豆腐で品評会ができない理由 | 豆腐マイスター協会代表のブログ!
2015-06-22 08:30:36

豆腐で品評会ができない理由

テーマ:ブログ
6月20日、第1回日本一旨い豆腐を決める品評会in京都が行われた。
今回事務局として運営側に関わらせて頂きました。

実は豆腐業界では、今まで品評会なるものがなかった。行われてこなかった。

僕は、消費者に近い立場からずっとやった方がいいと思っていたが、その話をすると色々な人から

『豆腐で品評会はできない』

と言われてきた。

まあ正直そんなことはない、できるのにな、と思っていたのですが、今回の品評会で、『豆腐の品評会はできる』ことが実証されたと思うのであえてその点に触れて書いておこうと思う。

ちょっと偉そうな文章になってしまっているところはすみません。ご容赦ください。

『豆腐で品評会ができない理由』

①味覚には好みがあるから一番なんて決められない。

そんなの他の食品でも同じです。もちろん全員が同じにはなりません。
ばらつきがあるのは当然です。

でも、総じて多くの人が好む味ってのは必ずあるはずで、それが一番になればいいんです。
でもって美味しいお豆腐に票は絶対集まりますよ。

今回金賞となった、富成伍郎商店さん(長野)は、長野県の品評会で何度も1位を取っている実力派。全国でも負けなかったわけですよね。僕も食べさせて頂きましたが、とても美味しいですよ。

今回、銀・銅ダブル受賞となった豊産商事さん(千葉)は、2014豆腐&大豆食品フェアの食べ比べの人気投票でトップクラスの票を集めていた。

特別賞となった、井川豆腐店(大阪)の井川さん、山久食品(山梨)の和田さん、村のおっさん(徳島)の桑原さん、皆さん知っていますが、とても勉強熱心で、豆腐作りの情熱も半端ないです。

これらのお豆腐を食べれば、個人の味覚の差なんて吹っ飛ばしてしまうんですよ。


②豆腐は地域性があるので開催地が有利に働き公平にならない。

もちろん若干有利に働く可能性がありますよね。
でもサッカーでもホームが有利だけど、必ずホームが勝つとは限りませんよね。
それと一緒。

でも味覚ってそんなに甘くないですよ。特に技術を評価するような味覚は。
もちろん、沖縄で開催して、島豆腐に交じって本土の豆腐が評価されるとすれば、それは分からない。島豆腐は別物ですからね。

でも、少なくとも本土の中で、一般的な豆腐をベースにやったら、絶対地域性なんてふっとばされますよ。全国食べ歩いている僕だから分かります。
うまい豆腐はどこの人が食べてもうまいんです。

今回の結果を見ればよく分かりますね。豆腐どころと言われる京都で開催し、審査員の9割は
京都の方なのに、京都の入賞はゼロ。

この結果、どう捉えますか?

③味を添加している豆腐もある中、豆腐の種類、使う材料をどこまで対象とするか難しい。

これは前提を決めればいい。純粋な豆腐の製造技術を評価するなら、基本的な材料である大豆と水と凝固剤だけで判断すればよいと思うし、商品開発力を評価するなら、何か味付けが入っても
消費者が美味しいと思うものが評価されれば良いと思う。

今回は、前者であった。だから使っている材料は、大豆・水・凝固剤だけ。
だから実力が分かりますよね。

④美味しい豆腐屋さんは全国にたくさんあるので、参加者が限られる中で評価しても意味がない。

野球がうまいやつ知っているけど、その人は試合に出てこない、って言っているもんです。

ワールドベースボールクラシックで、日本が優勝しても、大リーガーが出てないから、日本が1番だとは言えないって言っているようなもんです。

あの人がでれば1番になれるのに、とか俺が出てないから本当の1番ではない、なんていうのは、試合に出ない時点で負けかなと思います。

正直僕自身も、あの人のお豆腐が出てたらどんな結果だろう、と思いたくなる美味しいお豆腐はたくさんあるけど、出てない時点で、それはもう評価対象外なのだからしょうがない。

僕の中では、地域の中では、お客さんの中では、自分の中では1番であっても、日本一ではないのです。

今回は、サミット参加が条件だから、用事があっていけなかったとか様々な条件があるけど、実際は代理を送りこんだりもできるわけですからね。やはりその気があるかという問題だと思ういます。

ただこの点については、品評会も今回第1回目なので、まだまだ認知もその価値も認められていませんから、運営側としては、皆さんが無理してでも参加したくなる品評会に底上げしなければいけないと思っています。

今回は、全国から128点のお豆腐が集まった。全国のお豆腐の数からすればまだまだ少ないし、確かに全国にはまだまだ実力派の方がいる事も事実。

ただ、今回受賞した、7品は冒頭にも書いたとおり相当な実力派です。

はたして、今回は出てないけど、あの豆腐が一番だ、あの人の豆腐が一番だ、と思っているお豆腐の中に、

この7品を上回るお豆腐が全国にどれくらいあるのか。

普段食べていて、美味しい!と思っているお豆腐は、果たしてこの7品を上回っているのか。

いつか参加して評価してもらいたいですね。
それもひとつの楽しみです。

第1回日本一旨い豆腐を決める品評会in京都 受賞商品一覧

【金 賞】 
合名会社富成伍郎商店(長野県)
『手塩にかけた伍郎のきぬ』

住所:長野県松本市大字原90-3

【銀 賞】 
豊産商事株式会社(千葉県)
『菜の花とうふ もめん』
千葉県鴨川市大川面1009-1
http://nanohanatofu.com/

【銅 賞】 
豊産商事株式会社(千葉県)
『菜の花とうふ きぬ』
千葉県鴨川市大川面1009-1
http://nanohanatofu.com/

【特 別 賞】もめん部門 
井川とうふ店『徳松豆腐』(大阪府)
住所:大阪府大阪市住之江区粉浜3丁目9-22

【特 別 賞】きぬ部門 
株式会社山久食品(山梨県) 
『清里高原 きぬごし』
甲府市場店:山梨県甲府市国母6-6-11
清里高原店:山梨県北杜市高根町清里3545-264
http://yamakyushokuhin.net/

【特 別 賞】充填部門 
有限会社村のおっさん(徳島県) 
『充填こいまろ』
徳島県 名東郡佐那河内村上字宮前64-3
http://muranoossan.com/

【京 都 賞】※参考出品 
株式会社泰喜物産(東京都)
『絹ごし豆腐』

受賞者の皆さん、あたらめておめでとうございます!



最後に、絶対品評会をやるべきだ!と上記のような反対意見や逆風が多い中で、
責任を全部背負って見事に実現してくださった京都府豆腐油揚商工組合理事長、
久在屋の東田さんを心からリスペクトします。

豆腐屋サミットで堀木エリ子さんが、できない理由はなんぼでも出てくる。
できる方法を考え抜いた人だけが思いを実現できるんだ、と。
まさにその通りだと思います。

こうやって歴史はつくられるんだ、という気迫と勢いをまざまざと見せて頂きました。
ありがとうございました。

磯貝 剛成さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス