企業系のプロモーション素材の仕事でロンドンのスタジオへ─。
英国人男性のクライアントさんが現場で、日本人のクライアントさんはSkypeで日本から、ご要望などの指示を下さいます。
イギリス国内でも、レコ-ディングはロンドン、クライアントさんはロンドン内外のオフィスでISDN回線やSkypeを使ってレコーディングを聞かれたり、指示を下さったりすることもあります。便利になりました。
英国に来てからの仕事で、日本にいた時とやり方が違う、やったことがなかったことの一つに、
ベースとなる英語版のビデオなどの素材があって、その日本語バージョンを作るという仕事があります。
前にも触れたことがあると思いますが、この場合、ヘッドフォンに小さめに英語版を流してもらい、その内容、タイミングに合わせながら、日本語のナレーションを読んでいくということがよくあります。
今でこそ慣れましたが、日本語と英語が同時に耳に入ってくるので、当初は戸惑ったものです。
スタジオに着くと、英国人のクライアントさんが「(Skypeでつなげる)日本の(ご同僚の)○○さんが、たくさんある声の中からあなたを選んだのですよ」と教えて下さりました。
ありがたかったです・・・。
もちろん、きょうのお仕事だけではないのですが、改めて・・・。
その役によって、合う俳優さんとそうでない俳優さんがいるように、いつもその役(仕事)に自分の声が合うとは限らない。自分が選んでもらえないこともたくさんあるわけです。私のやっている今回のような仕事を英語ではVoice-over、辞書によれば、画面に現れないナレーターの声・語り、そしてそれを行う人を Voice-over Artistと呼びますが、実のところVoice Actorと言われることもあります。
選んでいただいた上で、声のトーン、声色、表現など要望に応えなければなりません。
レコーディングは無事終了、喜んでいただけたようで、よかったです。
ありがたく、励みになりました。
帰りはオックスフォードサーカスで、ちょっと寄り道・・・。
(ちなみに奥の教会の裏にBBCがあります。)
佐藤 ゆかりでした。