先週、劇団四季の『コンタクト』を観てきました。大好きなミュージカルなので楽しみにしていました♪
※以下、作品の内容に触れています。ご覧になりたくない方は、パスしてください。
『コンタクト』は、2000年のトニー賞ベストミュージカル賞をはじめ4部門を制した作品です。
この作品は、第1幕 swinging、第2幕 did you move?、第3幕 contactという3部構成のオムニバスから成りたっています。それぞれ、時代も背景にあるものも全く異なっていますが、どの場面も「コンタクト」=「人と人との触れ合い」がテーマとなっています♪(下の映像には、音が入っていません。)
第1幕 swinging
退屈な貴族たちの戯れ・・・。
時は、18世紀。
第1幕は、ジャン・オノレ・フラゴナールが手がけた風俗画の代表的な作品『ぶらんこ』が題材となっています。
舞台が始まる前から、森の中で、ぶらんこに乗った女性の絵が飾られているのですが・・・。幕があがると、この絵と同じように、舞台中央に天井から吊り下げられたぶらんこがあり、そこで貴族の女・貴族の男・召使のちょっとドキドキの場面が観られます。最後に「え?」と驚く展開になるのですが、ネタバレは、やめておきますね♪(笑)
第2幕 did you move?
抑圧された妻の夢・・・。
1954年のニューヨーク。クイーンズのイタリアン・レストランが舞台。
そこに、マフィア風の男性が、内気な妻を連れてやってきます。「店員に話しかけるな!」、「店員に微笑むな!」と命令される妻。男性が料理を取りに席を立つ時も「絶対に動くな!」と命令されて、抑圧されている妻・・・。そんな妻でしたが、夫が料理を取りに席を立つ度に、彼女の本音が現実の世界から、ロマンティックな空想の世界へ・・・。席を立ち、セクシーでかっこいいウェイター長と踊りだす妻♪空想の世界は、どんどん広がり・・・。夫にピストルを向ける妻・・・。ここから先、ネタバレはやめておきますね♪(笑)(観ていて、抑圧された妻の気持ちになってくるから不思議です。自由になりたいんだろうな・・・。気持ち良く踊る妻を助けてあげたくなります。団こと葉さんが演じる妻、すごく良かったです♪)
そして・・・。休憩を挟んだ後、一番大好きなcontact!
第3幕 contact
エリート重役の孤独・・・。
舞台は、1999年のニューヨーク。
主人公ワイリーは、広告代理店の重役。(この日のワイリー役は、加藤敬二さんでした♪さすがという感じでした。)
一見、地位も名誉も手に入れた幸せな男に見えますが、表面的な人間関係や、仕事に追われて生きることへの虚しさを感じているワイリー。マンハッタンにある高級マンションに住んでいて、自宅の留守電には、下の階に住んでいて、ワイリーの出す騒音に悩む女性からの苦情や、仲間から飲みに行こう?という誘いの電話、そして、精神科医からは、ワイリーのことを案じて「早まったことはしないでくれ!電話を欲しい!」という伝言・・・。そんなメッセージも耳に入らず、ワイリーは孤独から、自殺を図ろうとします。
首に締め付けられた紐・・・。
混乱した中で、夢か幻か?
ワイリーは、プールバーで黄色いドレスを着た運命の女性と出会います。地位も名誉も得ている男性で、どんな女性でも落とせるだろう?というワイリーですが、ダンスが得意な黄色いドレスのその女性に、ダンスが全く踊れないワイリーはなかなか近づくことが出来ません。また、黄色いドレスの女性が、私もあなたに気があるのよ、誘って♪という、ちょっとした素振りを見せるんですよ!(笑)黄色いドレスの女性は、すごく魅力的で何を考えているのか?わからないという印象がします。そこがまた神秘的で素敵なんです♪この日の黄色いドレスの女は、高倉恵美さんでした。大人でかっこよく、素敵な黄色いドレスの女でした♪
そんな黄色いドレスの女性に、どんどん惹かれていくワイリー!
混乱する中・・・自分の部屋と、そのプールバーを行き来するワイリー!
