あと一週間たらずで全日本がはじまります。

ペアはもうりくりゅうでしょう。だけどはるすみがでてきたのは 意味がありますよね。アイスダンスは6組もいるんだとびっくりしてるのですけど、WCで予選突破の実力はあるだろう、と思える哉中大ですかねえ。

男子は昌磨君はよほどのことがなければまず表彰台のおそらく一番高いところにもどるでしょう。でもあとはなかなかハイレベルの混戦です。草太君、駿君、佳生君のファイナル組はもちろん、友野君をWCでみたいなあという気持ちはあります。なにせ後半に調子をあげてくる選手です。少なくとも4CCに派遣される成績は残して欲しいもの。あと怪我明けの鍵山君がどのような状態か、です。昨シーズンは妙に高い得点がでているように思えてちょっとなあ、というのはありますが、根本的には昌磨君と同じ、(かなり独特の滑り方をしているという意味で)正統派ではないけど、目をひかずにはいられない選手です。このあたりが有望でしょうか。これですでに6人いますよ...あと、今年のプロが好きだというのもあって、しつこく高志郎君の浮上を願っています。ジャンプしだいで最終グループにはいらないかなあ、なんて気持ちは捨てられない。もう何年言ってるんでしょう。こりないなあ。

あと、最終グループ入りは難しいと思いますが、今回が競技者としては最後となる山隈君、来シーズンからアイスダンス専念を明言している西山君は注目してます。二人とも最終グループをねらうには、ジャンプが厳しいのですが、表現が好きなのです。西山君は滑りも好きです。クリケできたえられたのがよくわかる滑りにみえます。なんとかスポンサーついて、もう一度、クリケにいってくれないかなあ。パートナーとコーチ次第でベスト10狙える選手になるんじゃないかという考えはずっともっているんですよね。

女子はジュニア勢がどれだけでてくるか(要するに下剋上ですね、ジュニア勢の表彰台のりは大いにありえると思ってます)、GPSで不調さった愛菜ちゃん、理乃ちゃんがどれぐらいあがってきているか、あたりに関心がいきますが、なんといっても、紀平ちゃんがどこまでまたもどしてきているのか、に注目したいです。

ほんとに徐々にもどしていっているかんじで、GPSフィンランド大会では、3Fもはいりました。残るは3Lzと3Aです。3Aがかえってくるのは来シーズン以降でしょうけど、3Lzがみられる可能性は高いのじゃないかな。

4Sは正直どちらでもかまわないと思います。認定はされましたが、2年前の全日本の4Sもおそらく回転が足りてないのじゃないかと。ロシア女子が4回転とんでますが、トゥルソワにせよ、シェルバコワにせよ、大幅な氷の上の下回りで跳んだかのようにみせてるだけですから...トゥルソワ200度以上あるんじゃないかと思えるような下回りやってるし、シェルバコワは下回りにくわえてエッジに?がつきます。まだワリエワのは認定していいのもみたように思いますが、ロシアカップをみたかぎり、成長にともない、跳べなくなってますねえ...一番きれいにとんでたのはリーザが練習でとんだ4Tじゃないでしょうか。だけど厳格なジャンプ基準をもつミーシン組の彼女が、本番でとぶことってあるのかなあ。島田麻央ちゃんのは...ううううん。

タイムリーに紀平ちゃんの記事が掲載されています。なかなかいい記事ですので、もし未読でしたらぜひ。

 

 


そう、見てるだけの人間でもショックだったのですから、本人にとっては、オリンピックの代表選考会である全日本を欠場する状況になるなんて、「あの日々は地獄だったと思うんです」という言葉通りだったのでしょう。よく復活してきました。

クリケにいったのがほんとによかった、と思える言葉があります。

「ケガのことを考えすぎず、スケーティングとかを楽しく練習できた。現実と向き合うともうパニックだったので、そういうことを考えすぎないように練習できたと思っています。

ケガをして後ろ向きになりそうな状況でも、忘れられるような練習ができて、ここで練習ができてよかった」

はい、ここはスケーティングの指導に力をいれていて、しかも単調な基礎スケーティングを楽しくできるように集団スケーティングとか、工夫して教えているように思います。濱田組は基礎をきちんと教えている、ということでは高く評価できるところですが、なにせ選手に無理させすぎるところありますから...

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オーサーコーチは「いつも彼女のフィジカルに驚いている。ケガが回復するにつれて“紀平梨花は特別”と言われる理由がわかった。彼女は今の女子フィギュアで必要なすべてを兼ね備えています」と絶賛した。
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そう、この言葉通りの期待を寄せてみてくれているのでしょう。

今年の紀平ちゃんの演技をみて、ジャンプはともかく、滑りはよくなった、という印象をもちました。今後4年でさらにみがいていって、ジャンプをとばなくても滑りで目が釘付けになる選手になってほしいです!すべりは誰がみてもよい、というレベルになるにはおそらく3年かかります。いや、濱田組の基礎があるからうまくいけば2年かもしれません。カロリーナ、ケイトリンがいなくなって、ぜがひでもみたい滑りはなくなりましたし、今季はロシア女子がいないのでスケーティングはますますものたりないことが多いです。せいぜいルナ・ヘンドリックスぐらいかなあ。いや、ルナは表現こみでみてるような気もします...この点は追求しても意味がなさそうなので、おいておきます。

いいたいことは、シニア女子で何がなんでもみたいスケーティングが今季はほぼないということ。点数はもちろんのびませんが、ジャンプで多少ミスしようが、スケーティングに興味をひくものがあったら見てしまいますが、今年はほんと少ない。おかげでシニア女子は今季、見る意欲がおそろしく低いです。シニア女子のスケーティング楽しめないのだから、今後期待できるジュニアみたほうがいいよね、というノリになってます。

ただ、紀平ちゃんはちがうんですよ。1年後、2年後はおそらく極上と思えるスケーティングをしてくれるのじゃないかと期待するものがあります。

表現もちょっとずつかわるはず。独特の清潔感がありませんか?言い方をかえれば薄味、なんですけど(笑)、つきつめるとまたちがってくるはずです。このあたりは、ウィルソンプロに期待したりします。「月の光」は3Aに苦労していましたが、あう曲調でしたし、タイタニックも悪くないプロだと思ってます。パーフェクトな演技を全日本でやれば泣いてしまうかもしれません。あと、バトルプロが個人的にはみたいです。リズム感がきちんとした選手なのでバトル独特のリズム遊び的要素がこなせるのじゃないかと。羽生君はともかく、結構加減して振付してるよね、と思うことがあるのですがおそらく紀平ちゃんなら手加減なしのプロをこなせるのじゃないかしら。

以下の言葉が今度の全日本ではもちろん、今後4年間にあるWC、オリンピックでも実現するのを見ることができますように!

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「全日本に出るからにはしっかり成績を残したい。自分でもやり切ったと思える演技をして、表彰台に上がりたいという思いもすごくあるので、表彰台を狙っていける状態にして、ノーミスの演技を目指したい」
「ここまで頑張ってきて、成績が届かずに終わるのはちょっと嫌。頑張ってきた分はしっかりと世界選手権とオリンピックで、メダルは獲りたいです」