1. Ilia Malinin USA - 104.06 (60.20, 43.86)
2. Kevin Aymoz FRA - 97.34 (51.48, 45.86)
3. Shun Sato JPN - 91.61 (50.10, 41.51)
男子SP詳細結果
男子SPプロトコル
1 Ilia MALININ USA 12 104.06 (60.20 43.86)
マリニンは動画がみつからなくて、みていません。ジャンプは4T, 4Lz3T, 3Aと点がでるのをとんでるので首位にはなるんでしょ。だけどオータムクラシックを見た記憶に基づくと、こんなにPCSがでたりするというのには疑問がわいてしまいます。全体的にチャレンジャー・シリーズよりスピンが甘めについているような気がしないでもないので、スピンのレベル取りはいいとしても、ステップシーケンスもレベル4でGOEが4もつくものを踏んでいるってことはありえるのかなあ...リズムはあってたけど。
2 Kevin AYMOZ FRA 9 97.34 51.48 45.86
4T3T, 3A(堪), 3Lz
すごく好きなスケーティングをする人、というわけではありません。なにせ好きなのはカナダのスケート。その特徴は体全体を使うダイナミックさと楽にすいすいの共存といえばよいでしょうか?
ケヴィンのスケートをみると、ヨーロッパのスケートだなあ、と思います。ロシアを含むヨーロッパのスケートって、図形をかくことにこだわった滑りを教えられるんだなあ、と思えるものです。蹴りが多いんです。すいすい、というかんじはあまりしません。一方、エッジ使いは気を遣っているようにみえる、少なくとも意識して努力しているスケーターが多いような気がします。
いえ、ヨーロッパのスケートにも好きな人はいますよ。ランビなんて典型です。さすが愛弟子、というべきか、ラトデニ君は共通点があるような気がするのでジャンプに疑問符がつこうがどうしようがみてしまいます。
ケヴィンに話をもどすと、きらいなスケーターなのか?というと決してそんなことはありません。すべりそのものをうっとりとみてしまうということはないけど、独特のケヴィン・エイモズ節があるじゃないですか。このSPもその魅力がいっぱいつまってます。それこそ最初から最後まで。年々濃くなってきているような気もする(笑)で、最後のStSqもじーっとみてしまいました。レベルはあっさりととっていますし、これならGOEも4以上だしたくなって当然でしょう。9点台の価値があるのかというと、うううううん。個人的には今年3月のWCのスコアが妥当だと思うんです。そのときはCO 8.89,PR9.04,SK8.68でした。今回はCO9.14,PR9.25、CO9.07なんです。やたらに高くないですか?PRはまあ、いいとしましょう。ここまで堂々と濃く陶酔してやられるとだしたいのかもしれません。来年3月にどんな点をつける気だ、といやみをジャッジに言いたい気はするけど。ジャンプミスなしでこれより低ければジャッジを笑ってやります。人はちがうでしょうけど、ISUにあまりに方針がなさすぎるという証明のようだと思うことでしょう。今回はエッジがWCよりもはっきりしているのでSKも少しあがるかもしれません。だけど0.39もあげるのでしょうか。マリニンをあげるために、それよりも上のスケーティングをしているのは誰がみても明らかなケヴィンをあげておいたのか、なんて勘ぐってるんですけどね。ひどすぎます?
3 Shun SATO JPN 11 91.61 50.10 41.51 0.00
4T3T, 4F(ステップアウト), 3A
今年、駿君は注目じゃなかろうかと思ってるんですけど、みなさんどう思われますか?