プールバーのバーテンも不思議な存在で、自殺を図る前に聞いた、留守電に入っていた精神科医のメッセージと同じセリフを語るシーンがあります。
意識と無意識の狭間を行ったり来たりする中で、精神科医の言葉がワイリーの胸に響くんだと思います。
この第3幕、プールバーでのダンスシーンが最高です♪スウィングダンスが、とても素晴らしいんです。人と人との触れ合い、人の欲求や心の葛藤がダンスで見事に表現されています。(私、『コンタクト』のサウンドトラックを持っていますけど、すごく良いですよ♪1幕から3幕にかけて、クラシックからスウィングジャズまで幅広いジャンルの音楽に合わせて踊るんですけど、音楽を聴くと、そのシーンが目に浮かんできます♪)ダンス・プレイで使われている音楽は、ほとんどが既存のものなんですけど、これがまたかっこよく使われていて、ロバート・パーマーのSimply Irresistibleが流れて、黄色いドレスの女性がドアをバン!と開けて登場するシーンがあるんですけど、このシーン大好きです!
バーテンがワイリーを応援するんですけど・・・。観ている方も、ワイリー!頑張って、黄色いドレスの女性に声かけてみて!という気持ちになります。(笑)
そして、黄色いドレスの女性と出会ったことで、一歩を踏み出そうとするワイリー♪
結末は・・・。
いつもなら、結末まで書いてしまう私ですが・・・。(笑)
今回は、書きません!私、『コンタクト』大好きな作品なので、あえてここから先は書きません!
ビックリするような、不思議な結末が待っています。
不思議な出会いってあるんですよね~。人との縁って不思議・・・。
カーテンコールの加藤さんがすごく優しい笑顔をされていました。一度、袖に入り、顔だけ出したり・・・。(笑)
私、『コンタクト』を観ると踊りたくなるんですよ♪ワクワクした気持ちで劇場を後にしました!
観に行く前は、四季でもう一人好きな松島勇気さんがウェイター長ではないことを知り、ちょっとがっかりしていたのですが、この日ウェイター長を演じていた金久烈さんも良かったです♪
以前、再演(4年前?)を観に行った時は、ワイリーを加藤さん、ウェイターを松島さんで観ることができたんです。今から考えると、すごくラッキーだったんだと思います。(松島さん、初日はウェイター長だったみたいですね!観たかったんですけどね~。)
もし、ウェイター長を松島さんが演じられるのなら、2月中にもう一度観に行きたい!と思っています。
この『コンタクト』の振り付けをされたのは、スーザン・ストローマン♪
『クレイジー・フォー・ユー』、『ショウ・ボート』、『クリスマス・キャロル』、『ビッグ』、そして2000年の『コンタクト』、2001年には『プロデューサーズ』!数々の作品で振付や演出に携わっている方です♪(トニー賞も受賞されている天才的な方です!)
『コンタクト』の黄色いドレスの女も、映画『センターステージ』のヒロインのアマンダ・シェルも、めちゃくちゃかっこ良く踊っていて圧巻です!女性振付師だからこそ、あそこまで女性を素敵にかっこ良く見せられるんだろうな~と思います。
↓の映像は、スーザン・ストローマンが振り付けをした『クレイジー・フォー・ユー』♪加藤敬二さんがボビーを演じている時の過去の映像です。(荒川務さんのボビーもチラッと映っています♪木村花代さんのポリーも、とっても素敵です♪)
私は、このクレイジーで加藤さんのファンになったんですけど・・・。加藤さんは、素晴らしい俳優さんだと思います。この映像を観ていると、歌も踊りも、昔と全く変わってないわ♪帽子に触れる指先とか、細かい仕草まで、全て計算しつくされたように綺麗な振る舞いが素敵です。
こんなに華麗に踊れる加藤さんが、『コンタクト』の中では全く踊れないワイリー役ですものね!(笑)(正直、黄色いドレスの女とのダンスシーンでは、もっと加藤さんにバリバリに踊って欲しい♪という思いはあります。(笑)そう思っている人、きっと多いと思います。)
4月からクレイジーの全国公演が始まるそうなので、そちらも楽しみです。松島勇気さんのボビーも、もしかしたら観られるかも?と期待しています♪
『コンタクト』や四季とは関係ないけれど、おまけとして!(笑)
↓の映像は、スーザン・ストローマンが振り付けをされた映画『センターステージ』です。(ラストのダンスシーンです♪)
舞台上にバイクが登場したり(笑)、踊りながら衣装が変化したり・・・。ビックリ!
