嚥下障害から一歩進化する「リハビリの先に待っていた、ひとさじの感動」
突然の人生の展開に、
うろたえ、
どうしたら良いのかわからない。
膠原病の皮膚筋炎という指定難病を発症したことで
こんな人生の「何が」私に教えてくれているの?
と言う、
ドタバタの中にいる時。
不安でした。
この状況をどうしたら良いのかわからなかった。
そんな時も
あなたの為のスピリチュアルメッセージ!
約2ヶ月ぶりに、「味」を感じた瞬間
どんなに時間がかかっても、前に進むことをあきらめなければ、きっと希望の光は見えてくる。
私はそのことを、昨日、心から実感しました。
胃瘻を造設してからの日々
胃瘻を造設して2週間。
半固形の栄養剤を直接胃に注入する毎日でしたが、胃腸の動きが追いつかず、栄養剤すら入れられないこともありました。
体力は落ち、起き上がって院内のリハビリテーションに行くだけでだけでフラフラ。
それでも私は、決めていたのです。
「絶対に、あきらめない」って。
嚥下に関する目標設定は、「もう一度、口から食べること」
嚥下のリハビリを続ける中で、何度も壁にぶつかりました。
喉や食道の筋肉がうまく働かず、飲み込んだものが肺に入ってしまうリスク。
それは「誤嚥性肺炎」という命に関わる危険にも繋がります。
だから、嚥下検査をクリアしなければ、口からの食事は許可されません。
毎日続けたリハビリは、簡単なものではありませんでした。
でも、それでも私は、あきらめなかった。
そして──6月2日、運命の検査
ついに迎えた退院を前にしての嚥下検査の日。
これまで何度も悔しい結果に涙を流してきたこの検査。
でも、今回だけは、違いました。
検査、合格。
まだ完璧ではないけれど、ペースト状の食べ物とお粥が許可されました。
医師の言葉を聞いた瞬間、思わず胸が熱くなりました。
後から聞くことには、
レントゲン室の向こうでは、
立ち会ってくださったリハビリの医師を含めSTの方々が、
すご〜〜〜く盛り上がって喜んでくださっていたということでした。
鼻からチューブでの栄養摂取が始まったのは、4月2日。
そして今日は
実際に栄養剤を注入する前に、
直接お粥もペーストも口から取ることを言語聴覚士のSTさん立ち会いの元練習しました。
約2ヶ月ぶりに、“味”を、口で感じたのです。
支えてくれた人がいたから
毎日リハビリに付き添ってくれた言語聴覚士さん。
根気強く、優しく、私のペースに合わせて寄り添ってくれました。
時に、一緒に童謡を歌ったり。
首や喉の体操をしたり。
重い機材を持ってくれながらの喉の舌骨を鍛える物理療法をしてくれたり。
その存在があったから、私は心が折れずに前を向き続けられたのだと思います。
感謝してもしきれません。
最後に──もし、いま苦しい誰かがいるなら
リハビリは、すぐに成果が見えるものではありません。
実際のところ、
ついこの前は5日間の点滴の後、
突然足の筋肉の動きが鈍くなり、どうしたのあたし???
というくらい、足の筋力が突然劣化しました。
理学療法の先生も
・・・なぜに???・・・と思うほどに。
(2回も転んだりもしたし・・・)
でも、確かに少しながらでも進化はあるもので、
昨日より今日、今日より明日、たとえ少しずつでも進んでいれば、確かにそれは前進です。
ペタッと床に座ってしまったら立ち上がれなかった私は、
先週は急に、立ち上がれたりしたのです。
ちょっとした腕の使い方にコツがあったようです。
あきらめなければ、きっと道は開ける。
私は今、たった一口の食事に、心からの感動を感じています。
もし、今どこかで立ち止まりそうになっている人がいたら、この言葉を届けたい。
「あきらめないことには、意味がある」
「食べることは生きること」であることを思うと、
未だ人生をあきらめる事なく、
食べるという喜びに向けて意識をシフトさせることで
私の体の中の細胞の一つ一つに号令をかけているのかもしれません。
あなたの一歩一歩が、未来へとつながっています。
人生のチャレンジの時、ぜひ読んで体得して欲しい
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