いつもなら、編集されて見ることができない演技がある番組はぶつぶついってます。

シンプルにフィギュアスケートがみたいのに、よくわからないものがあいだにはさまってかんじんのものがカットされていて見させられる、というのが地上波のフィギュア番組ではけっこう多くないですか。

つまらないあおりはもちろん、インタビューも中身がなさすぎるから、これならなくていいと思うのが多いし、ましてやろくでもないCMの嵐はご遠慮したいです。ついでに書くと、CMって好きな人がいるのはよくわかってますけど、うちの実家、CMぎらいが徹底していて、CMがはじまると別のチャンネルにかえられてしまってました。で、またもとのチャンネルにもどしてくれたのはいいけど、とっくにCMはおわっていて、見逃した部分があるなんてしょっちゅう。なのでCMは子供のころから目の敵にしていたのです。今ではチャンネル変えることはありませんが、CMになったら身体を動かしたり、用事をはじめたりするのがいつものパターン。いや、スポーツやニュースでなければ録画にとってCMは飛ばすことが多いかも。CMの話題にはついていけたことないです


だけど今回の「Echoes of Life」羽生結弦が紡ぐ究極のストーリー はおもしろかったですよね。

おそらく、大きな要因は公演がちがうとはいえ、Echoes of Lifeは昨年12月にノーカットの生中継を3時間かけて放映してくれたというのが一番大きいはず。ショー全体の構成や演技はくりかえしみています。邪魔されずに演技を楽しんで、楽しみどころも心がけてます。

つまり、会場の雰囲気にひたりながら目の前でくりひろげられる演技を楽しむことはできないとはいえ、それ以外は見に行ったのと同じ楽しみを味わったわけです。それも繰り返し。

かといって、制作意図とかそんなのはわかってなくて、あくまで自分なりに楽しんだだけ、なわけです。記事とか書き込みとか見て、なるほど、なんて反応するのはしょっちゅうとはいえ。

だから、舞台裏のようすやら、インタビューがはいるドキュメントが面白かったのだと思います。カットしまくっていても、消化不良になるような切り方でもなかったし、なにより羽生くん自身の声を通じて、気がつかなかった制作意図や見所がわかったというか。松岡さんのインタビューは時に熱がはいりすぎて疲れることあるんですが、今回は盛り上げなければ、という気持ちがないせいか、落ち着いて話をきいてくれてましたし。

たぶん、制作の姿勢そのものがちがうんでしょう。GPS、全日本あたりではとにかく視聴率をあげるために、あおりをいれてライバル対決ストーリーをいれたりしてフィギュアに興味がない人にもみてもらおうとしてます。だけど羽生くんの番組を見るのはもう何年も羽生くんの演技を応援しつづけているファン層が中心で、フィギュアを見慣れている人たちに発信しているわけです。作品への理解を深めるものだけにしぼって十分。

しかし、羽生くん見ていると、全米男子FSみたら怒りそう。当然だけど、滑りはもちろん、スピンやらプレゼンやら、いや、そもそもの演技に対する考え方に差がありすぎます。高校野球みるのとプロ野球のトップレベルをみる以上のへだたりがありますねえ... 

 

ところで今回は、見終わった後にXに感想をまず書きました。このブログだけではなくて、Xでもフォローしてくださってありがとうございます。