ごろごろ、ゴロー | ゆるりん坊主のつぶやき―塩田妙玄

ゆるりん坊主のつぶやき―塩田妙玄

猫は一日中、寝てるんじゃなくて
瞑想しているそう・・・・・
極意を伝授して欲しい・・・・・



大変、ブログをサボってしまいました。
嵐はいつかは去るものですね・・・・・・

ようやっと・・・・・いつもの忙しさに、戻れました。

しかし・・・・このペースはいけません。
なんとか、この施設ボラの効率を考えないと、
このままでは体がもちません。

う~~~~~~ん。

妙案が出ないまま、日々が過ぎ・・・・・・

先週の竜巻のような忙しい最中、
ホームレスのTさんが連れてきた1匹の茶トラ。




なんと、公園の斜面から、ごろごろと転がり落ちてきた!
と、施設に連れてきました。

なんと、この茶トラ、首から下がほとんど動きません

夕方からの一人の作業が、夜の9時にようやく終わり、
ヨレヨレと帰ろうとしたら、Tさんがこの子を
「明日、病院行って!」と、連れてきたのです。

今日こそは3時間くらい寝られるかな・・・・
と、思った帰宅間際。

(あああ・・・・・またこれから、この子の小屋やふとん、トイレ、ご飯を
セットして、また明日往復2時間かかる病院・・・・・・・。
明日はカウンセリングもペット供養も入っていて、猫砂も取りに行かないと
ならないのになぁ・・・・・
それにしても、こんな重症だったら、いったい幾らかかるのかなぁ・・・・。
愛さんがいない間、全て立て替えていたから手持ちがなぁ・・・・)

そんなことを考えていたら、「どうしたの?病院明日行ってくれるでしょ」
と、Tさん。

「重症なのは見てわかるんだけど・・・・・。治療費とか、いくらかかるかなって」

そう考えるのは当然です。

この子は野良さんで、愛さんの猫ではないのです。
愛さんの施設は、もう70歳近い愛さんのお勤めの収入だけで、
まかなっているのです。

Tさんは、ただ猫を連れてきて、お金の心配も、今後の世話の話もせず、
ただ、この子を置いていこうとしていました。

私が考えていると、
「愛さんは病院代も払えないほど、お金がないの?」
「妙玄さんが、そんなグダグダ言うなら、もういいよ!
俺は見捨てられないから、連れて来たのに、
これで見殺しにされても、こいつの運命ってことだな!!」

Tさんは、こう怒鳴っています

「Tさん、病院には連れて行くよ。ただね、こんな重症な子は
数十万かかるかもしれないし、そのあとも、介護補助が必要なんだよ。
野良さんをただ、連れて来て、病院や世話を頼む人に逆切れして、
怒鳴りちらすのはいけないよ」

そう言うと、「グダグダ言うなよ!もういいよ!こいつは
死ねばいいんだろ!」

逆切れしているTさんから、そっ・・・と、茶トラを受け取り、
「もう怒鳴らなくていいよ。預かって明日、病院連れて行くから、
愛さんが戻ったらまた、寄ってくださいね」

これ以上会話する元気も気力もなかったので、
そういって、Tさんには帰ってもらいました。

びっくりするような会話ですが、これだから社会からも
家族からも逃げて、彼はホームレスをしているのです。

茶トラは、だら~~んと、四肢が伸びきっていますが、
苦しくはなさそうです。
ノミがすごかったので、ノミを取り、外傷がないか調べて、
ご飯をあげたら食べたので、一安心。

ふかふかのおふとんに寝かせました。

「今日は、もう病院は終わっているから、明日行ってみようね」
そう声をかけ、小柄な体をさすって、帰路へ。

(ああ・・・・もう午後11時だぁ・・・・家についたら、12時かぁ


ごろごろと転がり落ちてきたというので、
ゴローちゃん・♂。と命名。


お世話しても、爪も出さず、歯も立てず、
とってもいい子です。

鳴けないようで、小さく
「う~~、う~~~~」と、しか声をだせません。

ゴローちゃんです。応援してくださいね~