赤い袖先 第2話 書庫で始まった関係 あらすじ
人を襲う虎が出没し、すでに12人が犠牲になった。世孫であるサンは、問題の虎を退治に出かけたが虎を見つけることはできなかった。
虎退治については、まだ王様の許可を得ておらず公にはできない。世孫は配下を連れ池のほとりで密かに話し合っていた。
そこに足を滑らせたドギムが現れ、サンを巻き込んで池に落ちた。
ドギムは3日後までに反省文を書くよう命じられた。
予想外に軽い罰だったことに喜んだドギムだったが、筆写の授業を一緒に受けたサンの妹たちからは憐憫の視線を向けられ同情された。
夜、サンが書物を読んでいるところに矢文が射かけられ騒ぎになった。
サンの側近は王様に知られないよう気を配りつつ警戒した。文には「罪人の子は王になれず」と書かれていた。
サンは側近のホン・ドンノに同徳会を招集するよう命じたが、ドンノは夜明けを待つようサンを説得した。
時勢を見る必要があったのだ。
ドンノは何十年かかろうと犯人を捕らえるとサンに誓った。
ドギムは任されている書庫の掃除を終えると、「大学衍義補」を開き提調尚宮に頼まれた解読筆写に励んだ。
しかし内容はとても難しい。
頭を悩ませていると、窓の外から世孫の受けている大学衍義補の講義が聞こえてきた。世孫は堂々と受け答えをしている。
皆に恐れられている世孫だが、噂よりも立派な人のようだとドギムは思った。
突然書庫に男がやってきて、怪しい者や辺りを嗅ぎまわっている者を見なかったかとドギムに尋問した。
男は平服を着たサンだが、ドギムは世孫の顔を見たことがなく誰だか分かっていない。
土足で畳に上がり、偉そうな態度をとる男をドギムは不快に思った。身分を尋ねたが、男は答えず、ドギムを金で買収しようとした。
世孫様の宮女は買収できないと言って、ドギムはサンを書庫から追い出した。
その後も2人は書庫で会った。
サンはドギムに筆写の力があることや、幼い頃に出会った少女同様ドギムも「いずれ正5品の尚宮になる」と言ったことで興味を持った。
サンは兼司書のホン・ドンノだと名乗った。
兼司書は都一の美男だと噂に聞いていたドギムは失望した。
宮女の祭りが迫っており、宮女たちは準備をしていた。
その様子を覗いたサンは、ドギムが朗読するのを聞いた。
本の内容はまるでサンと父親のことのようであり、夜、書庫を訪ねたサンはドギムに朗読を禁じた。
ドギムは反省文を世孫に持っていったが書き直しを命じられた。書庫でサンにアドバイスをもらい書き直したが、なかなか世孫から合格をもらえなかった。
サンが書庫に来るのは、虎退治の資料を集めるためだと知ったドギムは積極的に仕事を手伝った。
すでに27人が虎の犠牲になっている。
サンは何度も上疏しているが、王様から虎退治の許可は出なかった。
問題になるのを覚悟で、サンは虎退治することを決めた。
宮女の祭りの日、サンは虎退治に出かけた。
そして、虎が王宮方面に向かった痕跡を見つけた。
サンは書庫に向かうと、宿直中のドギムを連れ出し書を読むよう頼んで…?
感想
コメディ感満載のサンとドギムのやり取りと、虎の危機や怪しい矢文との対比がいいですね!緩急がすごい。
最初に見たときは、コメディタッチな部分ばかり楽しんでいたのですが、色々あって少し先までドラマを見てから2話を見返してみると、サンの世界の政治的な話の経緯も全部ばっちり描かれているのに気づきました。
見返すと点と点が線になって「WOWスゴイ」となりますね!
コメディ部分で好きなのは、まず冒頭です。
シリアスな雰囲気で虎退治の話をしているところに、ドギムが突っ込んできてサンといっしょに池に落ちる場面
腰下くらいの浅い池なのに、側近の武官の人が鎧を脱いで助けに入ろうとしてあたふた
慌てふためいたドギムは自分が助けると言って、何度もサンを池に沈める
助ける必要ないから、放っておいてあげてーとなりました。
そしてもちろん書庫で出会う場面。
サンは名乗りませんでした。
何で名乗らなかったんかな、と考えた結果、サンを胡散臭そうな目で見て怪しんでいるのを隠していないドギムに自分が世孫だと伝えるのは可哀想だと思ったのではないかなと思いました。
だから、世孫様が皆から怖がられているといううわさを聞いて驚きました。
なんでそんな噂が立っているんだろう、と。
そうしたら、ドギムが教えてくれました。
反省文を何度も何度も書き直させる
世孫様って暇なのかな?
サンの妹の郡主様たちの反応を見た感じだと、どの宮女にもこんな感じで何度も何度も反省文を書かせてるんですよね?
殴られると痛いけど、殴った方も手が痛いじゃないですか?
そんな感じで反省文を書く方も大変だけど、読んで添削する方も大変なはずです。
やっぱり世孫様は優しいのかもしれないと思いました。
2話で一番笑ったのは、サンがホン・ドンノだと名乗った場面です。
ドギムのがっかりした顔でホン・ドンノ様は都で一番美男だって聞いてたのに…と言った場面。
ドギムに塩を撒かれながら書庫を出たサンは本物のホン・ドンノに会って、そこでも笑いました。
最初は書庫に現れたサンのことをかなり怪しみよい感情を抱いていなかったドギムですが、反省文について質問したくてサンに下手に出ました。
そしてサンが虎退治について管轄外なのに一生懸命調べていると知って尊敬の念を抱きました。
サンもドギムを怪しい宮女と思っていましたが、買収されない正義感や、幼い頃に出会った少女を彷彿とさせる言葉をドギムが言ったこと、ドギムの才能などを知ってどんどん態度を軟化させ笑顔も見せてくれました。
何度もドギムは世孫様の近くにいく機会がありましたが、未だに顔を見ることができず。
このまま永遠に世孫様の顔を知らないでいて欲しい気持ちもありつつ、でも知ることになるんですよね。
一体いつ、どんな形で知ることになるのか、そして知ったらドギムはどんな反応をするのか楽しみです!