こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

私が介護職になったばかりの頃、オムツ交換も、資格取得の研修後はぶっつけ本番で利用者様のケアをするという感じでした。

 

まさに「習うより慣れろ」の世界。

(もちろん会社によると思いますが、周りの訪問介護事業所には今でも実技研修がないところもあるとお聞きしました)

 

しかも訪問介護の場合は、複数人で一人の利用者様を担当します。

 

つまり私のオムツ交換が下手で、漏れてしまった場合、汚染したシーツの交換や更衣介助を行うのは私ではなく、次の担当者なんです。

 

これはすごいプレッシャーでした。

 

 

  介護の仕事は交代制。だから自分の苦手に気づきにくい

施設でも訪問介護でも、基本的には一人の利用者様を複数の介護士が担当します。

 

毎日のオムツ交換も「朝は私、お昼は他の人」というふうに自分一人が続けては担当しないことが多いです。

 

そのため、もし自分のオムツの当て方に問題があり、オムツが漏れていたとしても困るのは自分ではなく、次の人になってしまいます。

 

記録を見て「シーツが濡れていた」とか「尿汚染による全更衣」とか、オムツが漏れていたことを確認すれば分かります。

 

でも、たくさんの利用者様を同時に担当するなかでは、「前回の自分の次のケア」の記録まで見ることが難しい場合もあります。

 

介護士は、利用者様の状態を把握するために「一つ前のケア」の記録には目を通すはずです。

 

でも何人もが交代でケアをしているので、1週間ぶりに担当する利用者様もいますし、書かなければならない記録が複数あるケースもあります。

 

そうなるとケアに割ける時間はどんどん削られてしまい、ケアを改善することが難しくなってしまうんです。

 

「前回の自分の次のケア」でオムツが漏れていたかどうか確認できない。

同じ当て方をする。

またオムツが漏れる。

でも気がつかない。

 

というように、ずっと同じところをグルグル回ることになります。

 

そしてその都度、次の担当者が汚染したシーツや衣服の交換という「予定外のケア」を行ってくれているのです。

 

  視点が違うからこそ、分かることもある

自分で弱点に気がつきにくい場合、他の人にオムツ交換のアドバイスをもらうことが上達の近道です。

 

社内研修やグループレッスンで、お互いに

 

「ギャザーよりパッドが外になっとうよひらめき電球

「鼠蹊部の添わせはもうちょっとピッタリがいいでひらめき電球

 

とか言い合えるのが理想だと思います。

自分では見つけられなかったことも、新たな視点だと気がつくこともあります。

 

そして他の人の上手なところを見て、真似する。

 

こうすればみんなの技術レベルが上がるので、チームケアの底上げにもなります。

 

私は研修だけでなく、引き継ぎなどで他事業所の介護士さんや看護師さんのケアを見る機会があれば、目を皿のようにして観察しています。

 

何か参考になる点があれば、絶対に身につけたいからです。

 

ケア全体でなくても、

 

・手の平の向きがいい

・声かけのテンポがうまい

・自分の重心移動がスムーズ

 

など部分的にすごいと思うところを真似して、自分のケアをより良くする。

 

はっきり言って、一番手っ取り早く、お金もかけずに自分の人材価値を上げられる方法だと思っています。

 

もっとオムツ交換が上手になるために

訪問介護サービスを利用される方の身体状況は、本当に様々です。

 

「オムツ交換」と一言でいっても、体型、持病、拘縮の有無、痛みの訴え、などはお一人ずつ異なっています。

 

それでも、やっぱり一番大切なのは基本です。

 

基礎をしっかり身につけて、見直して、より良いケアを行いたいと思います。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

おむつ交換パーソナルレッスンに関する記事もございます。

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