河本です。
日進西中の中間テストが返ってきました。
私たちの塾は点数が高い低いというよりは、前回に比べてどう変わったかを重視しています。
目標は生徒それぞれですからね、点数だけを上げたいのであれば上げやすい科目に重点を置いて勉強すればいいのですがその先の個人個人の目標に対してどれだけ迫れたのかという方が重要だと思います。
その点も踏まえて振り返ってみると、
●前回から(一学期期末テストです、9月の課題テストは平均点が非常に高いので一旦置いておきます)100点近く上がった生徒がいた。
→この生徒は、部活に力を入れており中々勉強時間も取れないでいるのにも関わらず結果を出してきました。私たちが「分からないなら諦めてもいいよ」と言うと「分かる様になれないとイヤだ」と負けん気強く根気よく勉強していました。
私たちからすると(これは絶対結果が出る)と思っていましたが思ってるよりずっといい結果が出てきました。
本人に「良くやったね!」とねぎらうと、「これれが出来なかったから悔しい」との事でした。
結果を見て、点数が上がったのに喜ぶ前に改善点を悔しがるのは本当に尊敬出来ます。次は満足出来る様に一緒にやり方を考えていきましょう。
●英語数学に注力して点数としては現状維持が出来た生徒がいた。
→中々平均点に届かない生徒向けに、テストの順位や合計点を上げるコツ、というものがやはりあります。個人差はありますがざっくり言うと英語数学を捨てて理科社会に勉強量を注ぎ込むという事です。
何故かと言うと、理科社会はテスト範囲の暗記をするとどかんと点数が上がるのですが、英語数学は中学生三年間の積み重ねなので、一朝一夕には中々結果がでない科目なのです。
塾としては数字としての結果を出すために
英語数学を捨てるという選択もあります。
しかし後々の事を考えると英語数学が追いつかなくなり、学年が上がっていくにつれどんどん点数が下がっていくと致命的だと考え、中々点数に繋がらない英語数学に注力しました。
結果なんとか現状維持。素晴らしい事です。目に見えない努力かもしれないですが、こういった一つ一つが将来に繋がるかもしれないです。
●今回のテストに満足出来ず「次回の課題をなるべく早く終わらせたらどれだけの結果が出るか試してみたい」と言う生徒がいた。
→中間テストの結果を見てみると、前回よりも点数アップはしているのですが本人からしたら不満だったようです。
それを払拭するために前回よりも勉強量を増やしたいと自ら進言してきました。
きっと次回は満足出来る結果に繋がると思います。
●ここ半年間少しずつ合計点を延ばしてる生徒がいた。
→本当に少しずつではあるのですが、毎回のテストで少しずつ点数を上げています。例えば前回のテストより5点上がったとか、7点上がったとか、本当に少しずつです。でもこの半年間で一度も点数を下げた事が無いんです。元々、勉強の習慣が無く基礎が出来ていない生徒でした。勉強中も中々集中出来なかったりしていましたが、ここ最近どんどん集中力が上がってきています。中学生は本当にどんどん変わっていきます。本当に驚かされるばかりです。
●一度挫折して塾に中々来なくなった生徒がいた
→私達もまだまだ勉強途中で理想としては「楽しんで勉強が出来る様にする」事なのですが、やはりどうしても厳しくしないといけない時もあります。
例えば、家庭学習がやり方が雑になっていたので「これでは結果は出ないよ」とはっきり言いました。
私達は簡単に「頑張ったら結果が出る」とは言えないのです。
それは何故かというとその生徒なりの「頑張った」が成績に繋がる「頑張った」と違う場合があるからです。
私達は「その頑張り方は違う」「こうしないと結果にはならない」と正直に言います。
本人からすればショックを受けると思いますが、それでも今後の事を考えると言うべきだと思った事は言います。
そしてその事を親御様にもお伝えし、家庭と私達でどうフォローするかを話し合いながら生徒さんの様子を報告し合いました。
結果、メンタルを持ち直した生徒は結果としても前回より点数の上がった科目が出てきました。
持ち直したのかどうかはまだまだ分からないですが、親御様と連携して様子を見ていきたいと思います。
●やる気が中々出ずに今まで上げてきた成績を元に戻す生徒がいた
→当初学年の順位が200番台後半から100番台前半までとんでもなく順位を上げてきた生徒が今回テストの点数をがっつり落としました。
親御様とも勉強のやり方に対するモチベーションが下がっているという事を事前に相談していましたので、今回は点数を落とすだろうと感じていました。
一番の理由は【将来の目標がわからなくなっていた】と言う事だと思います。
本人にも「今回は多分成績落ちるよ」と話をしてましたし本人も「それは分かっている」と返事をしていました。
今まではどんどん成績が伸びる楽しさを感じて勉強をしていたのですが(将来どうなりたいのか)がうやむやになって勉強をやる理由が分からなくなっていたのだと思います。
結果は散々だったのですがそれから生徒と面談をしてみると清々しくも見えました。
話をしてみると「将来○○になれるようになるためこれだけ頑張る」と非常に前向き。
「今の成績では厳しいのでこれからの勉強スケジュール厳しくなるよ」
と話をすると「わかった」と。
毎日どれだけやるかのスケジュールを立てています。
中々厳しいスケジュールですが、本人のモチベーションを保てる様頑張っていけたらと思います。
この様に、中学生は心を大人にしていくために不安定になりがちです、一進一退と言えます。
子供と大人の間を行き来するストレスに、反抗したり泣いたり拗ねたりするのかなと、感じています。
塾に入れたら成績が上がるという保証はやっぱり中々出来ないです。
お子様の個性があって、それに対して今ある問題を解決するために親御様との協力は必須です。
保証はできませんが、今までの経験から「どうするべきか」を助言して、親御様と相談して、行動していく事を一番大事な仕事としてやっています。
まだまだ小さい塾ですので、一人一人のご相談に乗れる余力があります。もし何かご心配事あれば相談下さい、無料で出来るところまではやらせて頂きます。
これからも私達も成長して、お子様、親御様のお力になれる様努力して参ります、宜しくお願いいたします。
学習塾マイペース
河本拓也