最近はめっきりとテレビ番組を見ることが減りました。

「　テレビ　」を見ることが減っただけで

YoutubeやNetflixを見ている時間を合わせれば

やはりテレビを見ている時間と変わらないのかもしれません。

そんな中でも毎週楽しみにしているのが

「　山下秀子の　ウチ断捨離しました　」という番組です。

その昔（今もあるのかな？）

「ビフォーアフター」という

家をリフォームする番組が流行りましたが

「ウチ断捨離しました」はいわば

断捨離の「ビフォーアフター」です。

バッサバッサと捨てていく番組かと思いきや

その人の何が心に引っかかって捨てられないのか？を

見破る山下秀子に感心するとともに

出演される一般人の方のテレビに自宅を晒す勇気にも感心するばかり。

10年前の服を捨てられないのはザラで

すでに中学生の子供がいるお母さんが　

ご自身の中学生時代の学校の体操服が捨てられない　とか

すでに成人したお子さんが子供の頃に使っていたドリル（大量）が捨てられないとか

人にはそれぞれに引っかかるものがあるのだと感心するのです。

そして同時に

ある人にとっては大切なものでも

ある人にとっては無駄なもので

ある人が　ある時期には必要であった物でも

ものの旬が過ぎてしまえばただの無駄なものになる　

ということを

この番組から学ぶことができます。

さて、先日の話ですが

とある方から　とある商品のマーケディングに関してご相談をいただきました。

「　売れるものは売れますけれど

　　売れないものは売れません　　」と

お答えさせていただきました。

何を当たり前のこと言ってるん？

と　思われてしまうでしょうが

「売れないものを　売れる」　と

錯覚してしまうこともありますし

すでに

売れないものを仕入れてしまっている場合にも

そのものが売れないということに気づいていないことがあります。

もしくは

以前ならば売れたかもしれないけれど

今はもう売れなくなってしまった・・・等々・・・・。

自分が精力こめて売ろうとしている商品が

「　売れない物　」であるとは

なかなか認めたくないかと思います。

断捨離の番組でも

出演している方のほとんどが

「　これは社会人になって初めてのお給料で買ったとても高い服だから・・」とか

おっしゃるのですが

年齢はすでに半世紀すぎておられる上に

若い時とはかなり体型が変わっていて

多分（いや絶対）にその服は着れないと思うのですが・・・と

画面の向こうに話しかけたくなるのです。

そもそも体型が大丈夫で着れたとしても

時代遅れなデザインで外には出られないと思うのです。

今は昔に比べて格段に

「　モノが溢れている　」時代です。

ポケベル　→　ガラケー　→　スマホ

というように急速に変化し

スマホも今では数年前のもので十分使うことができるので

買い換える必要は以前ほどはありません。

我が子からプレゼントしてもらったアップルウォッチは

かなりバージョンが古いのですが

なんの問題もなく使うことができています。

いわば

「　壊れたら買うけど　問題なければ買わない　」ということです。

マーケティングの話に戻りますが

マーケティングは売れない商品を売るための手法ではありません。

良さはあるのに伝わらない場合には有効ですが

売れないものは売れないのです。

今の時代にどうやってもポケベルは売れないのです。

自分の商品に関しても

山下秀子さんのような人に背中を押してもらって

断捨離をすることが大切なのかもしれません。

売れるもの、売れないもの