最近、私のクラブでとても流行っている遊びがあります。
それは、”じらこ”。
三すくみの鬼ごっこで、ちょっとルールは難しいけど、
解ってしまうとどんどんはまっていく楽しさがあります。
うちは人数が多いので、「やろう!」と声かがかかると、
30人くらいが集まります。
そこからチームを分けて、
それぞれのチームで役割(ぐじ・すいらい・おうさん)を
決めるとスタートです。
Mちゃん(4年生)は赤チームのおうさんでした。
去年くらいから、自分で「おうさん、やりたい!」
とやるようになりました。
けど、おうさんって大変なんです。
何人もいるすいらいから追いかけられながら、
ぐじを捕まえ、チームが勝てるように動かないといけない・・・
おうさんに慣れていない子は、なかなか陣地から出れず、
みんなに「おうさん、出ろ!」と言われたりします。
Mちゃんも去年はそうでした。
そして、「出ろ!」と言われたことに怒ってしまって
途中で止めたり、陣地に座り込んでしまったり。
勇気を出して飛び出して行ったら、
すいらいにタッチされてしまって、
「今のはタッチされてない!」と喧嘩になったり・・・
まぁ、色々と渦を巻くMちゃんでありました。
そんなMちゃん。
私も一緒に入って同じチーム、
私はぐじでMちゃんを守りながら陣地の外に出て、
相手の動向を見ていました。
その時です。
私も気付けなかかった、斜め後ろから、
「じらこ!」と相手のすいらいにタッチされて試合が
終わってしまいました。
”あ~斜め後ろからはずるいとか、言うんちゃう~”
と咄嗟に思ってしまった私は、Mちゃんに
「気付かんかったなぁ!!」とフォローするつもりで
声をかけました。
するとMちゃん、「あぁ、じらこされてしまったわ。
じゃあ、もう一回やろうよ!」と、次の準備を始めました。
私は、本当にびっくりしたし、
”あぁ、すごい成長したなぁ。
やっぱりみんなで遊びこんで楽しい経験を積むって
大事やなぁ”と、とても強く思いました。
遊んでいく中で、子どもたちはお互いを認め合ったり
譲り合ったり、”あぁ、この人はこんな人なんや”と
気付いたり・・
あそびってすごい威力があります。
特に、異年齢の集団あそび。
高学年が低学年に色々と教えてあげたり
(大人より上手に・・)、
自分より弱い立場の子を気遣ったり。
転んでしまった子に、チームのみんなが駆け寄って
「大丈夫か!?」と声をかけて立たせてくれたり・・
そんな心が温かくなるような場面が、
たくさん見られます。
そんな子どもたちの姿やMちゃんの成長した姿を
見られる私って、本当に幸せ者だなと思います。
放課後の自由な時間、自分の意志でクラブに来ている
子どもは少ないかもしれません。
それでも、「今日も楽しかった!また明日もしよう!」と、
子どもたちが思える時間を作っていきたいと思います。