読書日記的ブログ

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以前アメーバで「落ちこぼれの読書録」というブログをやっていた者です。色々あり他ブログに引越しした後、また戻ってきました。
このブログでは主に推理小説の感想を書いております。興味のある方は是非見ていかれては如何でしょうか。読者登録などもお待ちしております。

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ミステリの本棚 - 2015年06月 (7作品)



災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
エラリイ・クイーン
読了日:06月01日
評価4
エラリイ・クイーン『災厄の町』読了。ライツヴィルシリーズ第一弾。これ以前の作品に比べて人間味あふれる人物になっているエラリイに親近感を覚えた。田舎町ライツヴィルの情景描写も素晴らしく、ミステリ面でも、ある一つのことから怒涛に繰り広げられる推理は爽快感があり引き込まれた。




恋恋蓮歩の演習 (講談社文庫)
森博嗣
読了日:06月05日
評価4
森博嗣『恋恋蓮歩の演習』読了。内容的に、前作『魔剣天翔』の続編と捉えることも出来る。保呂草の活躍がとにかく際立っており、彼の魅力が十二分に発揮されている。また、ラストにはある事実が待ち受けているが、これに関しては途中で気付いていたので、個人的には確認の割合が大きかった。




ストリート・キッズ (創元推理文庫)
ドン・ウィンズロウ
読了日:06月11日
評価4
ドン・ウィンズロウ『ストリート・キッズ』読了。ハードボイルドそのもの。そして想像していた以上に面白かった。会話はもちろん、地の文の言い回しがいちいち上手いし面白いし、探偵方法(尾行など)を学ぶシーンも興味深かった。




人間の顔は食べづらい
白井智之
読了日:06月18日
評価4
白井智之『人間の顔は食べづらい』読了。本編中、様々な推理が繰り広げられるのは面白い。伏線もさり気ないものから堂々と張られているものまで。この作品ならではのトリックは比較的簡単に見破ることができたが、言い換えればそれを十分に活かせている作品でもある。これからも著者の作品に期待。




亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)
泡坂妻夫
読了日:06月21日
評価5
泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽』読了。八つの短編が収録されている。処女作である『DL2号機事件』もさることながら、『掘出された童話』の見事な暗号や、原住民の未発達な文明を活用した『ホロボの神』等、どれも面白い。話の最初と後の印象が大きく変わる個性的な探偵、亜愛一郎も実に興味深い。




妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 2 (118‐2))
ジョン・ディクスン・カー
読了日:06月25日
評価5
ディクスン・カー『妖魔の森の家』読了。カー短編全集2作目。表題作は短編ながらも随所に伏線が張られており、真相が明かされた時のインパクトは強烈に印象に残った。中編『第三の銃弾』は不可能犯罪性が際立っており、その上次々と新たな謎が出てくるという難解だがよく出来ている作品。オススメ。




六人の超音波科学者 (講談社文庫)
森博嗣
読了日:06月28日
評価4
森博嗣『六人の超音波科学者』読了。クローズドサークル状況下での事件。正直言ってトリックは全く見抜けなかったが、暗号などの意味は単純に面白く、且つ関心した。紅子が珍しく感情を剥き出しにしていたのが印象的で、考え方も相変わらず興味深いものがあった。

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