E・クイーン:生者と死者と | no mystery, no life

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本を気ままに紹介。


テーマ:

生者と死者と

 

エラリー・クイーンによって書かれた作品。

 

靴作りで巨万の富を築いた老婆コーネリア・ポッツには6人の子供がいました。

その6人の子供うち3人が精神異常者、3人はまともです。

精神異常の子供の1人サーロウは、まともな子供の1人ロバートに決闘を申し込みます。

その決闘とは互いに銃を持ち、背中合わせに一歩ずつ前に進むというものです。

そして20歩になったとき、互いに正面を向き銃を1発撃つ、というものです。

決闘の審判を依頼されたエラリーは、もちろん人殺しを幇助する気はなく、抜けぬけと実弾と空弾を取り替えました。

 

そして決闘ー。

空弾で撃たれるはずが、サーロウの銃には実弾がこめられていた!!

銃で撃たれたロバートはまもなく死亡します。

 

エラリーは

「(中略)それどころか、じっさいは、われわれは、殺人の手伝いをし、教唆したのです。われわれは、ピストルを射った人間を見た。しかも、殺人犯人が誰であるかは知らないのです」

 

こうしてはじまった奇怪な殺人事件は、とどまるところを知らずに第二の魔の手が忍び寄っています。

一体誰が真犯人なのか?

そして、どうやって空弾を実弾に変えたのか?

国名シリーズから離れ、クイーンの真価が問われた作品。


no mystery, no life-老婆

 

↑ 最上級の作ではありますが・・・

 

ネタバレ感想

 

なかなか面白い作品です。

しかし、非常に言いたいことがあります。

シーラさえ始末されていれば・・・

最後シーラがニッキー・ポーターへと変貌します。

そして、その瞬間頭に血が上りました。

なぜ、始末されなかったのかと・・・・!!

もはや推理小説云々ではなく小説としても成立しませんが、ニッキー・ポーター化したあと再度殺人が起きないかと期待したものです。

勿論そんな願いは叶うわけもなく(笑)

 

ニッキー・ポーター化する前の作品としては、なかなか面白い作品です。

マザーグースをモチーフにしていますが、重厚とは程遠く、POPな印象の作品です。

まるで御伽噺です。

その部分は非常にクイーンらしくはないですが、興味深く読めました。

 

ラスト近くにクイーン警視の勇姿も見られますし随所に面白いポイントは散らばっています。

(まぁ、エラリーがださいだけですが 笑)

 

総じて、シーラさえ始末されていれば極上の作品です。

始末されていれば、その後の短篇と中篇許せるのに・・・・・・・

女性ファンをかなり敵に回したことでしょう。

(私もそのうちの1人であることは、言うまでもありませんが)

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