このお話はお山区分ですが、智翔です(>_<)

今後、BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。

大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m





本編はこちら。 

続編はこちら。 



これは続編の最後に匂わせた、視察の模様です♪♪……何話するかはまだ未定❤️


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夕日の沈むオレンジ色の海。

耳に心地いい波の音。

……普通なら……うっとりしてそれらを楽しむところだろうが。

今の俺はそうではない。




「…………」

「あー……やっちゃったね」

「……やっちゃったじゃないでしょうっ❗❓どうするんですかっ❗❓」



桟橋がもぬけの殻になっていて、俺は……呑気にそう言って笑う彼に思わず声を荒げた。





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遡ること1日前。


東京から沖縄へ向かう最終便に俺と彼の姿はあった。



彼の名前は大野智。

国内外でホテル事業を展開する若き社長。

俺は櫻井翔。

そんな社長を補佐する専属秘書……兼恋人。


どうして飛行機に乗っているかと言えば、改修の終わったリゾートホテルの視察をするためだ。休日返上で。


……本当は俺の上司で秘書室長の二宮さんが行くことになっていたんだけど。

前々から決まっていたその予定が急遽変更になったのは先週のこと。



(俺の代わりに行ってくれない❓社長と一緒に)

(旅行会社のツアーの打ち合わせの中で、船に乗らないといけないでしょ❓…………俺、船酔いすごいのよ)

(代わってもらえない❓)



……なんかいいように丸め込まれて。

上司命令に逆らえるはずもない俺が渋々承諾した時の二宮さんの笑顔が……未だに忘れられない。



(ありがとっ❗いやぁ~……せっかくの一人だけの休みのところ悪いね。チケットの手配、俺がやり直しとくからさ)

(帰った次の日は振休取ってくれていいからね)




二宮さんは驚くほど鋭い。

すごくいいタイミングで俺のことをフォローしてくれる。

彼とのことだってそうだ。



彼には1ヶ月ほど前、初めて抱かれた。


今でも思い出すと恥ずかしくて顔が赤くなってしまうほど……濃厚に。

俺は次の日の朝全く起き上がれなくて……急遽二宮さんに休みを言い渡されて、ホッとした。


蕩けた頭で付き合うと宣言したのも……その時。


ただそのあとはお互いの忙しさを理由にして、恋人らしいことは一切していなかったんだけど。彼の方が耐えられなくなった結果……社長室で俺を抱くという暴挙に出た。


二宮さんは……俺と社長の間で何があったかを見ていたかのように……仕事に手のつかない俺を早退させた。


次の日には……社長室に自分のための机を持ち込んで、レイアウトも変えてくれた。

俺が社長室での出来事を思い出すことなく、その日から至って普通に仕事が出来ているのもそのお陰。



……なんだけど。

この視察に関して言えば……正直疑問しか湧かない。



「~~♪」


隣を見ると、上機嫌な彼。

仕事に行くのに彼がこれほどウキウキした顔をして、鼻唄まで歌っているところは見たことがない。

……俺のついた小さなため息に、彼は気づいたらしい。


「どうしたの翔くん❓疲れた❓」

「……いえ、何でも……」

「そう❓フフフ……楽しみだね、ホテル♪」

「…………そう……ですね……」


ふにゃふにゃ笑って、本当に上機嫌な彼とは正反対に、俺がこの視察をどこか憂鬱に感じているのには理由がある。



それは……つい1週間前のこと。

そう……彼があろうことか俺を社長室で抱いた日の夜のこと。



俺は彼に約束させられた。




(今度の休みの前の日、どれだけイけるか挑戦しよう❓)

(……っ……)

(……翔くん……)

(……っあ……)

(いいよね……❓)


「…………っ」


今度は彼にバレないように、ため息をついた。


あれは……俺の体を盾に取った淫靡な脅迫。

もはや彼の手は俺のことを俺以上に知り尽くしているから……逆らえるはずもなく……頷いてしまった。

……まだ……彼に抱かれて日がそんなに経っていないのに、俺の意思に反して、体は彼の虜になっているのがいたたまれない。


これ以上溺れたら……俺は一体どうなるんだろうって。正直不安しかなかった。






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昨日載せたイメージ画像を見て、社長智と秘書翔くんに会いたくなりました(;゚∇゚)