医者が医者を辞めて分かったこと。。。

医者が医者を辞めて分かったこと。。。

疲れ果てた初老の医者が白衣を脱いで、白い巨塔を去った。
医者を辞めて失ったもの、得たもの、気づいたことなど
思うがままに綴っていく。

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医者をやっていると、死亡診断書を書くことがたびたびあった。

なぜか他の医者に比べるとかなり多くの死亡診断書を書いた。

「先生が当直だと忙しくなるし、患者さんが亡くなるのよね」
などど嫌味を言われていたが。。。
業界用語で「当たりや」と呼ばれていた。

死亡診断書を書く際には、亡くなった方のカルテを初めから最期まで
目を通すことにしているが、これまでの病歴、仕事、家族の事、最近の様子など
その方の人生を見ているようで。。。

「俺がこの人の人生にピリオドを付けるんだな」と感慨深くなることもあった。

何百人いや千人以上をお見送りしているのではないか。

お見送りするたびに「俺でよかったのかな。ごめんね、天国でゆっくり過ごしてください」
と合掌していた。
いつまでたっても慣れる事の無い、慣れてはいけない事なんだろうな。。。