こんばんは
『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴です
札幌・札幌近郊で母乳育児・育児相談を出張訪問しています
混合栄養シリーズ第4弾は、『母乳のみにならないと意味がない⁈初乳だけあげればいい⁈本当の意味での母乳のメリットって知ってる⁉』です。
母乳育児相談の中には「混合から母乳にしたいんです」という相談内容があります。
支援させていただきますが、中には
「すぐに完母にしたいです」
「いつ完母になりますか」
「完母にならないと意味ないですよね」
「完母にならないと母乳あげている意味がないですよね」
という方がいます。
母乳のみにしたいと願って頑張ろうという気持ちには全力で支援させていただきます
でも「母乳のみにならないと意味がない」わけではありません。
まず、きちんとした支援者は「完母」という言葉は使いません。
過去ブログ支援者の方・子育て支援をしている方へ~『完母』といういい方はやめてみませんか?も見てください。
混合から母乳にしたいという相談があってお伺いした時に、必ず伝えたり、お聞きすることは
現状からどの程度母乳に持っていきたいのか
今、現時点でいつ頃母乳のみになるのをイメージしているのか
それを踏まえて・・・
イメージしている授乳スタイルになるにはどのくらいの期間を要するか
母乳のメリットは沢山あって、母乳のみにならなきゃいけないとメリットの恩恵が受けられないわけではないこと
を伝えます。
母乳のメリットってどんなものがあるの
ということで、簡単に母乳のメリットを紹介します。
多分、母親学級や産院での指導では、ほとんど説明されていないのが現状です。
↑とても有名なイラストです。5㏄の母乳には菌を殺す細胞が300万入っている。と紹介しています。
ママへのメリット
母乳育児をするとママにもメリットがあります。ママの健康に役立つものも
メリットを全て書き出すと量が多いので、多分皆さんが知らないと思われているものを載せますね
閉経前の乳がん・卵巣がん・子宮体がんになるリスクが低下:授乳期間が長ければ長いほどリスクが低下 乳がんに関して言えば2年以上だと28~60%低下、6年以上だと65%低下
病気の罹患率(一定期間でどれだけの人が病気になったかの確立)の低下:2型糖尿病、高血圧、心血管系疾患、高脂血症、関節リウマチ、アルツハイマー病、産後うつ
子育てが楽しく感じられるようになる(授乳時に出るプロラクチンやオキシトシンのせい)
夜間の授乳でも人工乳に比べ準備や後片付けの必要がない
経済的:人工乳だけだと年間20万以上かかる
赤ちゃんへのメリット
感染症を予防し、感染の確立を低下させる
病気になるリスクの低下・軽症化:胃腸炎、喘息、肺炎、下気道感染症、中耳炎(2歳までの中耳炎を低下)、壊死性腸炎、細菌性髄膜炎、RSウイルス感染症、ロタウイルス感染症、アトピー性皮膚炎、潰瘍性大腸炎、不正咬合などなど
17歳までのアレルギー性疾患を予防
小児の肥満のリスクを低下、成人以降の肥満のリスクも低下
メタボリックシンドロームのリスクの低下
将来の生活習慣病(糖尿病、高血圧、高コレステロール血症など)のリスクの低下
いろいろな風味を経験できる
精神的なメリットあり
いつも新鮮で理想的な温度ででてくる
まだまだ他にもありますが、このくらいにしておきます。
社会に対するメリット
医療費がかからなく家計が助かり、政府にも負担が少ない
環境にやさしい:ゴミが出ない、洗剤や消毒薬による汚染もない
働いているママは、仕事を休む機会が減る
こんなに沢山のメリットがあるって知っていましたか
これらのメリットは、飲んでいる母乳の量が多いほど恩恵をうけられますが、例え混合でも飲んでいる期間が長いほど結局は効果があるのです。
ですから、例えばあまり母乳が出なくミルクよりの混合をやっていて「完母にならないと意味ないから母乳をやめてミルクにします」と生後3か月でミルクにしたとします。
そうすると、そのあと赤ちゃんは母乳のメリットの恩恵をうけられません
ママもメリットの恩恵を受けられません
例え混合であっても途中で完全にやめるのではなく、細く長く続けてくれた方が、メリットの恩恵は受けられるのです
母乳母乳っていうなという方もいるかもしれませんが、必要がある子にはミルクを飲ませることをすすめています。
赤ちゃんの健康・ママの健康を何より考えると母乳育児をしてほしいと思っているのです
それは「初乳」にこだわらなくてもいいです。いろんな理由で初乳を飲ませられない場合もあります。
「初乳」には凝縮して素晴らしい物質が入っています
でも「成乳」にもきちんと栄養も免疫も入っています
しかも、「成乳」を飲む子は、沢山の量を飲めるようになっています
↑赤ちゃんの胃の容量をわかりやすくしたものです。最初は少量しか飲めないのですが、1か月もするとかなりの量が飲めますよね。それだけ飲めると「成乳」を飲む価値もわかるのではないかと思いますよ。
少なからず「母乳」をあげたいと思っているママは沢山います。
子育てが自分の思い通りにならないように母乳育児も思い描いたスタートにならないかもしれません。
スムーズにいかないかもしれません。
そんな時は、私たちIBCLCを頼ってくださいね
ママの思い描いた母乳育児ができるように支援させていただいています。
そしてその方法はなるべく赤ちゃんのためになるように。
メリット・デメリットをお伝えしてどうゆう方法が一番いいのか一緒に考えましょう
出張相談のお問い合わせ等はメールかフォームからお願いします。
第5弾は「家族で母乳育児をしよう」について書きたいと思います。
メール pia_bonyuuikuji@yahoo.co.jp
お申込みフォーム
PC・スマホからhttp://ws.formzu.net/fgen/S42845536/
携帯からhttp://ws.formzu.net/mfgen/S42845536/
今日もゴキゲンな1日
すべてのことに感謝