母がマッサージ器にかかっている間、私は窓のヘリに座って、他の旅行客のほうを何気なく見ていた。
すると、少し離れたところにこちらを向いて座っていた1人のオバサンの行動が目に付いた。Tシャツの襟から手を突っ込んでゴソゴソ(その前に、定番のウエストポーチも外していた)。
それでも、上手く思うように出来ないらしく、シャツを捲りあげた のである。
思わず見ていたほうがビックリ~!シャツの下には、よくネットなどで見かける盗難防止用のベストを着ていたのである。実は私、実物を見たのは初めて。だからどうしても視線を逸らすことが出来なかった。
最初はお腹の辺りまでしか捲りあげていなかったのだけれど、目的のものがお腹の辺りになかったらしく、胸の辺りまで捲っていた。
なんだかなぁ~。歳をとると恥も外聞も(プラス色気)もなく・・・老後の際の反面教師とさせていただく。。。ベストそのものは白いものだったけれど、色んなものを入れているらしく、色んな色が透けて見えた。
なんだか、これまた見たことはないけれど、防弾チョッキみたい(笑)。あんなのを着ているなんて暑いだろうな。あ、でも歳をとってくるとあまり暑さとかは感じないのかもしれない。そして、その防弾チョッキオバサンの周りは、同じように賑やか(というよりもやかましい)オバサンが旅仲間として集まっていた。まさに類友!!
個人的主観なのだけれど(あくまでも私見ですので責任は取れません)、私はそういう防犯グッズは無用の長物と思っている。
何をやっても、狙われる人は隙があるから狙われるのだし。荷物を置いてその場を離れるなんて論外な行動だけれど、たまにそれをやっている人もいると聞く。
団体旅行の場合個人の責任ではなく、添乗員やガイドの責任になっちゃうのだから、なんともお気の毒さま。
ウエストポーチもお腹の前にしていれば大丈夫という意見も聞くけれど、私から言えば逆に「ここに大事なものが入っていますよ」って言っているのと同じだと思う。
ファスナーを開けっ放しにしているバッグに、これまた無造作に突っ込んだだけのお財布やパスポート。そりゃ~、泥棒さんからすれば笑いが止まらないのも当たり前かもしれない。ファスナーをしっかり締めて、その部分にさりげなく(あくまでもさりげなく)手を置くだけでも、あちらからすると手を出しにくくなると思う。ホンの少しの用心がモノをいうと思うのですけどねぇ。