こんにちはヾ(*^▽^*)〃
都築(つづき)です。

桜も満開で綺麗に咲き,ようやく待ちに待った暖かい春がきましたね☆‼

この間の日曜日には吉川院長,中川先生に御一緒させていただき,小児鍼の勉強会に参加しました。

なので今回は「小児鍼」を簡単にですが,紹介したいと思います。

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○小児鍼について.
小児鍼(しょうにしん)は日本を起源とし,とくに昭和時代にかけて,関西,特には大阪を中心に盛んに行われていました。体内に鍼を刺さない皮膚刺激による治療であるため,衛生面での問題にも少なく,「安心・安全」でとっても心地よい治療法であり日本鍼灸を代表する治療法でもあります。

○小児鍼と子育て.
子どもの夜泣きにより,親は慢性的な睡眠不足を呈し,肩こり,頭痛,食欲不振,便秘などを発症して,精神的な疲労にも陥ることもあり,この事も重要視するべきところであります。何故かというと,子どもは子どもで母親の顔色をみるようになるからです。そのストレスからも夜泣きはますます激しくなります。小児鍼はその悪循環を根本的な部分で断ち切り,同時に親子の関係を良好なものへと導く治療法であると考えられています。

○小児鍼の対象年齢.
対象年齢はおよそ乳児から学童児(0歳~12歳あたり)までが診療の対象となり,特に3~4歳がピークで年齢があるにつれて徐々に大人の鍼治療に移行することが多いです。

○小児鍼の適応症状.
疳虫,いわゆる小児神経症が中心であり,病気の治療としては,鼻炎,扁桃炎,喉頭炎,気管支喘息などの呼吸器疾患,食欲不振,口内炎,便秘,下痢などの消化器疾患,仮性近視,眼精疲労などの眼科疾患,さらに夜尿症,アトピー性皮膚炎など。その他いわゆる難症としては,てんかん,脳性麻痺などがあります。(これらは小児鍼で病気そのものへアプローチするというより,よく寝る.よく食べる.うんちを出させるなどのQOLを高め,精神的に安定した状態を目指すものである)

○疳虫とは.
疳虫とは特定の疾患や病名を指すのではなく,生後3ヶ月くらいからの小児が引き起こす種々の症状に対する俗称であり,主な症状は夜泣き,寝つきが悪い,寝起きが悪い,夜驚症,寝とぼける,キーキー声を出す,よくケンカをする,人をかむ,物を投げつけたり頭を壁や床にぶつける,よく泣く,爪をかむ,ダダをこねる,人見知りをする,食思不振,食べ物の好き嫌いが多い,吐乳,嘔吐,腹痛,便秘,下痢,異味症,口内炎,遺尿症,よく風邪をひく,しばしば熱を出す,ひきつけ,チック,どもり,斜視,斜頸,自閉症,身体をかゆがる等々。

○小児鍼の不適応症と禁忌.
38℃以上の発熱,急性腹症,急性脳脊髄疾患,骨折,脱水症など。子どもに限らず大人の不適応症と禁忌もほぼ同じです。

○治療間隔.
初診は3日間連続の治療になります。(難治なものは4~5日連続して行うこともある)その後症状の経過をみて,一週間に一回,二週間に一回,一月に1クール3日連続,と間隔を空けていき,最終的にはケースバイケースで小児の状態により決定していきます。

○小児鍼がなぜ効くのか.
小児鍼の治効理論は現在この4点が報告されています。
①小児発育期の自律神経のコントロール。
②免疫力の増強。
③成長ホルモンや副腎皮質ホルモンの調整作用。
④血行改善など。






「子どもの笑顔のために」

子どもがすくすくと育つ環境作りを小児鍼という一つの治療からもお手伝い出来ればと思います。






ご相談や治療内容の説明,ご不明な点があればいつでもご連絡,又は直接スタッフまでお願いします。









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