ユリ・ゲラーは、すっかり日本食も虜になり、お腹も満たされ、上機嫌でどの打ち合わせにも喜んでついてきた。
あるレストランで打ち合わせ中、隣の婦人が叫んだ。
「なによこのフォーク!」
見るとフォークの先がバラバラに曲がっている。
ユリを見ると笑っている。
こんなことは彼と居ると日常茶飯事だった。
ユリ・ゲラーを番組初公開した時、ある目論見があった。
スタッフが用意したのはたくさんのスプーンやフォークだった。
ユリはその中からわずか一本のフォークを取り、ほぼ1時間かけて曲げて見せた。
普段ならほんの数秒のことなのだが、、
これが彼の最初のインパクト演出だった。
瞬間で曲げてしまえばそれまで。
だけど、それでは初めて見る人達にドキドキやエネルギーの伝達は生まれない。
予想道り放送終了後、日本テレビに電話が殺到した。
「自分のフォークも曲がった!」
全国から葉書や手紙がとんでもない数寄せられることとなる。
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※写真はイメージ