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独り言と恋愛小説を書きます。









                忘れられない恋  no17









           笑い声が聞こえた 母の声がする




          俺の名前を呼んでくれた 

 



          「 圭ちゃん。 圭ちゃん 」 母の声だ




          嬉しかった  母に呼ばれることが  嬉しくて嬉しくて




          「 母さん   母さん  」


  

          今まで、あの日から口にしなかった言葉だった


          呼んだって 誰も 答えてくれないから




           「 どうしたの?  圭ちゃん? 」


           母が心配そうに 俺の手を握った



           嬉しくて     声にならない



           

           「 母さん   母 さん   。。。 」











           何度も呼んだのに 声にならなかった 

















 心地好い風が髪を揺らす  頬が冷たかった 涙が伝った痕だ


 瞼を薄っすら開けると 見慣れない部屋にいた


 右側の壁の窓が開いていて そこから風が入っていた









 ここは何処なんだろう? 何があったのか?


 一瞬、ヒヤッとする気持ちが胸に広がった


 壁に飾ってあるカレンダーの猫の写真を見て思い出したんだ。。






             事故だ・・・  事故に遭ったんだ

 



 

  

  起き上がろうとしたけど、体が重くて諦めた。


 頭を持ち上げようとしたら首も後頭部も痛くて・・・


 でも力は入るし動かせたことに安心する。





 あれからどの位経ったのか、、、


 誰かが助けてくれたんだよな、、、


 ここは、、何処の病院だろう、、、


 


 考えようとするとこめかみに鈍い痛みが走る

  

 続けて頭が重くなって ボーっとした


 



 しばらくは何も考えずに 目を瞑った






 風が髪と遊ぶ  空気がいいな  息をゆっくりと吸い込む


 とても落ち着いていた。 不安が無いわけじゃないけれど


 数える不安は自分の事だけだから それは楽な気がした。





 俺は、自分の事を心配するのが好きじゃないから


 自分で自分に同情するなんて まったく意味がないように思う。。


 これまでずっと自分や人生の心配ばかりしていたんだ。


 でも、、、心配して同情して  すればするほど 人生がくすんでいった


 元々、鮮やかな色だったかなんて忘れたけど


 つまらなく くすんだものに変えたのは 自分の幸せだけを考えた結果だった


 努力をする者は夢を語り 努力をしない者は不満を語る


 これは誰かの押し売りだけど。。。


 


 






 千里の顔が頭を過ぎる




 重い気分になる 

 

 

 病院にいて、、、こんな状態で考えたくなかった







 

 考えると頭が痛くなりそうだった



 



 


 


 ここにいる事は、、、知っているのか、、

 


 千里を思うと何だか変な感じがした


 なんて言うのか。。。。。なんだろう?


 






 今、ここにいて窓の外を見ると新しい世界があると思えた


 生きていく上で宿る夢を諦めていた時に、千里と出会って未来を約束した。


 それでも、こんな結果になって  千里を責める気もしなかった


 手ぶらで生きている様な こんな俺だから 千里に何もしてやれないから


 愛想を尽かされても仕方がない


 そんな風に思っていた。





 だけど、、、、命拾いして     新たな気持ちが芽生えていたんだ






 「。。。



 。。。。。

 




 


 


 人生はあっけない パッと散る花火のように 



 時間は前にしか進まないから 命をすり減らして進む

 

 




 

 あの猫も俺も    あの時    命を落としたかもしれない





 


 何かの拍子に考えが180度変わる事がある


 価値のあったはずの物が 価値を失い 醜く見える


 それは、やっと見えたのか 見えないようにしていたのか


 自分でもよく分からない でも この思いは大きくなる気がした。







 

 4人部屋のドアが開いた。



 



 千里がこちらを見て駆け寄った。






 「圭吾!! 良かった。。。私。。私。。」


 起き上がろうとした俺に抱きつき涙をこぼした。






 「圭吾が目覚めなかったらどうしようかって、、、不安で不安で、、、

  2日も寝たきりで、、、ずっと圭吾の寝顔を見つめていたの。

  私、圭吾を愛してる。 本当に心から愛してるって気付いたの。。。」




  千里の涙が俺の首筋に垂れた。。。













              。 。 。 。 。











   落ちた涙をシーツで拭った。


 なにか言うべきなのに、何も浮かばず、口を開けなかった。


   







 「どうしたの? 圭吾??  私が誰だか分からないの??

  今、先生を呼んでくるから!!」


 千里は慌てて病室を出て行った。






 

 ため息をついて、もう一度 首筋についた涙を拭っていた・・・





 












 



  



ここまで読んでくれて有難うございますラブラブ!べーっだ!


タイトルが忘れられない恋なので結果はもう知ってますよね(´∀`)


あと少しで忘れられない恋も終わります。


誰にもあるであろう 忘れられない恋 って良いもんですねドキドキラブラブ


私も、忘れられない恋があるので、思い出しては若かりし自分が可愛くって(笑)


なんか違う意味の思い出し方だけど(笑)



恋は4年続けばスゴイというのが脳科学者の見解ですが


私の身近には15年以上も恋をしている人がいますから


一生続く恋もあり得ますねラブラブ!ラブラブ!べーっだ!


もしも、そんな恋に出会えたら、美しくいられる努力を最大限にしますよ私は(笑)


うーーん、ちょっと前はね30代では、かなり前か(笑)


30代では作るオシャレが嫌いになっていたけれど


最近は、作るオシャレも楽しくなってきたので頑張れそうですラブラブ!べーっだ!ニコニコ


しわを伸ばしたり、白髪を染めたり、筋トレしてボディラインを作ったり


ほらー 作るオシャレでしょ(≧▽≦)頑張るわよ(笑)


美魔女とまでは言わないけど、何もしないと汚くなってしまうから。。


それなりにそれなりに頑張りますよわんわんにゃーブタネコねこへび


でもうちの愛猫は年をとってもかわいくてかわいくて。。。。最強です(笑)


これ以上愛せないほど愛しております(///∇//)


 

それでは皆様、連休を満喫してくださいねドキドキラブラブにひひ



いつも、いいね ペタ 来たよ コメント メッセージを有難うございます(^人^)


(*^ー^)ノ♥♪☆またねドキドキ恋の矢ラブラブ音譜