フィンランディアより明らかによいではありませんか。
もっとも、ジャンプの総得点はおとしています。!がついた4Fのエッジは今回も!がついた上に、ステップアウトしたという問題点はありました。これで大きく点を失ってます。4Fの基礎点が11.00、実際についた点が6.76です。前回が9.17でしたので、ステップアウトの分、さらに点をおとしたことになります。!もステップアウトもなければ、もしかして、2位にいけたのではないか?という気がしないでもありません。4T3Tは前回14.49→16.41であげ、3Aは10.53→10.29と少し落としました。
SPはジャンプ3本そろえなければ得点はなかなかあげられません。だけど、駿君の今回のSPは自己ベストなんです。これまで87.82だったのがジャンプミスがあったにもかかわらず4点近くあげています。ジャンプをまとめることができれば、今季、100点突破もありえるかもしれません。
当然でしょう。すべてがよくなってますもん。
フィンランディアでは腕など上半身がかわってきたのか、などと思ってましたが、いやいや、滑りがかわってきて、何もかもがかわってきつつある、というのが真相のようです。
有料記事なので全て読んでいないのです。読める方があれば、よければ内容を教えてくださいまし。
全部読めないにもかかわらず、これをえらんでしまったのは、タイトルが「開花しつつある滑り」だったからです。まったくその通りじゃないですか。次の記事をみると、今季のFS「四季」の振付師であるシゼロンに教わったことがきっかけとなったようです。
ちょっと引用しておきます。全文はリンク先でお読みくださいませ。
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「カナダで先生が教えてくださったことをずっとやっていて、あらためてフィギュアスケートの楽しさに気付けて、今は本当にフィギュアスに対して楽しいという感情が沸いています」
シゼロンからは「本当に基礎中の基礎から」教わり「何時間もやって、すごい滑れるようになったので、あらためて楽しいなという風に思いました」という。
心に残るアドバイスとしては「僕の場合、スケートの伸びが浅いと言われていたので、もっとアップダウンというか、を大事にした方がいい、と言われたのが印象に残っています」と充実レッスンの一端を紹介した。
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おおお、すばらしい出会いがあったということですね!シゼロンがそんなに面倒見がよいとは、想像もしませんでした。そしてその教えをしっかり守って努力して、素直に吸収していっているのって、駿君らしいなあと。
振付師はアイスダンス出身が多いのです。これは、フィギュアに必要不可欠なのはジャンプよりも表現であり、その源泉がすべりだということの証明の一つなのではないかしら。
そう、明らかにすべりと表現がよくなってます。賢二先生のSPは、曲調にあった振りで悪いものではありませんが、新鮮味を特に感じるものでもないと思うんです。だけど、駿君のすべりはなかなか魅力的に見えます。なんていうんだろ、そう、このリベルタンゴにふさわしい色気がある。むんむん、というものではありませんが、昨シーズンにはほとんど見られなかった要素です。そしてこの要素、優秀なアイスダンサーには備わっているのじゃないかしら。出方はそれぞれちがいますけどね。シゼロンなんてなんともいえない不思議な吸引力をちらしまくるじゃないですか。その言葉だけではいいたらないと思うけど、色気があるのはまちがいありませぬ。
しかし、滑りがよくなると、ここまで表現力がでてくるものですか。びっくりです。かなり前からバレエはやっていて、体の使い方は実はわかっていたということかもしれません。氷上では見えなかっただけで。おそらく、ジャンプに意識がいきすぎていたのでしょう。
まだうっとりするような滑り、とまではいえないですよね。でも本人もまだまだ満足はしていますまい。本当の意味で伸びる時期がくるのはこれからじゃないでしょうか。卍の中でもスケーティングは一番劣ってましたが、今季で追い付き、もしかすると追い越すのではないかとおもえてきました。
フィンランディアでは問題だったスピンの調整ができたというのも大きいです。
ともあれ、今後の駿君、注目しましょう。FSではこれ以上の滑りをみせてくださいね。もちろん、ジャンプ次第ではありますが、表彰台にあがる可能性はかなり高いのでは。
6 Deniss VASILJEVS LAT 10 75.84 (37.60 40.24 -2.00)
4Sq(転倒), 3Lz3T, 3Aq(転倒)
うううう。4Sはまだいいとしても3Aでqがついて転倒するなんて。おかげで安定の出遅れになってしまいました。だけど自分にとってスケーティングやっぱり魅力的です。SK7.97ですが、転倒2つがあったせいにちがいありません。ジャンプでSK決めるのはいいかげんやめてほしい。




