こんにちは
『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴です
札幌・札幌近郊で母乳育児・育児相談を出張訪問しています
混合栄養シリーズ第2弾は、「ミルク缶に書かれている量は飲めないといけないのか⁉」です。
どうしてこのことを記事にしたいと思ったのかは、
「ママの不安感とミルク缶に書かれている量は比例する」気がするからです。
このミルク缶の量問題は、母乳の方も混合の方もミルクの方も割と悩むことが多いようです。
よく質問されるのです。
母乳で育てている方には「私のおっぱいはあんなに出ない」とか母測して量が60gとか80gとか十分な量が出ているのに「足りないですね」と言われる。
どうして足りないのか聞くと「だってミルク缶に書かれている量出ていないから足りてないですよね?」と。
混合で育てている方にも同じようなことが聞かれます。
そして母乳の後にミルクをあげて、赤ちゃんが残したり、飲まなかったりすると「書いてある量が飲めていない」「母乳はあまり出ていないはずなのにミルク飲めない」と。
ミルクで育てている方には、「ミルク缶に書いてある量が飲めない」と。逆に飲みすぎて太っていくという声も聞かれますが。。
結局、あのミルク缶に書かれている量に皆さん振り回されているのです。
各社に書かれているミルク缶の量です。(全部ではないですが)
多少の量の増減はあるが、各社あまり変わらない感じですね。
大人も一人一人違うように、赤ちゃんも、当たり前ですが、みんな一人一人違います
「赤ちゃん」という言葉でくくられるとどうしてもみな「同じ」ように変わるようです。
日本人特有の「みんな同じだと安心」という意識があり、そこに自分の子どもを近づけておくと安心するのかもしれません。
大人は1回に沢山食べる人、少量で満足できる人、回数多くちょこちょこ食べる人、1日2食の人などいますよね。
ですからおっぱいも回数多くちょこちょこ飲む子、1回にたっぷり飲む子などもいます。
そもそも母乳の飲み方とミルクの飲み方は全く違います。
たまたま24時間の中の1回母測して60gだったから足りない。40gだったから足りない。とは決められないのです。
でも、1回こっきりの新生児訪問や、産後ケアで「足りないね」という助産師がいるようです
母乳は赤ちゃんが自分が量を決めてその時必要な量を飲むと言われています。ですから本当に足りているかの判断は24時間、毎回の授乳で母乳測定をするしかないのです。しかも1日じゃわからないこともあるので最低2日くらいはやってほしいですね。
でも、そもそも体重増加が順調なら母乳測定なんてしなくていいのです。
混合栄養は、母乳とミルクの割合にもよります。母乳メインなのか、半々なのか、母乳とミルクメインなのかにもよります。
ですからすごく難しい。
混合の方にお伝えしているのが、母乳が出続けるためには母乳の後に必ずミルクを飲ませる「セット授乳」(と私は読んでいます)
はなるべくしない方がいいよ。とお伝えしています。
混合の場合は全くこのミルク缶の量は、参考になりません
なので、個別での相談が一番です
ミルクの方は、赤ちゃんの個別性が重要です。
例えば、4か月の子でも、大きめの4か月なのか、1回にたっぷり飲む子なのか、小さめの子なのか、1回に飲む量はちょこちょこ飲む子なのかによって違います。
例えば、どの乳業メーカーでも3~4か月で1回200mlって書いてあるのですが、200ml飲めない子いますから!
個人的には3~4か月で200mlは多いと思っています。
ちなみにね、ミルク缶に書いてある量は、厚労省の食事摂取基準より多いのです
これは、厚労省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を切り取ったものです。誰でも見れるので是非見てみてください。
これらは、ミルク缶に書かれている100g当たりの栄養成分表です。
ただ、これだと実はわかりにくい。ミルクはすりきり1杯20mlが出来上がり量です。
ですから100ml作った時にカロリーがどのくらいになるのか。
乳業メーカーのサイトを何社か見ましたが、100ml当たりのカロリーが載っているのは、少なかったですが、1つありました。
100ml当たり68Kcalになるそうです。
そうすると先ほど3~4か月で1回200mlと書いてあった通りに飲ませると、1日5回哺乳させることになります。
200ml5回=1000mlを飲ませることになります。
100ml当たり68Kcalですので、680Kcal。
4~5か月になるとミルク缶では1回200~220mlと書かれています。
220ml5回=1100ml飲ませます。
100ml当たり68Kcalなので、748Kcalとなります。
厚労省の乳児の食事摂取基準からみると、女児で500Kcal、男児で550Kcalとなります。
ミルク缶に書かれている量を飲ませるとカロリーオーバー肥満になる可能性も出てくる
じゃあ、どのくらい飲ませたらいいの
という話になりますよね。
なので、不安な方はご相談ください。
「〇か月だから1回量〇〇mlね」としか言えない助産師ではなく、あなたの大切な赤ちゃんをみて、判断してくれる助産師に相談してほしい。
体重増加率をみて増えすぎでもなく少なすぎてもいない量を見極めて、摂取する量だけじゃなく、1日の生活のことや運動のことまでアドバイスしてくれる助産師を見つけてください
「足りないかも」と思っている時は、実際は量ではなくママの自信が足りないことが多いです。
ちょっと背中を押してあげるだけ。
大丈夫、十分出ているよ。飲めているよ。という後押しが必要なだけのこともあります
「足りないかも」と思った時はミルクを増やすのではなく、まずは相談してほしいです。
遠方の方もオンライン相談できますのでどうぞ
第3弾は「誰のための混合⁉主役は誰⁉アプリは誰のため⁉」について書きたいと思います。
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