に鳴り響き。
そこにフリージアが加わり、その後で藤が来ます。
そして徐々に、花束の中にスズランやジャスミンが含まれていることがわかってくるようになり。
エレガントな雰囲気になっていきます。
このジャスミンのあたりが最もジャドールに似ています。
次に来るのはローズ。
その次がオーキッドの華やかさ。
そしてまたスズラン。
最後のスズランは長く続いてくれます。
この様に次々とお花が押し寄せてきます。
この全力な花束が2〜3時間程続きます。
そこを過ぎると少しずつパワーダウンしてゆき。
あまり強く香らないで欲しい派の私でも、「あ、コレ良い。」と思うような落ち着いたお花の香りになっていきます。
おそらくこの部分がラストノートにあたるはずですが、メインはお花達。
そこにムスクが加わって、お花の石鹸のように香ります。
少し落ち着いているのがサンダルウッド等だと思いますが、こちらはお花の影に隠れています。
アンバーのまろみやコクも感じられますが、ハッキリと表に出るわけでは有りません。しっかりお花の香を下支えしています。そこが良い。
ただ、トップ、ミドルとは明らかに香り方が異なり、落ち着いたお花の香りを安心して堪能できます。
このラストノートも長く持続して、フェードアウトしていきます。
ノスタルジックなお花石鹸の香り。
すごく好きです。
少しフルールダンテルディのお花石鹸の要素にも似ています。
同じ時代の香りなので、ちょっと似た要素が有るのですね。
嬉しい。
6時間は香ってくれました。
最初から最後までお花です。
しっかりお花を堪能できます。
力加減をちゃんと理解していて、自分に合うように纏えれば、個人的にはとてもエレガントで良い香水だと思います。
現代の纏いやすい香水に慣れていると、トップはじゃじゃ馬の様な香水に感じられます。
どう纏いこなす?
香水好きの皆さんならどうされる?
香りそのものは、思いっきりお花を堪能できる、王道エレガントなフローラル。
私はついジャドールと比べてしまいますが、ジャドールよりかなりお花のパンチが効いていて、コレはコレで良い!!と思います。
何よりコスパが素晴らしいです。
125mlを3000円前後で購入できるので、お財布にとても優しいです。
そしてパワフルなので、量も控えめで充分。
しっかり持続時間もあるし。
コスパ最高。
そう、母に贈る香水には、母がリピートしたくなった時に備えて、できるだけ価格を抑えられるものが良いなぁという想いがあったのです。
母は毎日香水を楽しんでいるようなので、減りもとても早くて。
手頃な価格だと、また気負わずにプレゼントしてあげられます。
うふふふふ〜。
エレガントなお花香水は、70代白バライメージな母に絶対に似合うと思います。
王道な、妖艶ではないお花香水は、常に1本持っておいて損はないハズ。
プラスアルファの遊び心ある香りは、母自身にシッカリお試しして選んでもらうか、母の日に贈るかすると良いですね。
しかし、この豪華な香りが3000円程で購入できるなんて、信じられない。
いや、本当に信じられない。
確かにクラシカルですよ?
でも、クラシカルなのも良い!!
クラシカルな良さもある!!
だってとてもエレガントで、そのエレガントさはジャドールに似ているんですよ!?
良いもの見つけちゃった。
こういう縦線の加工の入ったボトルも、期待通りに可愛いし。
キャップのトップの丸い玉も、憧れのペンハリガンとか、ジャドールのボトルみたい。
意識したのかな?
いずれにしても、可愛い〜。
クラシカルで好き〜。
まとめ
エリザベスアーデン スプレンダーは
王道クラシカルかつ 全力スタートダッシュな花束の香り。
ラストでメインに香るスズランの香りは、安心できる穏やか癒し系。
大人の女性は、1本持っていて損はない香り。
現在の125ml 約3000円は 驚異的なお手頃価格。
フェミニンなフローラル。
華やかだけれど、妖艶ではない。
パワーのある香りなので、纏うと、芯のある、明るく元気で、清潔感溢れる女性になれそう。
20代半ば〜何歳でも。
ビジネスでもプライベートでもOK。
ただし、自分なりの纏い方をしっかり身に付けて使うことをオススメ。
周りの方に迷惑にならないように、つける量や場所を工夫して。
オールシーズン似合う。
花嫁さんにもオススメ。
明るくエレガントで、清楚な花嫁さんになりそう。
花々が様々な表情を見せてくれる、明るく美しい王道フローラル香水。
きらびやかな、スズランをメイン花材にした花束の香水です。