高槻市の鍼灸専門治療院はりきいち鍼灸院

 

命に関わる損をさせても「表現の自由」なのか 

健康本を巡る出版関係者の思い(3)
9/12(火) 15:30配信  BuzzFeed Japan

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一方、医療専門の編集者は、堅実に信頼性を担保する。

でも、先の見通しが明るいわけではない。
Cさんは別の出版社で、一般向けの健康本を

専門に作っている、30代の編集者だ。

病院にも置いてあるような本で、医療関係者からも

一定の信頼を得ている。

そのために、Cさんの会社では、担当者が学会に

足を運んだり、自分で論文に目を通すなどの方法で、

情報を常にアップデートしているという。

「医師が言うことだからといって、頭から

信じ込むようなことはしません。

ガイドラインの作成委員や、学会での評判が

良い医師を取材しています」

「その医師がこれまで、各メディアでどのように

発信してきたか、といったことも十分にチェックします。

目立つばかりで不確かな情報を聞き、

伝えてしまうと、一気に信用を失うことがあるので」

医療についての情報は「人の命を奪い得るもの」。

それを表現の自由で済ませていいとは「思いません」

とCさんは言う。

「本来なされるべき医療で命が助かったはずの人が、

健康本の紹介する代替医療に走り、

助からなかったときに、自己責任で済ますには重すぎます」

「はっきりと線を引くのは難しいですが、程度問題として、

その情報がどのくらい人命に関わるかで判断するべきでは」

Cさんは文系の大学の出身。サイエンスは好きだが、

その教育を受けたわけではない。

新人の頃は、提携する「医療系の編プロ」頼みだった。

「医療を専門にする編プロがあって、うちの会社は長く

そこと手を組んでいます。専門性のある編集者に鍛えてもらい、

今があります」

しかし、最近では「医療系の編プロのほうでも

優れた人材の確保が難しいようで、経験の少ない

若手の担当者が増えている」

「逆に、こちらが鍛えているという感じ」(Cさん)。

「そうなると、原稿の質がなかなか一定になりません。

医療知識がないのは仕方ないとして、読み物の

基本となる文章自体が練れない人も増えてきている」

「何を断言し、何に含みを持たせるか。

文章力と医療情報の信頼性は切り離せません。

メディアである以上は、一つのパッケージとして

判断されますから」

また、Cさんは「医療情報はこの先、紙では

読まれなくなっていく」と考える。

今のところ売り上げは順調だが、読者層は高齢者だ。

「まだしばらくは需要があると推測していますが、

いずれどこかでガクンと売り上げは下がるでしょう。

そのときにどうするか、準備をしておかなければ」

Cさんは昨年来、話題になっている、ネット上の

質の低い健康・医療情報の問題を例に挙げて、

次のように述べた。

「あの問題で、健康・医療情報が“安かろう悪かろう”

じゃいけないということは、みんなわかった。

でも、安心できる情報というのは作るのにお金がかかる」

「それにみんなお金を出しますか、と。

この乖離を埋める方法というのが、まだ誰にも

見つけられていないというのが、現状だと思います」

本当にいい情報を世の中に出したとしても

「お金が入らなければビジネスを維持できないのは、

紙でもウェブでも同じですから」。

 

→つづく

 

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