第69位 Come Out And Play / The Offspring | mz44のブログ

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90’S〜現在までの洋楽シーンを総括できたらいいなあ

来ましたね。カリフォルニアはオレンジカウンティ出身のパンクバンド、オフスプリングの出世曲ですね。94年アメリカのラジオでかかりまくってたらしいです。海外に行ってた先輩が言ってました。私が大学生の時はメロコアとブリットポップ全盛でこれは私もよく聴きました。

メロコアとかポップパンクの違いはよくわかりませんが、当時ポップパンクという呼び名はなかったような。この曲の肝は東洋風のギターリフでしょう。一度聴いたら覚えられます。

この曲は当時のビルボードのルール、シングル盤をリリースしないとチャートに載ってこないという悪法のためアメリカチャートではランクインしませんでした。しかし、ラジオでは延々かかり、アルバムもだらだらと1000万枚位売り上げたそうです。

最後に、彼らを初めて見た時のライブレポです。

The Offspring (2004.7.14 日本武道館)

 今回は夏フェスを回避し東京は武道館3 Daysの単独公演です。平日に武道館3日間満員(2階席は開放せずなので全然満員ではないのですが)推定3日で4万人は入ったのではないでしょうか?凄い人気です。最新アルバムのセールスは奮わなかったものの、既にベテランの域に入ったこのバンドは一度は観るべきだということで、やってきました日本武道館。
 会社から一駅であるにもかかわらず、遅刻してしまい前座は間に合わず。九段下に到着したのは19:10でした。向かいの靖国神社では「みたままつり」期間中で賑わっており、思わずビールとじゃがバターで夏フェス気分を味わい、やっと会場入りしたのが19:30で入った瞬間にOffspring登場。まずはドラムソロから始まるという作りもメロコアならではです。

 メンバーはVo(ギター)、ギター、ベース、ドラム、パーカッション(コーラス)の5人、セットリストは公式HPに載っているので省略。ただ、有名曲、人気曲は8割は演奏したと思います。アルバムごとの内訳は

『SMASH』 3曲
『Ixnay On The Hombre』 2曲
『Americana』 7曲
『Conspiracy Of One』 3曲
『Splinter』 6曲 の計21曲。

 バラードがないバンドなのでかなり疲れました。私だけでなく20代半ばが大半と思われるオーディエンスも中盤はヘロヘロです。全21曲やって1時間10分というコンパクトさ。最新作のタイトル『Splinter』がぴったりの短距離走を21発。音響はしっかりしており音圧は充分。悔やまれるのはデクスターのヴォーカルがCDほど高音を味わえないことですが、これはいつものことらしいです。まあ、あんな声で1時間歌えないですよね。急にキーを下げることなく声を枯らしながら高音を頑張るのは好感は持てます。コール&レスポンスができるのが楽しかったです。レスポンスは「をーをーを」がほとんどでしたが。

 個人的には「All I Want」がベストトラックでした。アンコールは前々から募集していたマーチングバンドが登場。嘉悦の女の子たちでした。制服で登場してくれたらときめいたのに。ラストは当時ukでは初登場1位だったにもかかわらずBillboardで黙殺された、あはんあはんで締め。もうこの曲が終わったら客電がつく前にお客さん帰っていきます。曲が単調だという批判が常に付きまとうバンドで、実際そうだと思いますが、それに輪をかけて照明や演出も非常にあっさりしたライブでした。

最後に:私はThe Offspringが好きなんだなぁ、ってのが終わった後の感想。何故こんな単純なバンドが好きなのか考えてみました。現段階で思いつくことは、彼らは激しい中にメロディーがある音楽が好きで、それ以外嫌いだというメッセージを一貫しています。これしかできないからメロコアなのではなく、メロコアしか好きじゃないからこんな曲しかやらない。自分は激しいドラムと素敵なメロディーがたまらなく好きだという普通の結論も正しいのですが、そんなバンドは飽和状態なわけでそれ以上にこのバンドの素晴らしい部分として、彼らの音楽に対する批評性の鋭さも特筆すべき重要事項です。アンチUKパンク、アンチヒップホップ、アンチブリットポップ、アンチアイドルポップス、アンチスタジアムライブ、とアンチを貫いたバンドの批評軸は次はどこへ向かうのでしょう?