2006 四川省成都・臥龍 パンダの旅 その21 ~9月2日 中国のトイレ事情~ | Dreams Come True ~私の旅行記~

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峠を越えて、向かいの山にも道路が見えてきた。どうやら車も走っているので、この車もあの道を走るのかしら?と思って見ていたのだけれど、やはり思っていた通りになった。

 

なんともなぁ~、凄い道中だこと。途中いろは坂みたいにクネクネしたところもあったけれど、あとはひたすら山道。

 

それでも工事現場や人のいるところには、当然公衆トイレがある。外見からして、どう大目に見ても汚い状態が判るものも沢山あった。その殆どが扉の無い、いわゆる「ニーハオ・トイレ」(=ドアが無いので隣で別の人が用を足すため、自然と“ニーハオ”って挨拶してしまうだろうってことから一部でそう呼ばれている)だろうってことは窺い知れる。

そして殆どは、ポットン式だと思っていたのだけれど、最近は水洗式に変わってきているらしい。「加水」って書いてあるのは多分水洗って意味だと思う(あとでそれが正解だと判明)。

中国へ旅行するには何を一番覚悟していなくてはならないかというと、トイレのこと。不清潔で…そして何よりもドアが無いからプライバシーもあったものじゃない!最近は北京などの大都市においては、オリンピックに向けて清潔な近代的な公衆トイレが作られてきているそうだけれど、まだまだ辺境の地である四川省の、それも不便な山中だもの、近代的なものはありえないこと。

 

2002年にシルクロードの旅をした時も、敦煌の博物館でさえ建物の外のトイレであって、ドアの無いものだったし。

トイレ休憩がてら入ったお土産屋では、トイレの入り口にさえドアが無く、一枚の布がペロって架かっていた程度だった。まぁ、それらは、一応は一人一人個別になっていて、腰の辺りまでの高さの壁が出来ていた。

昔のものは、それもなく、みんなで前後に並んで用を足すものだったそうなので、それよりは遥かに進んだのだろうな。少なくても座っている間は外からは見えないのだから。それでも、敦煌の駅(=柳園駅)の特別貴賓室のトイレは、個室の水洗であるだけでなく、手をかざして流すセンサー式の最新のものだったのには驚いた。

辺境の土地まで水洗化が進んだということは、2003年のSARSの発生と流行は中国の衛生状況の改善には幾らか役に立ったのかもしれない。


出発して2時間半経って、トイレ休憩。道中では一番キレイにしているところ、とのこと。一応外国人だからってことでかなり気を使って場所を選んでいるらしい。

トイレに行くのにカメラを持っていくのは不自然なので、車内にカメラは置きっぱなし。その代わりに携帯がバッグの中に入っているので、携帯のカメラでトイレを写すことにした

車から降りると、店があって、離れにトイレ。外ではそこの奥さんが、ホースから水を思い切り出して洗い物をしている。その水に向かってポメラニアンの子犬がはしゃいでいた。水をそれだけ出しっ放しにしているということは、トイレもきれいになっているだろうなと思ったら、やはりそのように清潔だった。

 

外観は白いタイル張りで、日本の公園とかにあるトイレと同じ感じ。入ると・・・やっぱりドアが無い。それでも、腰の高さまでは個別に壁がある。

 

ここからは、ちょっとリアルなことを書くけれども、人間だし、トイレはどうしても必要なものであり、情報なのであえて書くことに。読んで、その国毎の事情を把握して、覚悟が出来ない人は行くべきじゃない。

 

一本の溝があるので、そこに用を足すのだけれど、常に水が少しずつ流れているので臭いはない。流す必要があるときは、一番端の個室のところで何か引っ張るなりして流す仕組みになっているらしい。

それから、先進国以外のトイレでは使用した紙は決して流してはダメで(紙の質が悪いので詰まるのか、それとも浄化設備が遅れているのかは不明)、備え付けのカゴ等に捨てるのが普通なのであるけれど、ここのトイレは掃除を常にしているようで、少しも溜まっていなかった。

バッグなどを置く場所は無いので、母と交互にバッグを持って済ませた。スッキリしたので(?)写真撮影。手洗いの流しも水が勢いよく出てきたのでマル。

車に戻ると、座席にミネラルウォーターが1本ずつ置いてあった。王さんが私達にって買ってくれたものだと言う。昨日のアイスのことが嬉しかったらしい。せっかくの気持ちなので、ありがたく戴くことに。