四国一周へ(松山市) | 日本一周(分割)自転車紀行

日本一周(分割)自転車紀行

2010年、MR4F(折りたたみ自転車)で突然西へ。
東海道、山陽道、山陰道を駆ける。

そして2年後、再び自転車に跨る…

ただし、自転車走行ではなく自転車旅行。
観光も食事も目的だし、宿泊はホテル。
普段は自転車に乗らない。

これでも日本一周できる…のか?


2015年9月20日7時25分。

羽田空港発のANA583便に乗り、
松山市へと向かった。


本州一周を達成してから4ヵ月強。

残る行程は四国のみとなったものの、
夏にはどうにも自転車旅行に足が向かなかった。

その理由は四国の旅程にある。


以前に今治市から松山市まで走ったので、
次のスタートは松山市。

そして自動的に反時計回りに進むことになる。


しかし四国は旅程を立てるのが
ほかにも増して非常に難しい。

その最大の原因は高知県にある。


高知県は西の足摺岬と東の室戸岬が出っ張っており、
海岸線を回るととてつもなく長い道のりになる。

加えて、それなりに大きい都市も少なく、
電車もあまり走っていない。

さらに地図を見ると山もなかなか厳しい。


仕事の合間を縫った分割旅行では
予定通り帰る必要がある。

つまりアクシデントがあった場合の保険も
ある程度考えなければならない。


しかし高知県からは帰る手段も少ない。

そういう意味で高知県は本当に厳しいし、
どう回るのがベストなのか考えぬく必要がある。


四国八十八箇所巡りの遍路も考えた。

しかし遍路の距離はおよそ1,200km。
入り組んだ道を進むため相当長くなる。

加えて、観光名所を必ず通るわけでもないので、
やはり僕の自転車旅行には合っていない。


いろいろ観光地を調べながら、
地図とにらめっこしながら考える。

しかし、どう考えても1回の旅程で回るのは無理。
分割して走るしかない。


九州は2回に分けて回ったが、
福岡市から熊本市を回って鹿児島市、
鹿児島市から宮崎市を回って北九州市と、
分かりやすく分割できた。

しかし四国は松山市が出発点となることもあり、
どう分割するか考えるのも難しい。


電車がほとんど使いものにならないので、
分割するのであれば空港がある高知市、
徳島市、高松市のいずれか。

東京からはかなり遠いので、
ある程度しっかりと旅程を固めねばならない。


休みの予定を含めいろいろ検討した結果、
シルバーウィーク中の9月24、25日を休み、
7日間を使って走ることに決定。

9月20日朝、羽田空港へと向かった。


飛行機による輪行は、
鹿児島市、鳥取市に次いで3回目。

慣れたというほどではないが、
もう特に戸惑うということはない。


ハンドルを外して輪行袋に収納し、
鹿児島輪行の反省から六角レンチなどは
輪行袋に入れて預ける。

そして8時50分。
無事に松山空港に到着する。