星漢燦爛(せいかんさんらん)#22 天子のやきもき あらすじ
少宮が程少商(四娘子)を占うと、次は楼垚以上の良縁に恵まれると出た。
しかし道に迷った班嘉が現れ、卦を蹴って台無しにしてしまった。
騎射場は班嘉を紹介するための場のはずなのに、肝心の班嘉が現れない。
どうしたのだろうかと四娘子たちは話していた。
王姈と楼縭はわざわざ隣の席に移動してきて、四娘子に嫌味を言った。
四娘子は相手にしなかったが、万萋萋は四娘子の代わりに舌戦に参戦した。
車騎将軍の娘である王姈は最近騎射を習っている。
万萋萋が数日習っただけで自慢するなと言うと、王姈は万萋萋に勝負を挑んだ。
万萋萋は受けて立ち、連れ立って騎射場に向かった。
スッと現れた袁善見は、長門賦を引き合いに出し「無情で愛なければ自在でいられる」と四娘子に言った。
相手にしたくない四娘子は席を立った。
追いかけようとする袁善見は、四娘子のせいで彼に憧れる女性たちに囲まれ身動きが取れなくなった。
極度の方向音痴である班嘉を、少宮は道案内した。
程姎(三娘子)の姿を見た班嘉は、三娘子に心を奪われた。
四娘子は馬に乗って散策し、見つけた雁回塔に入り建築構造を見て回った。
塔の上階から、東宮廃嫡について話し合っている声が聞こえてきた。
引き返すことにした四娘子だが、令牌が階段に引っ掛かって落ち、音を立ててしまった。
人がいることに気づいた階上の人物が下に降りてくる。
慌てて逃げる四娘子は、凌不疑に助けられた。
追手を撒くため、凌不疑は四娘子を抱いたまま屋根からぶら下がった。
右肩を庇う仕草をしたのに気づいた四娘子は、傷が痛むのか尋ねた。
凌不疑は古傷だと答えた。
王姈の騎射の腕前はお粗末すぎて、万萋萋の相手にはならなかった。
悔しまぎれの王姈は、弓を万萋萋の馬に向かって射た。
馬は暴走した。
万萋萋は頌児に助けられたが、頌児は足を負傷した。
「歩けなくなったら私が一生養う」と言いながら、万萋萋は強引に頌児の傷を見た。
傷はかすり傷だった。
「一生責任を取ってもらうぞ」と頌児は 気まずそうな顔をする万萋萋に言ったのだった。
四娘子の落とした玉佩は凌不疑が持っていたが、割れた半分だけだった。
片割れは悪だくみをしていた者達が持ち去ったようだ。
玉佩には四娘子の幼名が刻まれており、祭典の場にいなかった者を調べた敵が四娘子に行きつくかもしれなかった。
皇帝(文帝)は騎射場で起きた万萋萋の事件や袁善見ばかり追いかける女性たちに怒っていた。
重い罰を与えると言って関係者やその父兄を呼び出した皇帝だが、崖から落ちそうになった四娘子を凌不疑が助けて戻ったという報告を聞くと上機嫌になり、罰を与えるのをやめた。
皇帝は程始を連れて凌不疑と四娘子のいる天幕に向かった。
凌不疑は四娘子を助け古傷を再発させた。
皇帝は命の恩人である凌不疑に感謝し報いるようにと言うと、父娘をさがらせた。
皇帝は宮中で療養させようとしたが、凌不疑は自宅で療養すると言って断った。
自宅の方が見舞いに来やすいからだろうと皇帝は考えた。
越妃の所に行った皇帝は、礼儀がなく凡庸な四娘子は凌不疑に釣り合わないのではないかと相談した。
越妃は、皇帝は凌不疑のことが心配で仕方ないだけだとすぐに見抜いた。
その後皇帝は皇后の所にも相談に行き、側近の曹成にも相談した。
四娘子は授業後居残りさせられ、婚姻を利用し自由を求めようとするな、急いで凌不疑に近づこうとするなと言われた。
四娘子が喧嘩腰になると、袁善見は凌不疑から離れるよう忠告した。
見舞いに行くからと呼ばれ、四娘子は立ち去った。
感想
今回は恋愛要素盛りだくさんでした。
万萋萋と頌児はすごくいい感じになりました。
万萋萋も頌児がやっぱり好きだったんですね。
よかったよかった。
王姈は嫌な奴ですが、万萋萋と頌児が仲良くなった(万萋萋が素直になれた)のは王姈のおかげだと思うので、今回はグッジョブと言ってあげたいです。
ところで王姈ってなんであんなに四娘子のことが嫌いなんでしたっけ?
今となっては分からなくなりました(笑)
→7,8話を見てきた感じ、裕昌郡主の溺れた演技を台無しにしたのが四娘子だとバレたための敵視されているようです。ちなみに企みが失敗した裕昌郡主は大泣きして目が腫れ、都中の笑いものになったそうです。
わざわざ近づいてきて嫌味を言うなんて、本当は四娘子にこっちを向いて欲しいという気持ちがあるのではないか、好きなのではないかと勘繰ってしまいます。
三娘子は、憧れの袁善見からは無視されてしまっていますが、班嘉に見初められた様子。
三娘子はいい子なので、幸せになって欲しい!
誰か、お願いします。
四娘子は またもや凌不疑に助けられました。
怪しい2人組が東宮廃嫡を企んでいる。
凌不疑が内偵中のところに、四娘子が来ちゃった、みたいな感じでしょうか?
