このお話、翔くん総受けのかなりぶっ飛んだ設定です。苦手な方は悪いことは言わないので、ぜひスルーしてください。大丈夫な方のみ、心してスクロールしてくださいねm(_ _)mもちろんですが、これは素人自己満足のために書く妄想小説であり、実際のものとは一切関係ございません( ゚ε゚;)




さてさて……プロローグ最後を飾るのは……。



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……噎せ返るような血の臭いに、否応なく目が冴えた。

見える範囲で部屋を見渡すけど……どうやらここにいるのは俺だけ。



「…………」



体がだるくて……もう指一本も動かせない。

あいつら……日を開けずに代わる代わる来るくせに、手加減を全くしないから……。

今は貴重な……束の間の……休息。



でも。




時折聞こえる、闇夜に生きる者たちの……断末魔の叫び。

肉が切り刻まれる音。潰れる音。焦げた臭い。

……氷が割れる音。

すぐ側で繰り広げられるあいつらとこの洋館の侵入者の……血生臭い闘い。



嫌でも今日が新月だと分かる。

俺には分からない……強い香り。

誘い込まれたら……たちまちあいつらの餌食になる。



「…………はぁ…………」



……吐き気がする。

背筋が寒くて……自分の体を抱き締めて、目を閉じた。




人間にとって有益で。

吸血鬼にとったら喉から手が出るほど欲しいもの。



あいつらがこうまでして求める、この血は。




しかしながら俺にとっては忌まわしいものでしかないのに。



吸血されるのは……嫌悪感しかない。

だけど……一瞬で吸い付くされれば……灰になれるかもしれないのに……あいつらはしない。



……何度か逃げ出してみたけど、すぐに捕まった。

鍵も……どうやらまた変えられてる。

あの時雅紀が起きていれば……あるいは潤がノックを強めにしなければ。

俺は今度こそここから抜け出せたかもしれないのに……。



いや……それは無理か……。

智とカズから逃げる術はない。




背中の絵はもう……消えてなくなっているはずだけど。

いつ……解読されてもおかしくない。




もう……放っておいて欲しいのに……。


「…………」



(翔くんには……その力の影響を受けない存在が必要でしょ)



あの白い部屋での会話が蘇る。



(……彼らがいても、翔くんの気持ちは変わらないの❓)

(俺は……翔くんに生きていてほしい)




俺は……十分生きたよ……。



……目覚めたくないのに。



でももしあの予言の通り、俺の目覚めが近くて、それが避けられないなら。

俺は……その前に…………。



あぁ……ダメだ……眠い……。

次に起きたら……目の前には……誰がいるんだろう……。



俺を求める……誰か……。






To be continued ……






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モノクロのプロローグ部分は……こちらで以上です♪♪


ここから先は……彼らと翔くんがどうやって出会って……っていうところからやっていこうかなーと。


ただ、視点をどうするか悩み中( ̄▽ ̄;)

次お送りするときはラストまでの流れと設定が出来ていればいいなぁ……爆笑