こんばんは![]()
『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴です![]()
札幌・札幌近郊で母乳育児・育児相談を出張訪問しています![]()
パパの育児・家事シリーズ第2弾は、家事の分担割合と着地点について![]()
家事には、どんなものがあるでしょうか?
「見えない家事」とか「名もなき家事」と言われるものは沢山あり、100~200種類位はあると言わています。(ご家庭によって違うから多分こんな幅があるのだと思います)
Wikipediaにはこう載っていました。
家事は、家庭生活を営む上で必要な作業であり、主に掃除、洗濯、買物、調理、ごみ捨て、育児などが挙げられるが、このような名称から想起される作業以外にも必要とされる作業は存在する。例えば、「ごみ捨て」は、「ごみ袋をごみ捨て場に出す」だけでなく、「各部屋に設置されているごみ箱のごみをごみ袋にまとめる」「資源ごみの分別・洗浄・乾燥」「新しいごみ袋をごみ箱に取り付ける」などといった作業を伴う[1]。また、前述のような主要な家事カテゴリーに属しない「トイレットペーパーの補充」「靴磨き」「町内会への出席」なども家庭生活上必要な作業である[2]。このような作業は家事の主体を担う者以外からは見落とされがちであるが、毎日積み重なると膨大な負担となる[1]。共働き世帯における名もなき家事の担い手は9割が妻であるとされており[3]、名もなき家事が家事の分担から漏れることで負担が減らず、担い手の疲弊や夫婦間の不和の要因となるため、可視化などの対策が必要とされている[4][5]。
そして具体例のところには。。
- 裏返しの衣類を直す・脱ぎっぱなしの衣類の片づけ
- 散らかった玩具の片づけ
- 玄関の靴の整理
- 排水溝の掃除
- 献立の考案
- 調味料の補充
- お茶の作りおき
- 洗った食器の片づけ
- 子どもの体調の把握
- シャンプーやリンスの補充
- 歯磨き粉、ボディソープなどの日用品の在庫管理
- 郵便物の回収・仕分け
- 資源ごみの分別・仕分け
- 子供のゲーム時間の管理
という感じで書いてありました。(これらはWikipediaより抜粋)
多分、一つ一つを取ったらそこまで大変じゃないものもあります。
やるのが苦痛じゃないものもあるし、あまり好きじゃないものもあります。
1人暮らしなら自分でやらないといけませんが、家族で住んでいる方は、自分がやっていないなら誰かがやっています。
一般的に『家事』というと、料理・洗濯・掃除くらいにカテゴリー訳されますし、多くの人がこの3つを代表的なものに分類すると思います。
でも、でもこの一つ一つにとても細かい作業があるのです。
例えば、家で麦茶を作っているとします。
水出しの麦茶の場合、飲み切ってなくなったら
・ポットを洗う
↓
・水を入れて麦茶パックを入れる
↓
・麦茶パックの在庫がどのくらいあるのか確認
↓
・在庫がなくなりそうなら購入する
この4つの工程があるのです。
これをいつも同じ人とだけがやるとしたら、どうでしょうか?
飲み切るのがいつも同じ人とは限らないのに、いつも同じ人がやることになる。
コピー用紙がなくなったら
・用紙がある棚からコピー用紙を取ってくる
↓
・補充する
↓
・在庫がなくなっていたら、注文する(もしくは注文係に報告する)
これをいつも同じ人とだけがやるとしたら、どうでしょうか?
