悪の眼から悪の立場で考えてみるならば、犯した罪に問われる人間には2通りあるのが解る・・・。
例えば、トラックの運転をうっかりミスして、人をひき殺してしまった。そして逮捕され、留置場に入れられる。
そんな人間は、悪の眼からみれば、つまらない。
何故なら、殺そうとして殺した訳ではないからだ・・・。
つまり、始めから‘悪人’ではないという事だな。
解るかい・・・?
そうだなぁ・・・ 根っからの‘悪人’でなければ、つまらぬ罪人という事だ。
悪の立場から言えば、悪意の無い罪人を罪人として潰しても面白くないという事だ。
根っからの悪人を罪人として、こういう奴を潰すのが面白くて、嬉しくなるという訳だ。
フフフ・・・
「悪の根源。。。なくさねばならん。。。((o(-゛-;)」
ハハハ、 それは無理な話しだ・・・。
何故だか解るかい?
難しい話しになるが、悪の根源は【善】だからだ。
善が善であるのは、悪を切り離した事から始まっている。
これが【陰】と【陽】と【太極】の関係なのだよ。
太極を‘大元’と言い換えれば解るかな?
大元とは宇宙の根源の事。
神は神をモデルとして‘人’を創造した。
だから人には‘善’と‘悪’の2つの心が在る訳だ。
つまり、これが本来の形であり、これがそなたの言う‘和合’や‘調和’のされている本当の形なのだ・・・。
神に対して‘悪魔’が存在するが、本来は神が自分の中から切り離したのが‘悪’であり、それが‘魔’と言われる様になった結果だ。
そして神は、善となっている訳だ。 つまり、陰陽二元論は、ここから始まっているカバラと言える事になる・・・。
理解出来るであろう・・・。
(銀狼、)