数ヶ月前に、友達から聞かれました。
「結婚する意味ってなんなの?」
うぅぅぅぅん〜、なんだろうね?なぜ結婚したの?って聞かれたら、
「プロポーズされたから。」
と速攻答える私には割とハードルの高い質問です。が、真剣に考えてみました。
私の周りには結婚しないと決めたカップルが数組います。1組は最近一緒に家を買いました。もう1組は子供もおり25年くらい一緒にいるのでコモンローという内縁関係にあるので、別れるとなったら財産分与や親権争いといった法律的な面では、既婚関係にあるカップルとなんら違いはありません。結婚していても夫婦別姓も普通だし、結婚する意味・結婚の価値が薄くなっているのは確かです。
結婚ってそもそも契約ですよね?
パートナーになりますっていう契約。基本的には無期限の契約。
もちろん、契約は打ち切ることができます。離婚という形で。
婚約は契約成立までの内定みたいなもの。
いつでも打ち切ることができるのならなんで結婚する必要があるの?って聞かれそうですが、私が思うに、
立会人のもとで誓いの言葉を交わす事、婚姻書に署名することによって重みが出てくるんだと思います。
その重みが
- 社会的承認
特に国際恋愛の場合、一方がもう一方の住む国に移住する場合、婚姻関係がないと配偶者ビザも取れません。日本人同士の事実婚でも外国に移住する場合、家族という単位ではなく個々で手続きすることになります。*オーストラリアなのでは内縁関係の証明があれば法的手続きが可能だそう。 - 契約維持の義務
結婚すると関係維持のための責任が出てきます。一般的には浮気はダメだし、妻として夫としての暗黙の責任義務があります。結婚してないとどうしてもコミット(約束・確約)のレベルが低いイメージです。 - 一つの単位になる・属するようになる
私が「あなたの貯金」「あなたの年金」というと旦那さんが必ず『僕たちのだよ』と訂正します。結婚するまでは個々が単位だったのに、結婚すると家族という単位ができます。
私の場合、裁判所で誓いの言葉を交わした時の方が婚姻書にサインをした時よりも心にジーンと来ました。その10ヶ月後にしたVow Renewal(誓いの言葉の更新)でもまた同じようにジーンと来ました。その時はたくさんの友達と日本の家族や親戚も立ち会ってくれましたが、どちらとも同じ重みがありました。
ここ北米では定期的(例えば5年おきとか10年おき)にまたは状況によって(例:一方が浮気をしていたけど、もう一回やり直したい場合)Vow Renewalをするカップルも少なくないのですがきっと誓いの言葉を交わすことには大きなインパクトがあるのだと思います。
友達が昨年離婚調停を経験していて、
結婚するのは簡単だけど、離婚するのはすごく大変。
なんだと学びました。
ビジネスの契約だって、結ぶ時よりも破棄する方が大変だったりしますよね。
罰金が課されたりすると、後味も悪いし。
ってことは契約する前に、お互い条件をしっかり確認しておくことが大事なのでは。
何れにしても、カップル同士で決めることだし、結婚することを選ばなかった友達に「結婚した方がいいよ」とは言わないし、思ってもいません。
二人がどう考え、同意しているかが大事。
片方が結婚したいのにもう片方が結婚したくないのなら、しっかり話し合う、お互いの納得いく結論をだすことが必要だと思います。
今や結婚の意味や価値は当人同士が定義する時代ですしね。