2006 四川省成都・臥龍 パンダの旅 その19 ~9月2日 いざ、出発!~ | Dreams Come True ~私の旅行記~

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待ち合わせの時間が迫ってきたので、ロビーへ移動。

 

まだ全さんは来ていなかったけどすぐにロビーへ現れた。外に出ると王さんの車が待っていた。

「おはよ~ございます!昨日は沢山眠りましたか?」って挨拶から始まり「今日は沢山走ります。臥龍は標高2000くらいあります。昨日の夜、雨が沢山降ったので、土砂崩れが起きているかもしれません。」といきなりの宣告。

 

え~!そんなに降ったの?それに土砂崩れっていったいどんなところ走るのぉ?出発前に色んなサイトを見ていて、唯一臥龍までの道路の画像があったサイトを見つけたけれど、山に囲まれた道路を走るのだけは判っていたけど…。一体、どんなところなんだろうか?

成都の街中は朝早いにも関わらず沢山の人が動き回っていた。まぁ、人口そのものが多いんだから当然と言えば当然かもね。それにしても、ホントにゴミが見当たらずキレイな街だこと。

全さんにそのことを言うと「毎朝、掃除の時間というのがあって、主に高齢者がその仕事をアルバイトでしている」とのこと。道路で誘導している人たちも国家の職員ではなくて、委託された人たちで年配者が多いんだそうだ。まぁ、家で遊んでいても仕方ないし、お小遣い、または生活費の糧にしている人も居るんだろうな。

15分ほど走ったところで、母がリュックの中をゴソゴソ。王さんと全さんにガムを渡そうとして探していたようだったのだけれど、突然「水を入れたバッグ忘れたわ~!あの中に一緒に入れたかも」と言い出す。

 

冷たいようだけど、親子といえども自分の荷物は自分で管理するので、いちいち「忘れ物ない?全部持った?」とは帰国のとき以外は言わない私。だから忘れ物をしたなんて私も気がつかなかったのだ。

でも、別に大切なものを忘れたわけでもないし、戻る必要も無いので、そのまま向かう。母の様子から、忘れ物をしたと気がついた王さんが全さんと何か言葉を交わしていた。多分何を忘れたか確認していたみたいだ。すると全さんが『「水なら行く途中で買えるので安心してください」って王さんが言ってます』と言ってくれた。

成都市内の道路から、30分ほどで高速道路へ入った。ともかく国土が広いので、道路もくねくねと曲がることなく、ほぼ直線で走っていくと自然と高速道路に入ってしまう感じ(笑)。

 

高速道路に入るとあんなに沢山走っていた車が、殆ど見当たらなくなってしまう。まるで私達の専用道路?と思えるくらいに(笑)。車線も広いし、こりゃ~道路を軍事用の滑走路にも使えるぞって思える。道路の両側には田んぼや畑が広がり、民家も沢山見える。どれも貧困にあえいでいるようには見えない。やはり成都の市民は豊かに暮らしている人が多いのかもしれない。

全さんは、昨晩は夜中の12時過ぎまで家族で麻雀をしていたとのことで、道中はかなりコックリコックリと居眠りをしていた(笑)。若いと言うよりも、子供って感じ(笑)。一人っ子政策が取られているので、勿論一人っ子。大事に育てられたって感じがよく判る。大学は重慶の国立大学で日本語を学んだと言っていて、寮生活をしていたとか。寮でも殆ど週末は麻雀をして徹夜だったとか。ホントに中国の人の麻雀にかける情熱は理解しがたいほどだこと(笑)。

居眠りをしている割には、主要なポイントは目が覚めていて「あのモニュメントは○○市を表すものです」とか、「この近辺でラー油が作られて世界に広まっていったんです」とかって説明はきちんとしていた。

 

さすがガイドだけある(?)。外の天気は曇りで、ちょっと離れると霧が出ていて遠くまでははっきり見えない。途中でポツポツと雨が降り出したりもしたけれど、それはほんの僅かの場所だけだったようで、その先に行くとまた止んでいた。ともかく、道中で雨が降っていようとも、臥龍で降ってさえいなければいいのだから、それを願うしかない。でも、臥龍は山の中なので、天気はまったく読めない