それにしても四娘子を抱いたまま左手だけで屋根にぶら下がるなんて、凌不疑の指の力、スゴイ。
凌不疑は右肩の古傷が痛むということで、何度も押さえていました。
古傷と言っていますが、多分本当は四娘子が手当てした あの傷なんでしょうね。
四娘子もそれに気づいているけれど、本人が違うというから追及しない感じです。
四娘子の幼名が刻まれている令牌の、女偏の部分が悪者に持ち去られてしまいました。
四娘子の命が狙われてしまうのでしょうか!?
兵器横流しの件が一応ひと段落し、今 凌不疑が追っているのは孤城に援軍が来なかった問題ですが、東宮廃嫡問題も加わりそうですね。
袁善見は四娘子のことが好きなので いろいろ言いたいことがあるわけですが、「好きだ」という大前提を言わずに言いたいことを言ってしまっているので、四娘子としては面白くない感じになっちゃっています。
まず初めに、「四娘子、好きだ」と言って、その後、「だから凌不疑に近づかないでくれ」と言えば、もっと穏便に事が運ぶと思いますよ、いかがでしょうか?
ところで、迎えがきて中途半端な感じになってしまいましたが、袁善見は「そなたは学がなく悪意を知らぬ。これは忠告だ。凌不疑から離れろ」と言っていました。
つまり袁善見は凌不疑には悪意があると思っているということですよね?
この2人の間には何か隠された因縁などがあるのでしょうか?
ちょっと気になりました。
四娘子は程始から”なぜ今回も凌不疑と一緒にいたのか”と尋ねられて、偶然だと誤魔化していました。
四娘子が行ってしまった後、程始は「私の考えすぎか?」と独り言ちました。
ここ、意味深じゃなかったですか?
これは、四娘子が凌不疑に対して恋心を抱いているのを父親として感じ取ってるのを表現してる!?ように思ったのですが!!!どうなの!?
凌不疑が心配で仕方ない皇帝は可愛かったですね(笑)
今回、「凌不疑は何度嫋嫋を救った?」という簫元漪のセリフがありましたので、それについて考えてみたいと思いました。
1話
・董倉管の居場所を四娘子が凌不疑に教える。
・凌不疑は程家に来て四娘子を褒めた。大叔父を捕らえさせた四娘子が不孝と言われないようにとの配慮だと思われるが、四娘子はその言葉をケンカを売られたと受け取った。
2話
・四娘子は凌不疑に葛氏布荘が董倉管とつながっていることを教えた。
3話
・凌不疑は、流刑になる前の董倉管を程家に連れて行かせた。董倉管はその場で葛氏の悪事を暴露した。凌不疑曰く、これは董倉管を捕らえるのに功績をあげた四娘子への「お返し」。
6話
・灯会で裕昌郡主は溺れたフリをし、凌不疑の気を引こうとした。四娘子は裕昌郡主の演技だと暴いた。
・田家酒楼が火事になった。凌不疑は倒れてくる燃えた木材から四娘子を助けた。
8話
・王姈&楼縭vs四娘子&三娘子による乱闘が発生。凌不疑は証拠品の絆を見つけ出し、王姈たちのたくらみだと暴いてくれた。
9話
・四娘子の馬が暴走し助けてもらった。
・蜀の堪輿図の在処を見つけてくれたら橋を壊す計画を成就させると取引を持ち掛けられる。四娘子は見事に堪輿図を見つけた。
10話
・橋の上に女子をおびき寄せるのを凌不疑が助ける。
・杖刑を受けた四娘子のために凌不疑は薬を届けさせたが、計画がバレたのは凌不疑が漏らしたからだと考えた四娘子は薬を捨てた。
12話
・四娘子たちが立てこもった猟師小屋が襲われ、凌不疑に命を救われた。
・四娘子は凌不疑に刺さった矢を抜き手当てした。
13話
・驊県再興のために凌不疑は最高額の寄付をした。
16話
・洛陽に帰って来た程家一行だが、検問のため城内に入れなかった。凌不疑のおかげで城内に入れた。
18話
・凌不疑は皇帝に頼み四娘子をたたえる詔書を書いてもらった。
・バランスを崩した四娘子は凌不疑に支えられた。
20話
・処刑を見ていられない四娘子を凌不疑が支える。
21話
・興奮した何昭君から四娘子を庇う。
22話
・ヤバい話を聞いてしまった四娘子を、悪人から守る。
こう見てくると、2人は助け合う関係ですね。
もちろん命を救われるくらい大きな場面では、凌不疑が四娘子を助けていますが、そうでない場所では四娘子も凌不疑を助けている。
いいですね。
そして命を救われたのは、今回を含めて3回でしょうか。
田家酒楼の火事の時と、猟師小屋の時と、今回。
3回も危ない目に遭う四娘子。
そしてその度助ける凌不疑。
どっちもすごい!!
見返して気づいたのですが、
2話で「うちの娘は美しいな。万家の娘たちなんぞ束ねたところで嫋嫋には及ばんな」と程始が言っていますが、万家の娘たちの中には万萋萋が入っています。
2話ではまだ万家の人々は出てきていなかったので、気づきませんでした。
見返すと色々気付きますね。
今回は面白くて、あっという間に終わってしまいました。
”よし、お見舞いに行こう!”とワクワクしてたら終わってしまいました。
次回が待ち遠しいです。