山田太一の本を初めて読んだ

なんとなく、図書館で都合のいい大きさの本を
探していたら彼の本「朝への挨拶」が目に留まった
彼の事は、「脚本家」としてうっすら知っているが
彼のドラマも見た事ないし、顔もさっぱり分からない
でもどんな人のエッセイも何かしらおもしろいので
読むのが好きだ

この本は80年代に書かれたのでかなり内容が古いが
それでも面白い
一番笑ったのは、若い女の子がアイドルになんで
あんなに夢中になれるのか、というはなし

何でも、アイドルのコンサート会場では
字のごとく女の子が「ブルッと震えている」らしいのだ
彼女たちの震えは、山田さん曰く
「冬に小便したときのような」生理的な震えなのである

私はこの例えにわらった
確かに女の子はブルッと震えるなあ

また彼は、あるときある女の子が
憧れのアイドルを目の前に
なんとおもらししてしまうところを目撃する
これを見てびっくりした山田さんは
そのアイドルが並の顔で歌唱力だと思うのに
「彼のために失禁する娘が居る事はどういうことか」と思う

この描写もすごく笑った
確かにおもらしはちょっとやりすぎだ
気持ちは分かるけどね

こんな風にププッと笑っちゃうので
エッセイを読むのはやめられない