アルフレード・クルップ(フォン・ボーレン・ウント・ハルバッハ=1870〜1950) ドイツ最大の軍事産業クルップ財閥の遺産継承者であり、第2次世界大戦中は年老いて衰えました父に代わりましてクルップ帝国の事実上の当主としまして、承知の上で積極的に強制労働を採用し、大量殺戮計画に参画し、熱心にナチ政権を支持しました。戦後、老衰が甚だしくて、他の21人の被告と共にニュールンベルグ裁判に立てないと連合国当局が宣告しました父に全責任を転嫁しまして、代わりに自分は僅か1年と言う軽い懲役刑に服しました後、クルップの采配を再び振るっています。

フィリップ・レーナルト ドイツ人ノーベル物理学賞受賞者(1905年)で熱心なナチ信奉家。反ユダヤ主義者のレーナルトは、アインシュタインを「ユダヤのペテン師」と呼びました。レーナルトは第2次世界大戦前、ドイツの学界からユダヤ系を追放するのに1役買いました。戦後も自分がナチと共同で作り上げましたドイツ学界の地位にまんまと居座り続けました。ドイツの大学・科学界の連中がレーナルトの犯罪を巧みに釈明しまして圧力をかけましたからであります。

エーリヒ・フォン・マンシュタイン フォン・マンシュタイン将軍はドイツの優れました戦術家でした。ナチのロシア占領政策を支持し、即座に全ソ連政治将校を射殺せよ、と命令を出しましたが、大概の上級将校はこの命令の実行を拒否しました。またマンシュタイン家に養子に入ってからは、人種的に純粋な北欧人である事を立証しようとして、ポーランド生まれとわかる名前フォン・レウインスキを捨てました。戦後、ユダヤ人虐殺を支持しました罪状で裁判を受けましたが、宣誓しました上でウソをつきました。へまな裁判運びの上に、野戦司令官としての輝かしい記録も有りまして、刑罰を免れました。