2006 四川省成都・臥龍 パンダの旅 その13 ~9月1日 成都は大都会~ | Dreams Come True ~私の旅行記~

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成都(せいと 中国読み「チェンドゥ」)での最初の観光場所、武候祠へ向かう道中、全さんの四川省についての案内があった。

 

その話を聞いて、驚いたことに成都は1年365日のうち250日以上も曇りの日なんだとか…。そのため昔はリュウマチなど骨の病気にかかる人が多く、それを防ぐために、発汗を促し新陳代謝をよくする目的で、香辛料を多く使う料理が発達したそうだ。ふ~ん、なるほどねぇ。単に暑いからってだけの理由ではないんだ。。

そして話は簡単な三国志の話になった。実は、この旅行の前に、かつて読んだ三国志の本を読み直そうかと思っていた。でも、なんとなく私には性が合わないようで、読み直すこともしなかった。

義を重んじる劉備玄徳なんだけど、なんかイマイチ私には人間として訴えるものが少なくて…西遊記や水滸伝の方は何度も読み返しているのだけどねぇ…。

ま、とりあえず、昔の記憶が少しは残っているから、いいとしよう(^^;一応私達が三国志の話で登場人物などが判っているので、全さんも安心したような感じだった。

その後、話は成都の街の状況などとなった。話を聞きながら街中を見ていると、かなりの都会。お店も個人経営のところから、いわゆるデパートのようなところやら、実に様々。

高層マンションも多いし、次から次へと作っている状態

 

四川省をはじめとした西の方は中国国家としては「遅れている」地域と見なしているそうだけれど、ともかくどんどん発展していることは事実。市内は道路も幅が広いし、キチンと整備されている。バイクや自転車専用レーンみたいなのもある。

 

おまけに‥‥バイクが殆どで、自転車も電動自転車ばかり。やっぱりこれは移動距離が凄いからかなぁ?(笑)なんかの本で読んだけど、中国の「自転車で行ける距離」って物凄いらしい。1時間2時間は「普通」なんだって。恐ろしや~~!

バスも2車両連結しているタイプを見かけないので、全さんに聞くと「数年前に廃止した」とのこと。あれは場所によるけど「スリの仕事場」だもんなぁ。バスも冷房付とそうでないものとがある。冷房付はまだまだ少ないようだ。

 

自転車の人力車はあることはあるけど数が少ない。バイク版人力車もいたけれど、それよりもタクシーのほうが圧倒的に多かった。値段もタクシーのほうが安い設定になっていた(初乗り5元=80円)し、値段も見えるように表示していた。

 

一応キチンとメーターがついているので、ぼったくりに合う可能性はタクシーのほうが少ないかな?と思う。ともかく、いわゆる中国の地方都市のイメージは全く無い状態。あんなに都会だとは誰が想像していただろうか?西安などよりも遥かに都会な感じなのだから。やっぱり…昔からの都だけあるって感じ。人々もそれを誇りに思っているようだし。

もっとも、物凄く狭い路地裏とかは入らなかったので、一概には言えない部分もあるけれど…。

メインストリートから外れた道路も多少は走ったけれど、あんまり貧しい状況の人は見かけなかった。というか、物乞いの姿を見かけなかったし、道路もゴミは殆ど無くきれい(後で聞いたら、毎朝掃除の時間というのがあって、高齢者とかの仕事でそういうのがあるんだとか)。

 

ゴミを放置してある街は、浮浪者や物乞いの姿も見かけることが多い(=彼らが食べあさっている)のだけど、きれいになっているとそれも出来ないものだし、周りからも目立つので近寄らなくなってくるものだし(故にそこには居なくなるもの)。

でも…「やっぱり中国」だなぁと思うことも。。それは
「歩行者が信号を守らない」こと。

 

道路は勿論キチンとそれなりに交通ルールは守っている。のろまな車が前にいたら、どんどん追い抜いていくのは当然のこと。でも、追い抜きざまに、クラクションを必ず鳴らして注意を促している。それはどの車もやっていた。

そんな風に車通りは激しいのに、歩行者は信号が赤でも、どんどん大通り(片道4~5車線あるところでも!)も渡っているし、横断歩道のないところとかも全然意に介せず。ちょっとでも車間距離が空いていたら、すかさず1車線は渡っているのである。ドライバーの王さんは仕事でもあるし、地元の人間なので普段から慣れているから、ごく普通に走っているけれど、私には怖くて出来ない芸当だと思う。

 

なんせ車線の幅を示す白線の上に人が立っていて、そこをすれすれで前後を車が通っているのだから。ちょっとでもハンドルがふらついたら、間違いなく歩行者を引っ掛けてしまう距離なのだ。

 

勿論交通量の多い大通りの交差点ではそんなことはさすがの中国人でも命取りなのでやっていないけれど、単なる広い通りだったら、へっちゃらなのである。ともかく、中国で生きていくには逞しくてはやっていけないと思う(笑)。私も香港あたりの狭い道幅ならば、結構信号無視して渡ったりもしているけど(勿論安全確認はしてるけど)、大通りはさすがに出来ないなぁ。道路ひとつ渡るだけでも命がけ?(笑)なのだから。

街中を歩いている人はみな服装もお洒落で、小ぎれいにしている。ただ、男の人は暑いからってことで、シャツを胸まで捲り上げ、お腹を出して歩いている人が多い。それと下着をシャツ代わりにしている人もチラホラ。なんていうか‥‥昭和30年代の日本の状況って感じ(イエ、私はその時代は知りませんが、TVなどで見たもの)。