失恋・葛藤・挫折・・・様々な問題に直面した主人公(アマンダ・シェル)。2人の男性の間で迷って揺れる心の動きが踊りに表れています。彼女とからむサシャ・ラデツキー、イーサン・ステシフェルの踊りも圧巻です!3人ともプロのバレエダンサーさんです。バレエで、ここまで表現できるんだな~と感動したラストシーンです♪
※以下、作品の内容に触れています。ご覧になりたくない方は、パスしてください。
『コンタクト』は、2000年のトニー賞ベストミュージカル賞をはじめ4部門を制した作品です。
この作品は、第1幕 swinging、第2幕 did you move?、第3幕 contactという3部構成のオムニバスから成りたっています。それぞれ、時代も背景にあるものも全く異なっていますが、どの場面も「コンタクト」=「人と人との触れ合い」がテーマとなっています♪(下の映像には、音が入っていません。)
第1幕 swinging
退屈な貴族たちの戯れ・・・。
時は、18世紀。
第1幕は、ジャン・オノレ・フラゴナールが手がけた風俗画の代表的な作品『ぶらんこ』が題材となっています。
舞台が始まる前から、森の中で、ぶらんこに乗った女性の絵が飾られているのですが・・・。幕があがると、この絵と同じように、舞台中央に天井から吊り下げられたぶらんこがあり、そこで貴族の女・貴族の男・召使のちょっとドキドキの場面が観られます。最後に「え?」と驚く展開になるのですが、ネタバレは、やめておきますね♪(笑)
第2幕 did you move?
抑圧された妻の夢・・・。
1954年のニューヨーク。クイーンズのイタリアン・レストランが舞台。
そこに、マフィア風の男性が、内気な妻を連れてやってきます。「店員に話しかけるな!」、「店員に微笑むな!」と命令される妻。男性が料理を取りに席を立つ時も「絶対に動くな!」と命令されて、抑圧されている妻・・・。そんな妻でしたが、夫が料理を取りに席を立つ度に、彼女の本音が現実の世界から、ロマンティックな空想の世界へ・・・。席を立ち、セクシーでかっこいいウェイター長と踊りだす妻♪空想の世界は、どんどん広がり・・・。夫にピストルを向ける妻・・・。ここから先、ネタバレはやめておきますね♪(笑)(観ていて、抑圧された妻の気持ちになってくるから不思議です。自由になりたいんだろうな・・・。気持ち良く踊る妻を助けてあげたくなります。団こと葉さんが演じる妻、すごく良かったです♪)
そして・・・。休憩を挟んだ後、一番大好きなcontact!
第3幕 contact
エリート重役の孤独・・・。
舞台は、1999年のニューヨーク。
主人公ワイリーは、広告代理店の重役。(この日のワイリー役は、加藤敬二さんでした♪さすがという感じでした。)
一見、地位も名誉も手に入れた幸せな男に見えますが、表面的な人間関係や、仕事に追われて生きることへの虚しさを感じているワイリー。マンハッタンにある高級マンションに住んでいて、自宅の留守電には、下の階に住んでいて、ワイリーの出す騒音に悩む女性からの苦情や、仲間から飲みに行こう?という誘いの電話、そして、精神科医からは、ワイリーのことを案じて「早まったことはしないでくれ!電話を欲しい!」という伝言・・・。そんなメッセージも耳に入らず、ワイリーは孤独から、自殺を図ろうとします。
首に締め付けられた紐・・・。
混乱した中で、夢か幻か?
ワイリーは、プールバーで黄色いドレスを着た運命の女性と出会います。地位も名誉も得ている男性で、どんな女性でも落とせるだろう?というワイリーですが、ダンスが得意な黄色いドレスのその女性に、ダンスが全く踊れないワイリーはなかなか近づくことが出来ません。また、黄色いドレスの女性が、私もあなたに気があるのよ、誘って♪という、ちょっとした素振りを見せるんですよ!(笑)黄色いドレスの女性は、すごく魅力的で何を考えているのか?わからないという印象がします。そこがまた神秘的で素敵なんです♪この日の黄色いドレスの女は、高倉恵美さんでした。大人でかっこよく、素敵な黄色いドレスの女でした♪
そんな黄色いドレスの女性に、どんどん惹かれていくワイリー!
混乱する中・・・自分の部屋と、そのプールバーを行き来するワイリー!
