夢華録 第17話 差し出された花 あらすじ

 

 

 

舞う盼児ふんじ顧千帆こせんはんは見つめている。

顧千帆こせんはんに気付いた盼児ふんじが、いつ来たのか尋ねると、闘茶の時からだと答えた。

 

顧千帆こせんはんは妻として娶り死ぬまで連れ添う覚悟で盼児ふんじを好きだと話した。

 

すると盼児ふんじは鼻で笑い、自分は厚化粧で周舎しゅうしゃを陥れることだってした元楽妓がくぎで、そのことは闘茶をしたことで東京とうけい中に知れ渡ると話した。

 

顧千帆こせんはんは、娶るのは自分だから他人は関係ないと答えると、庭の花を手折り差し出した。

 

盼児ふんじが花を受け取ると、顧千帆こせんはん盼児ふんじを抱き上げクルクル回った。

顧千帆こせんはんは名を呼ぶよう求め、「千帆せんはん」と呼ばれると盼児ふんじを下ろし、2人は抱き合った。

 

沈如琢しんじょたく半遮面はんしゃめん引章いんしょうに声をかけるが、引章いんしょうは冷たくあしらった。

それでも気を引こうとする沈如琢しんじょたくに、引章いんしょうは ”自分は一度嫁ぎ、離縁した夫を牢に送ったのだ”と話した。

 

沈如琢しんじょたくは、そのことをすでに知っていた。

そして引章いんしょうの琵琶の腕に惚れたが、過去を知り同情が好意や愛に変わったと語った。

 

引章いんしょうは自分のことを卑しく汚れているというが、奏でる音色は清らかだ。

今まで軽薄に振る舞ってしまったのは好きな子の気を引きたいという子供じみた思いからだったと語ると、沈如琢しんじょたくは反省し許しを請うた。

 

引章いんしょうは怒っていないと答えたが、差し出された手は取らなかった。

沈如琢しんじょたくは3日後、順天じゅんてん門外の金明池きんめいちで自分のためだけに琵琶を弾いて欲しいと言うと、引章いんしょうが約束を守るよう簪を奪い去っていった。

 

高慧こうけいに仕えるこう氏は、盼児ふんじが元賤民だったことを調べ上げた。

欧陽おうよう宮観官きゅうかんがんになるという愚かな選択をし 都から逃げたのは 盼児ふんじとの過去が露見するのを恐れてのことだと考えたこう氏は、盼児ふんじを消そうと考えた。

 

池蟠ちはん張好好ちょうこうこう何四かし盼児ふんじをかばうのが気に入らず、手下を連れて半遮面はんしゃめんに討ち入りに行った。

 

すると半遮面はんしゃめんの用心棒らしき集団が待ち構えていた。

池蟠ちはんは転び、手下に抱えられて帰っていった。

 

張好好ちょうこうこう盼児ふんじは仲間だと池蟠ちはんに話し、手を出さないよう言った。

破り取った布片から、用心棒は役人らしいと分かった。

後ろ盾が役人では手出しできない。

池蟠ちはんは悔しそうに寝台を叩いた。

 

盼児ふんじ顧千帆こせんはん登雲楼とううんろうにデートに出かけた。

于中全うちゅうぜんの件を盼児ふんじが尋ねると、顧千帆こせんはんは自分を妬む于中全うちゅうぜん簫欽言しょうきんげんに救われた自分を恨む簫謂しょういと手を組み対抗しようとしたのだと話した。

簫欽言しょうきんげんのことは、上役の友だが朝廷での評判が悪く距離を置きたい相手であり、鄭青田ていせいでんの件では追い詰められやむなく頼ったと言った。

 

顧千帆こせんはんがひどい目に遭わせたことを謝ると、盼児ふんじは覚悟していると答え微笑んだ。

ひどい目に遭った倍の喜びで償うと、顧千帆こせんはんは約束した。

 

簫謂しょうい登雲楼とううんろうに来ていた。

顧千帆こせんはんが生姜を食べると痒くなると話しているのを聞いた簫謂しょういは、確かに顧千帆こせんはんと自分には血のつながりがあると悟った。

簫謂しょうい簫欽言しょうきんげんも生姜に触れないのだ。

 

簫謂しょうい簫欽言しょうきんげんが自分の母を娶る前のことを調べさせた。

 

登雲楼とううんろうから盼児ふんじたちが帰ろうとすると、雷敬らいけいがいて顧千帆こせんはんを呼んだ。

盼児ふんじは離れたところで待つことにした。

 

盼児ふんじのことを尋ねられた顧千帆こせんはんは、ただの遊びだと言い、盼児ふんじはそれを聞いていた。

 

盼児ふんじ顧千帆こせんはんと話そうとしたが、簫謂しょういが待っていて話せなかった。

顧千帆こせんはんは待つよう言ったが、盼児ふんじは一人で帰っていった。

 

簫欽言しょうきんげんが最初に娶ったのが顧姓の女性だと突き止めた簫謂しょういは、「兄上」と顧千帆こせんはんに話しかけ、嫡男は自分だと主張した。

顧千帆こせんはんは、自分は顧姓で嫡男の地位に興味はないと言うと、二度と近づかないよう脅した。

 

盼児ふんじの後を追おうとしていた顧千帆こせんはんだったが、今度は斉牧せいぼくに声をかけられた。

 

簫欽言しょうきんげんが近々都入りし宰相の地位に就く。

息子たちはろくでなしばかりなので、重大事を起こすのを待ち、皇城司こうじょうしで捕らえ排除するよう斉牧せいぼくは命じた。

 

