福島名物を探せ!(福島市) | 日本一周(分割)自転車紀行

日本一周(分割)自転車紀行

2010年、MR4F(折りたたみ自転車)で突然西へ。
東海道、山陽道、山陰道を駆ける。

そして2年後、再び自転車に跨る…

ただし、自転車走行ではなく自転車旅行。
観光も食事も目的だし、宿泊はホテル。
普段は自転車に乗らない。

これでも日本一周できる…のか?


案の定道が混みあう中、
福島駅へと向かう。

道の横には「除染をしています」の看板がある。


2011年3月11日の東日本大震災の影響で起こった、
福島第一原発の原子力事故。

「フクシマ」として広まってはしまったが、
津波被害があったように原発があるのは浜通りの海沿いだ。


福島駅からは50km以上は離れており、
しかも阿武隈山地で阻まれている。

それでも除染する必要があるのが、
放射能の怖さなのだろう。


看板の向かいの国道13号の道脇には数人が集まり、
太鼓を叩きながら「原発反対」と声を上げている。

東京に住んでいるとあまりこういう状況はわからないが、
福島はまだまだ広く原子力事故の影響が残っている。


正直、福島駅前で夜に行う意味が分からないし、
通る人たちは誰も気にもかけていない
というのが現実だが。



日本一周(分割)(予定)自転車紀行-除染中
除染の看板がある

日本一周(分割)(予定)自転車紀行-シュプレヒコール
駅前では「原発反対」のコールをしている




ホテルにチェックインするとすぐに出て、
東へと歩いていく。

福島といえば桃をはじめとした果物が有名で、
食事としての名物は聞いたことがない。

そのなかでなんとか見つけたのが円盤餃子。
そしてその元祖と呼ばれているのが「満腹」だ。


正直言えば今の僕にとって
餃子はやや微妙。

何しろ1日半前に宇都宮で食べたばかりだし、
今や全国あらゆるところで餃子が名物になっている。


しかし福島には驚くほど名物料理がない。

加えて円盤餃子という形は初めてなので、
2日連続で餃子を食べることにした。


中心街から少し外れたところにある「満腹」へ。

店内に入ると、混んではいるものの
幸いカウンターに空席があり通される。


フードメニューは5種類のみ。

円盤餃子、水餃子、湯豆腐、御新香、
そして冷奴だけで白飯はない。

定番となった生ビールと円盤餃子を頼むが、
少し時間がかかるそうなので冷奴も追加注文する。


しばらくは冷奴を肴にビールを飲む。
そして20分ほど経つと円盤餃子が運ばれてくる。


円盤餃子はなかなか壮観だ。

25個の餃子が円となっており
中央に5個の餃子がある。

計30個の餃子。
見ると一瞬ひるんでしまう。


しかし、いざ食べてみると相
当なペースで進んでいく。

ひとつひとつの餃子はやや小さめ。
ひと口で食べられるようになっているのが大きい。

そして餡は野菜が多めなので
軽く食べられる。


気がつけば皿は空。

もうひと皿食べろと言われれば
食べられそうなほどである。

実際、隣の席に座っていた
子どもたちもペロリと食べている。


正直、餃子だからと甘く見ていた部分はあるが、
2日連続で食べてもまったく飽きはこない。

やっぱり美味しいものは美味しい。
満足すると、歩いて福島駅へと戻る。



日本一周(分割)(予定)自転車紀行-満腹
満腹

日本一周(分割)(予定)自転車紀行-満腹の生ビール
生ビールは欠かせない

日本一周(分割)(予定)自転車紀行-冷奴
冷奴

日本一周(分割)(予定)自転車紀行-円盤餃子
円盤餃子。壮観である




福島駅の東口には松尾芭蕉と河合曾良の像がある。
もう何体目だろうか。

説明を読むと、句を読んだわけではなく、
福島で1泊したことから建てられたのだという。

確かに足跡といえば足跡。
この後も東北には多くの跡が残っているのだろう。


そして駅に近くには
ピアノを弾いている像が見える。

古関裕而。

様々な応援歌などを作曲した、
超大物作曲家だ。

阪神の「六甲おろし」、読売の「闘魂こめて」、
早稲田大学の「紺碧の空」、慶応義塾大学の「我ぞ覇者」、
高校野球の「栄冠は君に輝く」…

野球に関わる曲だけでも多く、
数え上げたらキリがない。

福島市出身であり、
福島駅の発車メロディには「栄冠は君に輝く」や
「高原列車のテーマ」が採用されているとのこと。

食の名物は少なくても銅像はなかなか豊富だ。



日本一周(分割)(予定)自転車紀行-松尾芭蕉と河合曾良
松尾芭蕉と河合曾良像

日本一周(分割)(予定)自転車紀行-古関裕而
古関裕而像



地下道を通って駅の西口へと出る。

福島駅は西側に新幹線駅があるため、
やはりホテルが多い

そして駅の南側には「極楽湯」なる銭湯がある。

駅に銭湯が併設されているのは初めて見た。
これはなかなかうれしい施設だ。

僕も事前に知っていれば利用したのだが…


福島駅周囲は思っていた以上に
見どころがあって面白い。

駅をひと通り回るとホテルへ。
ゆっくりと休む。

-----------------------------------------
2013年9月13日

新白河駅(白河市)~福島駅(福島市)
走行距離:約96km(google map)

■中通り縦断
(白河市→西白河郡泉崎村→矢吹町→鏡石町→須賀川市→郡山市→本宮市→二本松市→福島市)
■福島名物を探せ!
(福島市)

地図の詳細
ルートラボ




日本一周(分割)(予定)自転車紀行-極楽湯
駅に併設された極楽湯