【君は僕で、僕は君。】② 追憶編*SIDE:K | ~コトノハツムギ~

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『U』(ゆう)です。
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君に出会った瞬間
僕の耳には

鈴の音が鳴ったんだ 


昔みたアニメのシーンみたいに。

 

 

どうしようもなく惹かれていって
一秒だって目が離せない。

 

 

ありえない!


だって僕は

君に恋しちゃいけないんだ

 

そんなことは

世界が許さないのを
わかりすぎるくらいに

知っているから。

 

 

気持ちに蓋をして
なんでもない暗示をかけて

 

君を審査するみたいに
上から目線で
欠点をあぶり出そうとした。

 

嫌なとこを

見つけたかったんだ、

絶対に。


僕の分析力を甘くみるなよ?

 

 

はっきりいって君は
聖人君子じゃなかった

 

怒りっぼいし

クソ真面目だし
意地っ張りだし……

 

でもひたむきで一途で
命懸けで目標達成しようと
無理ばかりして……

 

何度も倒れる君をみて
僕の心臓はもちやしないよ

 

 

たまに笑った顔は

まるで天使


周りのみんなを

大切にしてるし
誰かが悲しいときは
すぐに駆け寄って支えて

寄り添っている

 

 

かと思えば、まるで
赤ちゃんみたいに天然で
頼りなくてのんびり屋で
すぐに遅刻するし

置いていかれる……

 

君って、なんなの? 一体……

 

 

僕のほうが年下なのに
なんで庇護欲を刺激するのさ?

 

 

あー見てらんない。
今日もぽやぽやしてんじゃん!

 

準備遅っ。呑気か?
あー。忘れ物してるっ……

 

 

はーぁ。。。
なんてハラハラさせんだよ。


僕の探偵メガネがズレ落ちそうだよ。

 

 

なんか振り回されてんな僕……


って思わなくもない頃、
君の真骨頂に触れる……

 

 

歓声を浴びて

汗の粒を散らしながら
いつもとは別人みたいに
キレッキレの君。

 

とんでもなくセクシーで
魅惑的で美しくてカッコいい……

 

なんだよ。変身かよ?
何のスイッチ入ったんだよ?

 

甘くて苦くて辛くて香ばしい?
なに巻き散らかしてるんだよ?

 

僕の暗示が

解けてしまうじゃないかっ!

 

ヤバいヤバいヤバすぎる。
今日の観察はこれくらいにしとこう。

 

でもいつも見てるからな?

 

絶対に嫌なとこ見つけて
嫌いになってやるんだからな!

 

僕をドキドキさせる悪い君を……

 

君は僕で、僕は君だなんて
ちっとも思ってないんだからなっ!

 

 

 

 

 

 

 

……懐かしい始まりに
クスッと笑う僕の隣には
ゲームに飽きて眠る君。

 

たまに思い出すんだ。
あの頃の僕たちを。

 

あの頃の君は

思い詰めていて

あんまり笑わなかったよね。

 

今じゃこんなに

コロコロ笑い転げてるのに。

 

僕は僕で、

自分のことで精一杯だったり。

 

でも、一緒だったから

乗り越えてこれたんだ。

 

そんな、2人のSTORY
語っていくのも悪くない。


 

©U

 

 

 

【君は僕で、僕は君】のSTORYはJM&JKのケミがモチーフになっています。


これから定期的に紡ぎますが
『腐』作品ではないことを
ここに断言しておきます

 

あくまでも僕が書きたいのは

【絆】です。


絆という見えないものを
言葉で顕現化することに

挑んでいます。

 

 

 

 

 

読んでくれてありがとうね赤薔薇
Uより、感謝を込めて。