今でこそセルフレジが増えてきてますけど、昔は必ずレジを通してもらわないといけなかったわけで…
そこで生じるどのレジに並ぶか問題
並んでいる人のかごの中身をチラ見して、人数ではなく総量で早い列を予測してみたり、レジの人のベテラン度具合も考慮したり
むちゃくちゃ動きはせかせかしているのに、バーコードの読み取りに何度も手間取るレジの人もいたりして、一筋縄ではいかないのがスーパーのレジ
愛知に住んでいたとき、フィールというスーパーにとんでもない早さでバーコードを読み取らせるレジの人がいました
当時で40代くらいの人だったかなー
流れるような手さばきで商品を右から左へ移動させ、その一瞬でバーコードを読み取らせるのです
全商品のバーコードの位置をすべて記憶しているのか?というくらい無駄な動作がありません
バスケットいっぱいの商品でもその方の手にかかると、
嘘っ!?
というくらいの早さで会計にいきつくのです
(もちろんかごの中はテトリスなみの美しさ)
数回その方のレジにあたるうちに私は名札をチラ見しました
田中さん(仮名)ね
それ以来、田中さんがいるときには必ず田中さんのレジに並ぶようになった私
田中さんのレジは他の列より長くても、他のレジの倍くらいのスピードで流れていくのです
生涯何千回も買い物してますけど、あの田中さんのスピードを超えるレジの人に今だかつて会ったことがありません
それくらい強烈なスピードなのです
あるとき、ママ友と話していて、買い物の話になったとき、友達が
友「そういえばフィールにすごいレジ早い人いるんだよね」と言い出しました
私「いるいるっ!!!」
友「買い物少ないときなんか財布出すのも間に合わないときあるわ」
私「そうそう!私名前覚えちゃった。田中さんって言うんだよ!」
友「(爆笑) 田中さん、ほんとすごいよね~」
と、田中さんの話題でむちゃくちゃ盛り上がりました
どんな仕事でも熟練の技ってありますよね
それが人の話題にのぼるくらいまでの域に到達するのはよほどのことだと思います
田中さん、今もレジ打ちしてお客さんをびっくりさせているのかなぁ
今でもあの田中さんの芸術的な手さばきが忘れられない私です