8月2日(火)の日経新聞(朝刊)の36面に、フィンセント・ファン・ゴッホの「星月夜」に関する記事が載っていました。


Going my way ~どこまでも続く道~-星月夜


昨年、国立新美術館で開催された「オルセー美術館展」でゴッホの「星降る夜」が展示されていて、星が降ってきそうなくらい見事に描かれた夜景の素晴らしい作品がありましたが・・・。

この日経新聞に紹介されていた「星月夜」も、夜景が素敵に描かれている作品で、記事の内容にも惹かれました♪


西洋の伝統的な夜景画とは一線を画する特異な作品。月と星の双方が異様な明るさをもち、その輝きは天の川の流れがうねるような筆触で表現されている。


この絵は、ゴッホが精神に異常をきたしてアルル近郊サン・レミの療養院に入院していた時に描かれた。そこでは夜間の外出が禁止されていたため、描かれた光景は病室の鉄格子の窓から眺めた風景と考えられるが、そこから見えないはずの遠景の村や教会が空想によって加えられている。


この夜景はゴッホの心象風景でもあり、月や星によって自らの激しい宗教感情を表した一種の自画像であった。

(中略)


かつて人は星を見つめて神を思い、自らの卑小な存在や運命を確認した。現代では星を見ることは珍しくなってしまったが、たまにはゴッホのように夜空を見上げて自己の内面と向き合い、悠久の存在に思いをはせたいものである。


・・・という神戸大学・宮下規久朗准教授の記事でした。


この記事を読んで、最近、時間に追われていて、夜空を眺めたりしていなかったな・・・ということに気がつきました。

昔の人は、今より時間に追われることも少なく、夜は月や星を眺めて、夜空に自分の想いを馳せていたのかも?しれませんね。

ちょっと試験勉強でお疲れモードな私に癒しをくれた1枚の絵でした♪

どんな時でも、心のゆとりはなくさずにいたいなあ・・・と、ちょっと思った記事でした。