先日、こちらの本を読んだ
藤原直哉著
アメリカ発2009年世界大恐慌
2008年にアメリカで起こった
リーマンショック後の全容解明と
新時代の建て直しについて書かれた本
2008年、当時の私は社会人、
リーマンショックについても
ニュースでは知っていたが、
正直、アメリカで起こった事としかとらえていなかった。
そして、2020年、世界中がコロナウィルス一色になり
不況の波がまた押し寄せている。
今の世界の金融市場の不況は
コロナウィルスだけが原因ではなく、
もう既に2008年から景気が立直されることなく続いていて
今、コロナで臨界点に達しているのではないか。
読んでいて唖然、というかショックだったのは
金融屋と政治家の発言。
農林中央金庫の間違った見立て
~以下本より引用~
そういえば、三、四年前に農林中央金庫の人は
「我々は、農業など儲からないところには投資しない。
アメリカのモーゲージ、消費者金融、ヘッジファンドの三つに投資している。
と豪語していました。
ということは、この三つは今、大変なことになっていますから、
運用担当者は真っ青になっているはずです。
ところが、この期に及んで、さらに証券化商品に投資するというのです。
これは運用担当者が上の人に
「今は大変だが、相場はいつか必ず戻る。
その時に利益が上がる。」と説明しているのではないかと推測されます。
「もうダメです」といったら
自分の首も飛ぶし、そんなしきんうんようを決裁した上司の首も飛んでしまうでしょう。
だから本当の事実を上司に報告することも出来ません。
~引用おわり~
ダメになりかけてるアメリカの証券屋の商品に
どんどん金つぎ込んでる日本の金融屋、
自分たちの顧客である農業・林業・漁業を見限り
海外のわけわからん証券に投資し、
どんどん日本の第一産業は低迷してしまって。。。
アメリカからいいカモにされてしまってますね。
08年7月当時の渡辺喜美金融担当大臣が
米金融機関向けの支援を検討、
そして、
小泉元首相がアメリカに行って
初めてブッシュ大統領に会ったとき
「アメリカからの日本に対する構造改革の要求は全部のむ」と
こう切り出したのだとか。
戦争して負けたわけでもないのに、
なぜ他国の言いなりになるのか?・・・はぁ?
なにカッコつけてんだよ。。。
日本国の為でなく、
日本の政治家じゃなくて
単なる日本人がアメリカ人にあこがれて
ヘーコラしてるだけやんケ。
いやぁ~。もう、読んでて腹が立ってきましたよ。
だれも日本国の為に動いてるわけじゃなくて、
個人レベルで動いてるんですよ。
政治家も、金貸し屋も。
ぜひこの本、オススメです。
2008年の本ですが、
まったく古くない。
この本が書かれた時代から
引きずっているのが現状。
アメリカも日本も為替は謎に高騰して
まさにバブル期。
いつ弾けてもおかしくない。
世界金融大恐慌 第二波の今、
この本を読んで、
リーマンショック以降の日本の世界の金融市場の全容と、
今後、どう日本を大掃除して建て直しをしていけば良いかの
指針も示されています。
私は地元の図書館で借りて読むことが出来ました。
アマゾン等でも売ってました。
是非ご一読下さい!