目の前がパッと開けていたところには、今にもパンダが遊んでいるかのような公園があった。でも…だれもそこで遊んでいる人はいなかったけれど。キレイで立派な公園なのに勿体ない感じ。
博物館の前で車を降りると、中国人観光客の集団が博物館から出てきた。良かったぁ、彼らが出てきた後で。建物の中でわぁわぁと大声で話をされたら、反響して五月蝿いもの。ともかく中国人は声が大きいし。
入り口には「中国臥龍大熊猫博物館 朱鎔基(元中国首相を務めた人)」って書いてある。
ふ~ん、上手いんだか下手なんだか、よく判らない文字だこと。ってまぁ、私がどうこう言えるほどのレベルの文字を書いてはいないのだけれど。建物の前の数段の階段を見ると欄干も、勿論パンダ。早速持参したパンダを乗せてパチリ。
パンダ重ね?(階段の欄干)
これもパンダ!一番可愛らしいモニュメント(欄干の壁の部分)
中に入ると…誰も居ない。私達以外に観光客も居ないし、係員も居ない。これで採算が取れるのだろうか?と思ったりもしたけれど、国営だからいいのかぁ?よく判らん。
入ってすぐのホールには親子のパンダの彫刻。
う~ん、漫画ちっくな彫刻だこと。でも、その割にはイマイチ可愛くない。こう言ってはなんだけど、中国で放送されているアニメと同じ路線がする。一応、記念なので1枚。あれ~?一人っ子政策が進んでいるけど、パンダは子供2人いる。貴重だから特例なのかな?(笑)
最初の部屋はパンダの生息地の説明。山の模型があって、あちこちに地名の書いてある札が差してある。
それらは中国の略語で書いてあるのでイマイチ判りにくい。でも、模型で見るだけでも「すんごい山奥」ってことだけは判るし、あちこちが自然保護区となっているようなので、中国としてもこのパンダの生息地だけは、開発よりも、保護の方に重点を置いているのは判った。
別の部屋に入ると、真っ先に目に入ったのがパンダの骨の標本。
一体だけではなくて複数あった。パンダって骨だけでも大きいのねぇと実感。
この部屋はパンダの標本が沢山ある部屋だった。数多くパンダが生息していて研究も進んでいるからこれだけの標本が集まったのだと思うけれど…この部屋は人によっては苦手な人もいるかもしれない。ホルマリン漬けの臓器などもあったし、剥製なども置いてあった。パンダを可愛いだけの愛玩動物として扱っているのではなくて、あくまでも貴重な動物として生物学的に切り取った部分でもあった。
面白いのは野生のパンダにも茶髪パンダがいることだった(剥製)。
同じジャイアントパンダでもあるけれども、生息地によって微妙に進化過程において違いが出てきているそうなので、このような種類も見つかっているとか。どこでどう分かれてそうなったのかは判らないけれど、パンダにもダーウィンの法則は当てはまるようだった。
更に進むと、パンダという存在が初めて世界に広まっていき、各国の探検家が探しに入ったこと、子パンダがアメリカに連れて行かれて、その愛くるしさに評判になったことなどの記事も貼ってあった。なんでも、パンダは最初は「犬」として登録されて船に乗ってアメリカまで行ったそうな。
誰もいない博物館の中を3人で見て周ったので、いよいよパンダ基地へ向かうことになった。そうそう、余談だけれどもここのトイレはドアもキチンとあって、「普通」。なるべく落ち着いて入れそうなところで入るのが、一番のコツかなぁ?






