梅雨明け前後の蒸し蒸し、カンカン照り。サイクリングには向かないこの機会に、ダホン「クリンチ」のブレーキを更に強化することにしました。

ダホンのクリンチには、元々は名無しの権兵衛(たぶんプロマックス)の超ロングキャリパーがついていました。これまでのカスタムで、少し剛性の高いテクトロのR559(アーチ長73mm)、ブレーキシューもSwissStopに交換しています。クリンチでは、アーチ長が63mm必要です。

かなり改善してきてはいるのですが、R559はロングアーチ、かつ左右非対称のダブルピボット構造であるので、限界も感じています。今回は、費用を抑えるため、中華パーツによりブレーキ強化にチャレンジしました。

Amazonなどを見ていると、同じ様な製品なのにラベルだけが違う物が、沢山並んでいることに気付きました。その中からZTTOというメーカーの2製品を購入して見ました。


上の物は左右非対称のダブルピボットですが、アーチ長が63mmもあるとの記載なので購入して見ました。実際は57mmしかなく、シマノのR451のパクリでした。クリンチには、アーチ長が足りません。

下の物は左右対称のダブルピボット、シマノでいうSLR-EVが実装されています。微妙に寸法は違うのですが、シマノのR7000のパクリです。

シマノ製品に比べて仕上げが悪く、安っぽいですが(実際2000円ちょいなので本当に安い、特にアジャスターは安っぽく、ネジ切りされてなくバカ穴が開いているだけ)、SLR-EVの効果は確認できるでしょうから、今回はこれを使うことにしました。

ピボットからシューまでが短いので、格段の効果を期待できます。

アーチ長がR7000と同じ51mmなので、現在位置から12mm程度下げてブレーキを固定しなければなりません。このため、アルミ板からパーツを自作しました。


フロントの固定は写真のとおりです。フォークの内側にも支点を設けて、2点支持としています。



リヤも2点支持にしています。フロントより楽でした。我ながら、かなり堅牢にできたと思っています。

試走は灼熱のなか、ドリンクを持って出かけます。

涼しいところがいいかなと思って、横浜ベイサイドのアウトレットへ。奥にはヨットハーバーがあって、何百艘も停泊しています。世の中にはお金持ちが多いなあと、半分捻くれて後にします。


帰りも灼熱で、途中、製茶工場の売店で、抹茶フラッペを! これぞ庶民の楽しみですね。


肝心のカスタムのインプレですが、前よりは効くようになったけど、まあこんなもんか、という感じでした。

別に所有しているイディオムでは、R7000とブレーキシューR55C4の組合せで使っていますが、カツッ、シューー、と効いてきます。

今回は、ムニュ〜〜〜、といった感じ。SwissStopのシューが柔らかすぎるのか?超ロングアーチキャリパーでは効果が絶大たったのに。SLR-EVとは相性が良くないのか?

(思いっきり握ったらロックしかけました。小さな力でも効いて、その後もムギューと効くのはSwissStopの特性の様です。R55C4は途中からドガンと効くみたいなので、その違いかなと、今のところ思っています。)

(また、今回の中華キャリパーはシマノR7000とは微妙に寸法が違うのですが、ピボットからシューまでが僅かに長く、単純にテコの原理で10%程度劣っていそうでした。勿論、元のロングアーチキャリパーからは格段にいいです。)

ブレーキの振動はなく、強度的には問題なさそうでした。

なかなか奥が深そうで、少し乗りこんでみたいと思います。

自転車の後は、夕飯前にワンコを抱っこして、ワインで一杯! これぞ庶民の楽しみですね!