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2010年「このミステリーがすごい」第6位。


国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。

父は町で唯一の病院、月ノ森総合病院の院長であり、権勢を誇る月ノ森家に、2人は畏怖を抱いていた。

〈ヘルビノ〉と呼ばれる頭部が蜥蜴の爬虫人に出迎えられた2人は、自宅に併設された病院地下の死体安置所に連れて行かれた。

だがそこでは、権力を笠に着た雪麻呂の傍若無人な振る舞いと、凄惨な事件が待ち受けていた…。


デビュー作「粘膜人間」に続くシリーズ第2弾。

とは言え前作と直接的な関連があるわけではないので独立して読んでも全く問題ありません。

物語の設定が軍国主義による支配が続く戦時下の「日本」であることと異形の「人外」が当り前のように我々と共存している世界。

その設定は前作を踏襲しております。


前作はとにかく「変なお話」の印象が強い作品で、よもや第2弾があるとは思ってもみませんでした。

で、今回本作を読んで感じたのは「やっぱり変」だということ(笑)。

ですが前作以上に「奇妙な味」がきちんと確立されていて、これはこれで魅力的です。

今回も3篇から成る連作ですが、先行するパートに後篇のエピソードが組込まれていたり、意外な結末に至る伏線があちこちに散りばめられているなど、前作より格段に構成が練られていて最後まで飽きずに読めます。


猟奇色は今回も健在ですがエログロ度は前作より(若干)トーンダウン。

しかし本作が前作より上出来なのは何より主人公の色づけに工夫があるからだと見ました。

第一・三話の月ノ森雪麻呂、第二話の間宮勝一、この両者は共に性格が破綻しているだけでなく強大な権力を嵩にきた傍若無人な振舞いで他の登場人物たちを阿鼻叫喚の修羅場に巻き込む訳ですが、いづれもなぜだか憎めないところがあります。

それは妙に人間臭い所であったり年相応の子供らしさであったりするわけです。

本作ではそんな彼等が各々の無体な行為に対して何らかの報いを受ける顛末が描かれているわけで意外と健全な(?)お話になっております。

それもあってでしょうか。

意外とさっぱりとした後味になっておりますのでご安心を。



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