なんで「自分ばっかり」と思うはず。1回や2回ならたまたま自分の時に用紙が切れたんだなと思うけど、毎回なら「あれ?おかしいな毎回自分がやっている?」と疑問に思って、「他の人もやれよ~」と不満も言いたくなるはずです![]()
家の中の在庫をどのくらい把握しているか。
補充は誰がやっているのか。
これだけでも結構負担な作業。いつもいつも同じ人がやっているなら、文句を言いたくなる日があるかもしれない![]()
口うるさくチェックしろということではなく、やっている側からすると「誰かがやってくれているから家の中が円滑に回っていることを自覚して欲しい」のです![]()
そしてそのやっていることに、時々感謝の言葉を伝えて欲しいのです![]()
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さて、産後の家事の分担を考えた時に、まずは細かい部分の家事を全部書き出すことを私はおススメしています。
特に男性は「どんな家事があるのか知らない」人が多いようです。普段からやっている男性は、わかっているので特に書き出さなくても大丈夫ですが、自分がやっていると思っていってもパートナーがそう思ってないこともあります。
例えば、
・「食後の片づけ」という家事にしても
『手洗いバージョン』と『食洗器使用バージョン』があります
↓
・食器や使用した鍋やフライパンを洗う 食洗器に入れる・入れられないものは手洗いする
↓
・お皿や鍋を拭く 洗って乾燥したお皿を片づける。手洗いしたものは拭く
↓
・拭いたお皿や鍋を片付ける シンク周りが水浸しなら拭く
↓
・シンク周りが水浸しなら拭く
↓
・三角コーナーや排水口に生ごみがあれば片付ける(ある程度たまってからやるお家もあるかもしれません)
こんな風に、どこまでの仕事があるのか書き出すのです。普段家事をやっている人からすると当たりまえの作業が、やっていない人からすると「ここまでやるの⁈」と思うそうです![]()
そして、いつ誰がどこまでやるのかが決まっていると、トラブルを避けられます。
その家事をやる人は、責任もって最後までやること。
その家事を任せた人は、途中で口をはさみたくなっても、最後まで見守ること。
これも大切なのではないかと思います。
でも、ここで一つ大切なことがあります。
まずは、それぞれのその家事の着地点や不快に思う「ライン」はどこなのか話しておくことです。
夫婦(だけじゃなく一緒に住んでいる同居人)は、それぞれ育った環境が違います。
価値観の違う親にそれぞれ育てられ、それが当たり前と思って過ごして大人になります。
そうすると、心地よいと思う空間や心地よいと感じるラインもそれぞれです。
同じように不快な空間やラインも違います。
例えば
・洗濯は毎日するお家とある程度溜まってからするお家があります。そうすると、毎日しないと気が済まない人と、数日に1回でいい人といます。
・洗濯つながりで言えば、バスタオルを毎日洗濯して変える方がいいという人と、数日くらいは平気って人とか、気が向いたときに洗濯するって人もいます。
こんな感じで、それぞれ気になることが違うのは当然なんだけど、一緒に住んでいるとそのラインをお互いわかっているものと思いこんでしまうことがあります。
要は、そんな細かいことを話さなくても、お互いおんなじこと思っているよね。って思い込んでしまうことが、すれ違いや誤解、イライラを募らせる原因ではないかと思うのです。そして相手も自分と同じようにできるよね。って勘違いしてしまうのです。
特に家事のできる方が、「ここまでやるのが当然」と思ってしまうことが多いような気がします。
ですから、とことん分かり合うためには話し合うことが必要になります。
家事の上を見てそこを目指すのではなく(家事代行とかのプロじゃないから完璧じゃなくていいのですよ)、どこからが不快に感じる・嫌だと思うラインなのかとことん話し合って欲しいのです。
ホントに細かいことですよ。
例えば
・バスタオルをどのくらいで洗うのが不快じゃないか
・床にぬぎっぱなしの服を置いておくのが不快じゃないか(まとめて片付けるので不快じゃないか)
・しわしわの服は気にならないか。干すときにハンガーに曲がってかかってても気にならないか![]()
・洗濯は何日おきが不快じゃないか
・三角コーナーや排水溝のゴミは毎日片づけるのが不快じゃないか
・洗面台やお風呂場の排水溝の髪の毛などはどの程度で捨てるのが不快じゃないか
・洗った食器は、食洗器に入れっぱなしorかごに入れたまま(食器棚にしまわなくても)でも不快じゃないか
・シャンプーなどの詰め替えは常に1個あるほうが気にならないか(なくなりそうになって買いに行くでも心配じゃないか)
・食卓テーブルに届いたDMや新聞など置いといても不快じゃないか
・使ったティッシュは、その都度捨てるのがいいのか、まとめて捨てても不快じゃないか
これらのことをまずは話し合って、とことん突き詰めてお互いが快適に過ごせるラインを見つけて欲しいです。