プールバーのバーテンも不思議な存在で、自殺を図る前に聞いた、留守電に入っていた精神科医のメッセージと同じセリフを語るシーンがあります。
意識と無意識の狭間を行ったり来たりする中で、精神科医の言葉がワイリーの胸に響くんだと思います。
この第3幕、プールバーでのダンスシーンが最高です♪スウィングダンスが、とても素晴らしいんです。人と人との触れ合い、人の欲求や心の葛藤がダンスで見事に表現されています。(私、『コンタクト』のサウンドトラックを持っていますけど、すごく良いですよ♪1幕から3幕にかけて、クラシックからスウィングジャズまで幅広いジャンルの音楽に合わせて踊るんですけど、音楽を聴くと、そのシーンが目に浮かんできます♪)ダンス・プレイで使われている音楽は、ほとんどが既存のものなんですけど、これがまたかっこよく使われていて、ロバート・パーマーのSimply Irresistibleが流れて、黄色いドレスの女性がドアをバン!と開けて登場するシーンがあるんですけど、このシーン大好きです!
バーテンがワイリーを応援するんですけど・・・。観ている方も、ワイリー!頑張って、黄色いドレスの女性に声かけてみて!という気持ちになります。(笑)
そして、黄色いドレスの女性と出会ったことで、一歩を踏み出そうとするワイリー♪
結末は・・・。
いつもなら、結末まで書いてしまう私ですが・・・。(笑)
今回は、書きません!私、『コンタクト』大好きな作品なので、あえてここから先は書きません!
ビックリするような、不思議な結末が待っています。
不思議な出会いってあるんですよね~。人との縁って不思議・・・。
カーテンコールの加藤さんがすごく優しい笑顔をされていました。一度、袖に入り、顔だけ出したり・・・。(笑)
私、『コンタクト』を観ると踊りたくなるんですよ♪ワクワクした気持ちで劇場を後にしました!
観に行く前は、四季でもう一人好きな松島勇気さんがウェイター長ではないことを知り、ちょっとがっかりしていたのですが、この日ウェイター長を演じていた金久烈さんも良かったです♪
以前、再演(4年前?)を観に行った時は、ワイリーを加藤さん、ウェイターを松島さんで観ることができたんです。今から考えると、すごくラッキーだったんだと思います。(松島さん、初日はウェイター長だったみたいですね!観たかったんですけどね~。)
もし、ウェイター長を松島さんが演じられるのなら、2月中にもう一度観に行きたい!と思っています。
この『コンタクト』の振り付けをされたのは、スーザン・ストローマン♪
『クレイジー・フォー・ユー』、『ショウ・ボート』、『クリスマス・キャロル』、『ビッグ』、そして2000年の『コンタクト』、2001年には『プロデューサーズ』!数々の作品で振付や演出に携わっている方です♪(トニー賞も受賞されている天才的な方です!)
『コンタクト』の黄色いドレスの女も、映画『センターステージ』のヒロインのアマンダ・シェルも、めちゃくちゃかっこ良く踊っていて圧巻です!女性振付師だからこそ、あそこまで女性を素敵にかっこ良く見せられるんだろうな~と思います。
↓の映像は、スーザン・ストローマンが振り付けをした『クレイジー・フォー・ユー』♪加藤敬二さんがボビーを演じている時の過去の映像です。(荒川務さんのボビーもチラッと映っています♪木村花代さんのポリーも、とっても素敵です♪)
私は、このクレイジーで加藤さんのファンになったんですけど・・・。加藤さんは、素晴らしい俳優さんだと思います。この映像を観ていると、歌も踊りも、昔と全く変わってないわ♪帽子に触れる指先とか、細かい仕草まで、全て計算しつくされたように綺麗な振る舞いが素敵です。
こんなに華麗に踊れる加藤さんが、『コンタクト』の中では全く踊れないワイリー役ですものね!(笑)(正直、黄色いドレスの女とのダンスシーンでは、もっと加藤さんにバリバリに踊って欲しい♪という思いはあります。(笑)そう思っている人、きっと多いと思います。)
4月からクレイジーの全国公演が始まるそうなので、そちらも楽しみです。松島勇気さんのボビーも、もしかしたら観られるかも?と期待しています♪
『コンタクト』や四季とは関係ないけれど、おまけとして!(笑)
↓の映像は、スーザン・ストローマンが振り付けをされた映画『センターステージ』です。(ラストのダンスシーンです♪)
舞台上にバイクが登場したり(笑)、踊りながら衣装が変化したり・・・。ビックリ!
失恋・葛藤・挫折・・・様々な問題に直面した主人公(アマンダ・シェル)。2人の男性の間で迷って揺れる心の動きが踊りに表れています。彼女とからむサシャ・ラデツキー、イーサン・ステシフェルの踊りも圧巻です!3人ともプロのバレエダンサーさんです。バレエで、ここまで表現できるんだな~と感動したラストシーンです♪