顧千帆こせんはんは先日、雷敬らいけいを罪に問うための新たな証拠を斉牧せいぼくに送った。

そして雷敬らいけいを罪に問えないか相談した。

斉牧せいぼくは、清流派の敵はあくまで簫欽言しょうきんげんであると言って、すぐにでも雷敬らいけいを排除しようとする顧千帆こせんはんをたしなめた。

 

半遮面はんしゃめんには、盼児ふんじの様子を伺う怪しい男女の2人連れがいた。

男は紅果こうか茶を飲むと血を吐いて倒れた。

女(葛招娣かつしょうてい)は、毒のせいで兄が死んだと大騒ぎし役所に報告するよう訴えた。

 

閃いた盼児ふんじは、どうせ死ぬなら何人殺しても変わらないと言うと、葛招娣かつしょうていに無理やり茶を飲ませた。

 

兄の目玉に刃物を突き刺そうとすると、兄は起き上がった。

 

銭を強請るでもなく役所へ報告するの一点張りの様子から、盼児ふんじは黒幕を吐くよう言った。

2人が口をつぐむと、盼児ふんじ紅果こうか茶と混ざると一生話せなくなるという蛇草花茶を飲ませ、先に話した方に解毒剤を渡すと言った。

 

 

 

 

感想

 

おめでとうございます照れ合格愛飛び出すハート

ということで、顧千帆こせんはん盼児ふんじを一生妻として大切にする覚悟で好きだと告白しました。

もちろん、そう言うだろうと思っていましたが、とにかくよかったです。

盼児ふんじを抱き上げクルクル回り、下ろしてと盼児ふんじが言うと、名前を呼ぶよう言う顧千帆こせんはん

幸せそうでしたおねがい

 

抱き合う2人。

顧千帆こせんはんさん、盼児ふんじの首筋にキスしてましたよね!!

確認のため、もう1度見てください!

 

盼児ふんじ顧千帆こせんはんにどんな立場で好きなのか問うたのは15話でしたから、答えを出すまで、すごく早かった気がします。

ドラマの中の時間でも、2,3日ではないでしょうか?

 

よかったね、と見守っていると、2人は手を繋いでデートに出かけました。

盼児ふんじを見つめながら”それ視聴者に見せて大丈夫なやつ?”と心配になるような表情をしています。

 

あらあらラブ、と見ていると于中全うちゅうぜんの話に。

顧千帆こせんはんは、簫欽言しょうきんげんが自分の実の父であることは話さず事件について話しました。

 

2人がデート場所に選んだ登雲楼とううんろうには、簫謂しょうい雷敬らいけいもおり、大人気スポットとなっております。

2人は顧千帆こせんはんがいるから来たのでしょう。

 

思うに、盼児ふんじ陳廉ちんれんの用意してくれた すごく良い家に住んでいるじゃないですか?

その場所を顧千帆こせんはんも知っているじゃないですか?

で、これまでも しょっちゅう家に来てたじゃないですか?

だったら、デートは家でした方がいいのではないでしょうか?

 

顧千帆こせんはんは敵に自分の弱みを握られたくない立場で、盼児ふんじを守るためには隠した方がいいと思うのです。

現代に置き換えると、パパラッチに狙われている芸能人のような立場です。

話題のスポットでデートしたい気持ちは分かりますが、そこは安全のために涙を呑んで我慢してはどうでしょうか?

と思いました。

 

だってバレバレなんですもの。

顧千帆こせんはん盼児ふんじに告白した時、”男女の情に疎い自分は、甘い言葉をささやけない”とか言っていましたが、もう表情で何もかもダダ漏れですよ。

だからすぐバレちゃう。

視聴者は心配しています。

 

友達同士なら家に遊びに行っていいけど、付き合っている場合結婚するまで家に行っちゃいけないという法律でもあるんでしょうか?

危ない目に遭ったばかりなのに、なんでコソコソデートしないんだ、この2人は!?

 

雷敬らいけいとの会話を聞いていた盼児ふんじは、顧千帆こせんはんの”ただの遊び”発言にご立腹してしまったのでした。

なるべく早く仲直りしておくれ―!

 

引章いんしょう沈如琢しんじょたくに対する誤解が解け、単に見た目だけを気に入って付きまとわれているのではないと理解しました。

 

沈如琢しんじょたくは誠実に、過去を忘れさせると言って手を差し出しましたが、引章いんしょうは「駄目です」と答えました。

でも なんだかんだで2人だけでデートする約束はしてしまいました。

 

引章いんしょうが素敵な恋をしてくれるといいです。

恐れていた、引章いんしょう盼児ふんじ顧千帆こせんはんを取り合いバトルロイヤルを繰り広げるという展開にならなそうで、心底安心しています。

 

今まで盼児ふんじには関わってこなかった高家がついに動き出しました。

個人的には、于中全うちゅうぜんよりも高慧こうけいの方が怖いです。

手始め(?)に高慧こうけいに仕えるこう氏が盼児ふんじを消そうとしているようです。

 

「消す」って一体どういうこと?普通に考えると殺すことなんですけど…と、怖い思いをしております。

 

最後、半遮面はんしゃめんに嫌がらせをする男女の兄妹が現れました。

兄が倒れ妹が毒で死んだと主張すると、盼児ふんじは弱りはて金で解決しようとしました。

役所に報告されたら、すべてが終わると言って。

 

けれど、2人の様子を観察して嫌がらせだと判断すると見事に嘘を暴きました。

この兄妹はこう氏の放った者達でしょうか?

それとも他にも半遮面はんしゃめんを陥れようとする者がいるんでしょうか?

 

兄が本当に死んでいなかったことからすると、黒幕はそこまで悪い奴ではないのかな、という印象です。

本当に盼児ふんじを殺したいと思っているなら、兄に本当に毒を飲ませて殺すと思いますので。

 

次回、兄妹が自白するのを楽しみに待ちたいと思います。

 

 

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