2006 四川省成都・臥龍 パンダの旅 その10 ~9月1日 中国入国手続きへ・・・~ | Dreams Come True ~私の旅行記~

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アナウンスで目が覚めた。どうやらあと20分ほどで北京国際空港に到着とのこと。

 

毛布を畳み、ケバを取らないと・・・。畳みながら毛布に「成都(せいと 中国読み「チェンドゥ」)までの経由の客」印のシールを発見!剥がして再度洋服に貼ったけど、元々粘着力が弱いから、どこまで保つやら?

 

窓から外を見るとどんよりと曇っている。地上の外気温のアナウンスも入るけど、摂氏ではなく華氏。おい!そこまで外国かぶれしなくても・・・と内心思いつつ、華氏で言うことによって、先進国のイメージを出そうとしているのかもしれない。着陸は・・・ひっさびさに、物凄い衝撃でドスン!

去年のアリタリアでもこんな衝撃はなかったぞ~。母なんて数年前の台風の暴風雨の最中に北海道からの便で羽田に下りた経験があるけれど、それでも素晴しい着陸だったと話していたくらいだったし(その時の機長のアナウンスがまた惚れるぜ~って感じ。「(無事に降りれるとの)絶対の自信があって降りるので安心していて下さい」と言い切ったそうな。かっちょいい。。)。

携帯大国の中国なので、着陸と同時に周りの人達は携帯の電源を入れて喋り始める人も。。ま~、落ちる可能性はなくなったからでしょうけどね、やっぱりイマイチのモラル。我先主義の中国なので、棚から荷物を下ろして、早くも降りる体制に。後ろからドンドン詰めてくるので、通路に出ることにした。

国際線だけど、今どきタラップかぁ~と思いつつ階段を降りていくと、下にバスが待っていた。上から見ているとシールを貼っている人と貼っていない人を見分けて、貼っている人は目の前のバスに、そうでない人は少し離れたバスにと振り分けていた

 

バスのところには「成都(せいと 中国読み「チェンドゥ」)」って書いたプラカードを持った係員がいた。私は、シールを貼っていたにも関わらず呼び止められたので、肩のシールを見せると係も納得。本当はこのシール、持ち帰って(それほど価値はないが)この旅行記に「こんな感じのもの」って写真を載せたかった。しかし、バスに乗る瞬間に、ヒラリ~~ンと剥がれ落ち、バスの下に・・・。ま、そんな程度のものなのね(^^;

北京『国際空港』のバスなのに、クーラーはついていなかった。外は物凄い暑さなのに・・・。同じ中国なのに香港人の爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいだった(香港人はクーラー大好き。キンキンに冷やす=ステータスがあると思っている)。

 

ともかく北京は内陸なので、夏には40℃くらいは普通に上がる。飛行機からの熱風もあってクラクラ状態。そんな中、一人のサングラスをした警備員に目が留まった。他のスタッフと違ってサングラスが物凄く似合って、(多分その下も)カッコいい

 

ウヒョ~!サングラス外してみて~!と思ったけど、案外外さないほうが良かったりして(笑)。

最近の中国では人造美女とか人造美男とかが多いとか。人造って機械じゃなくって、「美容整形」のこと。なんかこの「人造」って意味判ると面白くない?(笑)国際化と経済の発達から(?)、中国(特に北京、上海等の大都市)では美男美女でないと就職口がなかなか無いそうだ。彼もそのうちの一人かも知れない。

やっとのことでバスが走り出す。いくらか開いた窓から熱風が入ってくる。熱風でも無いよりはマシな感じ。目の前の建物を通り越し、別のターミナル(?)へ。

 

そこで、中に入るようにと指示を受けた。中に入るとクーラーが効いていて別世界。生き返った感じ。中ではまた別の係員がいて、「成都(せいと)」って日本語で言っているのだけど、どう頑張っても聞こえず・・・暫くして耳が慣れてやっと「成都(せいと)」と聞き取れるくらいだった。どうやらここで入国手続きをするらしい(近くにいた団体客の添乗員さんが言っているのを聞いていた)。

でもさ~、入国カード貰ってないのよね、どうするんだろ?周りは大人数の団体客ばかりなので、当然みんな(旅行会社が)記入したのを持っている。ま、なにか言われたら「機内で配られなかったので落ち度はない」って言えばいいのだし。。

しかし、入国手続きをするのも、完全に中国人一般客からは隔離されているような状況。テープを貼った通路の先に集められて、人数も確認して、それから係が一同引き連れての移動。やっぱり、社会主義の国なんだなぁと思ったりも。。

入国手続きのカウンターのところに行くと、入国カードと税関申告書が山のように置かれていた。持っていない人はここで書くようだ。連れて来た係員は、搭乗ゲートの番号だけを叫んでいた。母と2人カードに記入して、手続きを済ませる。当然のことだけどすんなり~。私は中国本土は3回目だけど、過去は団体ビザで入っていたので、そのせいか?入国のハンコは貰ったことが無かった。今回、初めてのハンコだったので「へぇ~~!ちょっと感動」って感じ。

それにしても、経由の場合、過去の記憶を辿ると(バンコクだったけど)、飲食店もあったし、買い物も出来たんだけどなぁ。といっても買い物をする気は無いけど、眺める分には楽しい。

 

だけど、ここは搭乗ゲートのところも椅子があるだけで、何もなしあるのはトイレと飲み物の自販機だけ。殺風景極まりない。進んできたとはいえ、商業主義が発達していない国らしい。どのくらい待つのかはっきり判らないけど、とりあえずトイレに行くことに。。用を済ませ、化粧でも直すかぁと思ったら母が駆け込んできて、「急にゲートが開いたので急いでバスに乗り込むのよ!」とのこと。周りのオバサン達も慌ててゲートへ。

搭乗ゲートでは、入国手続きの前に配られた再搭乗を表すチケット(写真:これは成田からの半券を見せて貰った)のを見せて通った。そして再びバスに乗り込み、来たときと同じ道筋を通って、またもや同じ飛行機に乗り込む。

 

その時点で、北京からの乗客が既に乗り込んでいた。後ろから押されないように母を私が庇えるように先に行かせたのだけど、席に行くと中国人が座っていた。

 

「え~!またかよ~!空いているから自分の好きなところに座る中国人が出た~!」

その人に英語が通じるのか判らなかったけど、チケットを見せながら話しかけようとしたその瞬間、成田から一緒に来ていたキャビン・アテンダントが素早く気が付き、そのお客を追い出してくれた。彼女にはお礼を言ったけど、ともかく助かった。

 

こう言っては悪いのだけど、中国人と韓国人は物凄く自分主義でマナーが最悪なのである。だから中国おいては、日本では(いや、欧米でも)考えられないことがまかり通るので、負けずに物凄く図々しい行動を取らねば、馬鹿を見るばかりなのである(中国においてだけではなく、目の前に中国人がいたら、図々しく割り込み返すくらいしないとダメ!)。

 

それでもオリンピックが間近に迫っている中国では、国際社会に通用するマナーを国民に教育すべく動き出したそうだけど、多分浸透はしないと思うけどなぁ。っていうか一般庶民よりも、そこそこの裕福な層の人間達を教育して欲しいのだ。外国に行ったり、飛行機に乗ったりするのは、ごく一部の限られた層の人間なのだから(それだけ貧富の差が激しいということ)。