それは100組のカップルがいたら、100通りだと思うので、それぞれで話し合わないと進みません。
これが前提で、今度は産後の家事の分担に進むことができます。
産後の家事は、出産前や妊娠前のようにスムーズには進みません。
どうしてか![]()
それは、自分たちの都合とは関係なく泣く赤ちゃんが存在するからです![]()
赤ちゃんは、大人の都合はお構いなしに、泣いて欲求を伝えます![]()
ですから、やろうと思っていたことがスムーズに進まないのです。
「ヨシ、寝たからこのうちに食器を洗って・・・」と思っている矢先にまたすぐ泣いてグズグズ![]()
なんてことも多いのが現実。
そして、産後のママの身体は交通事故に遭ったレベルでガタガタです![]()
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そんな身体の人に家事へ無理です![]()
そのために、頼れるところは頼ってママには自分と赤ちゃんのことに専念して欲しいのです![]()
パパがここで育休を取れる方なら、ママの身体が回復するまでは全力で全部の家事をやってほしい。無理なところは実家の親やプロに手伝ってもらいましょう。
一般に床上げは産後3週間と言いますが、3週間経ったらスタコラさっさと歩けるわけではなく、ちょっと動き始めていいですよ程度です。
妊娠前の身体に戻る(それでも元通りになるわけではないですよ)のは、産後6~8週くらいはかかります。
全力での家事とは、料理・片付け・掃除・洗濯です。
(今回は育児のことは書きません。次のブログで書きますね
)
ここでさっき書いた「いつ誰がどこまでやるのか」と「その家事の着地点や不快に思うライン」が役に立つのです![]()
これを事前に話し合っておくと、お互いのイライラが少なくて済みます。
そうすると余計なことにエネルギーを使わなくて済み、産後のケンカが少なくなるのです![]()
中途半端な片づけだと、見るに見かねてママが手出しをしてしまうことが出てきます。それはしてほしくないし、させたくない。
例えば、
料理・片付けはするけど、鍋などは洗わない。とか
シンク周りはべちゃべちゃのまま。とか。。。。
お互いが気持ちよく過ごすための「決めごと」は完璧じゃなくていい。
お互いが不快じゃないラインにしてくれていいのです。
産後は、ある程度手を抜いてラク~にやっていかないと、ママ・パパ共にカラダがもちませんよ![]()
それに、育休を取っただけで、あまり何もしない。とかちょっと手伝っているだけ。なら夫婦関係に亀裂や溝ができるかもしれません。
ママが表に出さない方なら密かに「不満を抱えている」状態かもしれません![]()
そうすると、相手に言うこと自体をあきらめていくことも多いのです![]()
そうならないために、話し合い・対話が必要です。
お互いが疲れ切る前・元気なうちに話し合っておいてくださいね![]()
話し合いのきっかけにしてほしいと思い、妊婦さんご夫婦、産後のご夫婦など是非こちらのイベントにいらしてください![]()
そして、産前産後じゃないけど、
「カードゲームに興味がある」
「同性カップルだけどこの問題に今直面している」
「娘or息子のお嫁さんが出産予定」
「産後何十年たっているけど、この問題に今直面している」
「今更、家事を分担する話になった」
「独身だけど単に興味がある」
という人でも参加
です![]()
いい夫婦の日 育児ゲーム体験&講演会
~夫婦はチームだ!
夫婦で家事育児をしよう!~
育児カードゲーム「カジークジー」とは、プレイヤー2人が「勇者」「賢者」などになりきって次々と襲い掛かる家事・育児・仕事のトラブルを分担しながら解決していく対話型の協力ゲームです。
札幌初開催となるイベントです![]()
こんなカードも出てくるかもしれません。これをどうやってゲームしていくか、興味があるかたは、イベントへGo![]()
【場所】
札幌エルプラザ(北8西3) 4階 中研修室
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イベントの参加申込はフォームから受付けています
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【定員】
午前・午後共に50名です。
申し込み締め切りは11/15ですが、定員になり次第締め切り、キャンセル待ちになりますのでお早めにお申し込みください。
【協力団体】
札幌市男女共同参画センター、NPO法人ファザーリング・ジャパン北海道、NPOピーチハウス
【後援】
札幌市
■この件に関するお問い合わせ先■
カジークジーイベント体験イベント実行委員会
代表:佐藤千鶴(母乳育児相談室ピア代表・助産師)
mail → pia_bonyuuikuji@yahoo.co.jp
080-4504-4494
ご参加をお待ちしています![]()












